大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、女友達がほとんどいないことに悩んでいる30歳の相談者さんからのお悩みです。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
スマホを触る時は大抵完全offタイムなので、萌さんが投稿してくださる内容が、一日を頑張ったご褒美のように感じている私です。
いつもエネルギーを有難うございます。
そんなこの投稿も仕事帰りの夜道を歩きながら、毎日思っていることなのに今日は誰かに相談?したくてふと送らせて頂いています。
私はいま30歳で独身です。
職場では有難いことに役職も頂いており、やりたかった仕事でやるならば上を目指したいと思い今の会社に入ったので、今の生活や役割給与や待遇に不満はありません。
お付き合いをしている大切な彼もいて休みが合えば楽しく過ごしたり、お互いにタイミングが合わなければ、ゆっくり過ごしたり…と幸せな人生だなと思います。
ただ最近思うのです。
私は仕事が大好きですし、彼も好きですし、外に出ることや人と関わることが好きで職種もそういう仕事なのに、ただただ女の友達が本当に少ないということを最近すごく感じます。
何かあった時に心を許して話せる友達が1人しかおらず、最近はその友達とも一か月に数回連絡するかしないかで、お休みに女友達と楽しく過ごすということがほとんどない私にとって、InstagramやSNSでたくさんの友人がいる方などを見ると、これが私の今までの人間関係の結果なんだなと感じています。
友達が欲しいというよりかは、30代で昔のように体力もなくなり朝まで飲んだりしなくなった今、プライベートで必要なことに必要な分だけ時間を使ったり、会いたいと思う人に会うとなった時の選択肢が私は今、仕事か彼だけなことやそんな状況な今の自分にたまに恥ずかしさを感じたりもします。
結婚式来てくれそうな友人を想像すると片手で足りてしまいそうで、ゾッとしてしまうくらいです。
また休みに友達に会いたいなと思うこともそんなにない自分もいます。
何が言いたいのか論点がぶれてしまいましたが、いつか仕事を辞めたときなど、経験などはもちろん残りますが、私にとって友達や一生の宝物と思える残るものってないかもしれないと感じながらもまた忙しい毎日が始まり、休みはある程度楽しく過ごせて、の繰り返しをしています。
萌さんは編集長もされていて、奥様であり、女性からも憧れの存在かと思うのですが、そんな毎日を送る私に対しての意見を聞かせて頂けると嬉しいです。
(30歳・女性・会社員)
毎日異常気象が続いていますね。
梅雨がないと言われている北海道も雨続きで、自然が少しずつ昔と変わってきていることを実感しています。
どうか、雨の被害がこれ以上拡がりませんように…。
さて、お悩みの投稿ありがとうございます!
帰宅途中の夜道って、その日1日を思い返してみたり、周辺を歩く同じような帰宅途中の人たちの足音が響いて(漫画でいうと、ザッザッみたいな)みんなの背中に色んなストーリーを想像して、沢山考えごとしちゃいますよね。
拝見した直後の感想としては、相談者さんは十分幸せだと思ってしまいました。
とはいえ、それゆえの悩みということで自覚もされていると思います。
私も、「東京タラレバ娘」みたいに常にLINEで近況を報告しあって、何かあれば第四出動!なんてすぐに集まれる女友達がいないので、相談者さんの言葉を借りると、自分の今までの人間関係の結果ななんだなぁと思ったりすることもあります。
学生時代だって幾度となくそんな機会はあったのに、自分から遠ざかってしまったり、同じエネルギーを返せなかったり、変に忙しぶってみたり…。
だから仰ることがよくわかります。
だけど、沢山友達がいなくても、グループに所属していなくても、朝まで飲めなくても、すぐに集合できなくても、何かあった時に、「近々会える日ある?」とか「元気にしてる?」と、連絡できる友達がいるならそれでいいような気もします。
私も中高の時の親友が沖縄に移住してしまい、私が北海道に住んでいるので、一年に一回も会えないし、今彼女がどんなことを考えていて何に夢中なのかは正直そんなに把握していませんが、マンゴーとイクラの送り合いをしたりと、そうやって心の中にいてくれるだけで嬉しかったりします。
今、相談者さんがおっしゃっている一名のお友達のことも連絡が来るのを待つのではなく、ちょっとした時に何かを送ってみたり、できる形で大切にされたらいいと思います。
昔からの友達は、過去に遡れない限りもう増えることはないので、掛け替えのない大切な存在です。
それからSNSを見る時は大抵一人のことが多いと思うので、誰かが楽しそうに遊んでいるのが目に付いてしまう確率も高いのかもしれませんが、歳を重ねるにつれてこれまでの友達と生活環境が変わって、相談者さんのように、友達がいないような気持ちになっている人はすごく多いと思います。
だけど結婚式だって別に大規模にしなくたっていいし、ひっそりと少人数で海外で挙げる人が増えているのは、上記のようなことを気にしたり、色んなことに悩まなくてもいいからなのかな、なんて思います。
最後に、毎日色んなことがあって、日々自分の価値観も変わる人生の中では、これから出会う友達と一生の友達になることだってあります。
私もこれまで夫の転勤に合わせて引越しをしたり、ずっと仕事をしてきていると、今の自分とすごく話が合う人とか、ライフステージが似ている人とか、初めて会った気がしないような人とかと出会い、自分が変われば交友関係も変わっていくのを実感しています。
夫と一緒だったおかげで、夫婦同士で仲良くなって、すごく大切なカップルもいるし、今は子供ができたことでまた昔の友達と会うようになったり、想像もしない出会いばかりです。
それから、前は当たり前だと思っていたのに、今はすごく有難いと思う人の存在とか…、やっぱり自分が変わると目の前の景色も変わるんだと思います。
相談者さんが仕事をずっと頑張ってきて、今ちょっと落ち着いて自分自身のことを振り返って、こんな風にお悩み相談を送ってくださったりしているのも、
数年前のご自身からしたらちょっとした価値観の変化でもあるかもしれません。
前は自分から遠ざけてしまっていた新しい出会いや(もしあったとすれば)古くからのコミュニケーションも、これからの相談者さんにとっては別のものになるかもしれませんし、今のご自身を「結果」ではなく「過程」だと思って、今後の人間関係を楽しめたら良いような気がします。
お付き合いされている彼も巻き込んで、新しいコミュニティだってできるかもしれません。
同い年同士、30代もいっぱい変化しながら楽しみましょう…!
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