こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。
11月にNEXTWEEKENDが掲げている
月間テーマは「私の好きな場所」
ハッシュタグは #お国じまん です。
時とともに増えていく「ただいま」と思える、大切な場所たち。
11月のNEXTWEEKENDの月間テーマは「私の好きな場所 #お国じまん 」です。
誰かが来てくれた時に、案内したいような場所を #お国じまん で教えてくださいね。
ちょっと懐かしくなるような、愛しい投稿で溢れる1ヶ月になりますように…!
こんな気持ちで11月のテーマを考えました。
私なりに #お国じまん について
記事を書いてみたいと思います。
1回目は、WISH LISTに合わせて
「編集者目線で街を巡ってみる」ことの大切さと、
その楽しさについて。
私の場合、生まれ育った横浜、
夫と結婚してから2年ほど住んでいた神戸、
現在5年目になる札幌、と
故郷のように思える場所がいくつかできました。
そこで、振り返ってみた時に
地元の方に言われることが多いのが
「よくこんな場所見つけたね」という言葉でした。
何を隠そう、アスリートである
夫の仕事には移籍がつきものなので
常に「これはもしかしたら今年が
最後の夏になるかもしれないぞ…」といった、
危機感と気合いで季節の変わり目を迎えているのです。
これから先もずっとそこに住むつもりの方々より、
「チャンスを逃したくない」という気持ちが強く、
おそらく情報に対して敏感で、
それに伴って行動力がついたんだと思います。
では、ずっとそこに住むつもりの人は
その土地の魅力をどう再発見したら良いのか。
そこで大切なのが「編集者目線で街を巡ってみる」
ということだったりします。
編集者目線になる3つのステップ
1. 心の中に小さな野心(洒落て言うとWISH LISTですね)を沢山持っておく。
本当の編集者なら、
その時のメディアの特集に合わせて
テーマを持って情報を集めていますが、
自分という人間のためであれば
自身の今の野心を把握しておくことが大切。
たとえば、こんな感じ。
・満開の花の下でピクニックがしたい
・大好きなあの靴を履いて紅葉の中を歩きたい
・〜とコーヒーを飲みながらあの道を歩きたい
こんなんでいいんです。
で、これをビジュアルとセットで、
映画で観たシーンとか、憧れてる人のあの生活、
とかちゃんと自分の中で思い浮かべておく。
そうすると、いつも通ってる景色の中に
見えてくるんです、実は自分が探していた場所が…!
▲札幌大通公園
「晴れた日に、ほろ酔いピクニックがしたい」
こう思っていたから、
晴れた日にすぐ友達を誘えるんだと思います。
企んでいなければ、夕方ごろになって
「あら今日って良い天気だったんだ」なんて
切ない気づきをすることもしばしば。
▲札幌円山公園
「桜が咲いたら、朝ごはんは外で食べたい」
これも同じ。そう企んでいたから、
花の開花に敏感になって
たった数日の満開を逃さないで
楽しめたのだと思います。
2. どのタイミングがベストかを想定しておく
これは1の「心の中に小さな野心を沢山持っておく」を
経ていくと身につく習慣で、
「あ、ここはこの季節に行きたいな」
「夜が楽しそうだな」などと、
どこかへ行った際に、そこをベストに楽しめる
タイミングを想定できるようになってきます。
これが編集者としてはすごく大事なポイント。
「この画(え)が撮りたい!」とか
「これを伝えたい!」の瞬間は
理想のシーンが想定できていないと実現できないのです。
▲支笏湖
新千歳空港からも近く、
水質が日本一とも言われる支笏湖には
立ち寄ることも多いのですが、
この透き通る水の上でカヌーに乗りたいと思ったら
1年の中でそうチャンスは多くありません。
「初夏、晴天、午前中」という
キーワードが並んだ時にすぐ行動できたのは、
このビジュアルが頭にあったからなんだと思います。
▲札幌白い恋人パーク
これも同じ。
この素敵な建物の前を通るたびに、
真っ白な雪と青空の下ここを
歩きたいもんだと企んでいたので、
寒い朝でも散歩を億劫に思うことなく
家を飛び出せました。
▲札幌円山公園
▲札幌幌美峠
公園も花畑も、
紅葉が色づいたらこの道を通ろう、
ラベンダーの花が咲いたら行こう、と
ベストシーズンを想定しながら暮らしていたので、
タイミングを逃さずに
出かけることができたのかなと思います。
慌ただしい毎日だから、無意識でいては、
あっという間に休日や旬が過ぎ去ってしまいます。
自分の見たい景色や、体験したいことは、
ちゃんと先の予定として楽しみにしておくことが
重要なんだと思います。
3.アウトプットを楽しんでみる
これが最後のステップです。
私は、編集作業のことをシンプルに言うと
「別々の場所にある素材を組み合わせて価値を作ること」
だと思っているのですが、その価値の部分で、
自分や周りの人が幸せになった後は、
誰かに是非おすそわけしてみてください。
これだけSNSが普及した今の時代、
写真に撮ってシェアをする、というのは
難しいことではありませんが、
その切り取り方と、そこに添える言葉で
発揮したいのが編集者目線。
ここでは言葉について書いてみたいと思います。
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テレビ塔の地下で打ち合わせがあったので、せっかくだから初めて展望台まで行ってみた。自然の中にある、美しい街だ…?? #discoverhokkaido
たとえば、この景色を見て感動した時に
「テレビ塔のぼった!高い!景色に感動!」と書くのか
「自然の中にある美しい街」と書くのかによって、
受け取った人にインプットされるものは全く変わります。
これもそう。
「最近仕事が忙しくて辛かったけど、
やっぱ温泉っていいよね〜」と書くのもいいけど、
編集者目線で言うとすれば、
気持ちの良い写真に「忙」とか「辛」とか
ネガティブな文字は入れない方が
受けてだって心地よいはず。
「またこんな朝を迎えられるように
頑張ろう、と心から思った。」
これだけで十分、日頃頑張っていることも、
同時に今がすごく幸せなことも伝わるはずです。
そう、編集者目線の言葉の選び方は
決して説明や独りよがりではなく、
「(情報や心地良さ、感動を)伝える」
ということに徹するのです。
その作業によって、
沢山の文字が削ぎ落とされていくはずです。
と、まぁなんとなくまとめてみた
編集者目線になる3つのステップはこんな感じでした。
他にももちろん色々細かいことはありますが、
①まずは自分の小さな野心を把握する。
②暮らしの中のあらゆる場所に
ベストなタイミングを思い浮かべてみる。
③アウトプットを楽しんでみる。
この流れで、いつもの生活に向き合ってみてください。
きっと、同じ景色だって
思考一つで見えるものが変わって来るはず。
皆さんから教えてもらう
#お国じまんを楽しみにしています…!