生まれ故郷、今住んでいる場所、ゆかりのある土地…
それぞれの人目線で、様々なお国の魅力を
紹介していく記事リレー「お国じまん」。
第3回目のバトンを受け取りました、
NEXTWEEKENDの雑誌やウェブサイトの
編集を担当している、ともみです。
私は18歳で上京するまで、
ずっと栃木県で過ごしてきました。
育ちは宇都宮なのですが、
父の実家が歴代お店を営んでいたこともあり
なんだかんだ思い出深い「日光」を
今回私のお国としてご紹介したいと思います。
日光って、なんだろう。
絶妙な哀愁が本当に心地いいんです。
寂しさとか閑散というのとは違う、
静かでしっとりとした時間が流れる感じ。
古くて趣のあるものがたくさん残っていて、
手付かずの自然も美しくて。
ちょっとリセットしたいなーってときに
深呼吸しに行きたくなる場所です。
そんなわけで、今回はそういう視点で
心身ともに癒されるスポットを中心に
記事にまとめてみようと思います。
魅力が少しでも伝われば幸いです…!
日光への行き方
まず、日光への行き方ですが、
都内からであれば特急スペーシアがおすすめです。
出発の場所にもよりますが、
新幹線を使うより早い場合もあるし
価格も半額以下で行けます。
混んでないし、車内販売もあって楽しい。
現地に着いたらレンタカーを借りると
行動範囲と自由度がぐっと広がります。
便利な観光バスもたくさんありますが、
まめに来ない&終バスが早いものもあるので
日帰りの場合は特にしっかりチェックを。
これは食べてほしい
ランチは「山帰来」で蕎麦
ランチのおすすめは、
蕎麦屋「山帰来(さんきらい)」。
地元栽培&自家製粉でつくる手打ちそばが
美味しいのはもちろんのこと、
なんといってもロケーションが最高です。
目の前には透き通る美しい川と山の風景。
ああ、山に帰って来たな…と(店名のとおり)
心がぱかーんと開きます。
ランチのあとにちょっと川遊びするのも
ぜひセットで楽しんでほしい場所です。
おやつは「日光珈琲」でかき氷
夏の日光では、
日光天然氷のかき氷がはずせません。
頭がキーンとしない、ふわふわ溶けていく氷。
昔はじめて食べた時は衝撃を受けました。
言わずもがなの有名店ですが、
おすすめは「日光珈琲(御用邸通り店)」。
かつて御用邸に向かう馬車が通ったという道にある
古民家を改装して作られたカフェは、重厚感たっぷり。
東照宮などメインの観光スポットからも近いので
街歩きしたあとの休憩にぜひ♩
ディナーは「游晏山房」で洋食
そば、かき氷とさっぱりきたら、
ディナーはちょっと贅沢な洋食を。
洋館で西洋料理が楽しめる「明治の館」という
レストランがメディアなどではよく出ているのですが
個人的にはその別館の「游晏山房」の方がおすすめです。
緑いっぱいの小路を抜けると
ひっそり佇んでいる小さなお店。
優雅で繊細な空間に心癒されます。
本館は貿易商人の別荘なのですが、
ここはメイドさんの宿舎だったそう。
3週間煮込んだデミグラスソースで作る
テールシチューやオムライスが名物です。
四季の風景が楽しめる窓際の席では
野鳥や鹿が覗いてきたりすることも!
ここは行ってほしい
金谷ホテル
クラシカルな廊下やエントランス、
レトロなロゴ、西洋の古い家具、
ダイニングルームの銀食器…。
日本最古の西洋式ホテル「金谷ホテル」は、
心くすぐられる萌えポイントが多いので
宿泊できなくてもカフェやお土産やさんに
立ち寄ってみると楽しいと思います。
私はまるで自分の家かのように(すみません)
本を読んだり手紙を書いたりしてきた
ここのラウンジのデスクが大好きです。
金谷ホテルのバーもかっこいいので
いつか行ってみたいなと思っています。
中禅寺湖とイタリア大使館
観光スポットとして王道ですが
「中禅寺湖」もぜひ行ってほしい場所です。
奥日光の方に上がっていくとある、
日本百景にも選ばれた美しい湖。
新緑や紅葉の頃が人気ですが、
夏も避暑にかなりおすすめです。
日差しも柔らかく風も爽やかで、
湖畔に押し寄せる夏の香りに
ただひたすら癒されます。
先日訪れた時も、何をするわけでもなく
ぼーっと桟橋に寝転がっていただけなのですが、
帰る頃には不思議とすっきりして
元気がじわじわ出てきました。
これぞパワースポット。
中禅寺湖を訪れるときは、
「イタリア大使館別荘記念公園」にも
ぜひ足を運んでみてください。
このあたりは国際避暑地として
昔からヨーロッパの外交官たちが
別荘などをたくさん建てていた場所。
和洋折衷のクラシカルな館から
のんびり眺める中禅寺湖も素敵です。
ご紹介したい場所は尽きないのですが、
日帰りでゆっくりするなら
おすすめはこんな感じですかね…!
今では大好きなこの場所も、
大人になってから、
そして地元を離れてから、
その魅力に気付きました。
(昔は都会に憧れていたので…)
自分の考え方ひとつで
見えてくる景色や楽しみ方は変わるし、
そうしているうちに気付けば
大好きになっていたりするんですよね。
自分と深い縁のある地域くらい、
せっかくだから全部お国じまんできるくらい
これからも貪欲に楽しんでいけたらいいなと
この企画で改めて思いました。
今後も少しずつ色々な方のお国じまんを
リレー形式でまわしていくので、
楽しみにしていただけたら幸いです。