ゆっくり長い休みは取れないけど、海外旅行に行きたい!
そんなときは、週末だけでも十分に楽しめる「台湾」に出かけてみませんか?
コラム「週末台湾のススメ」では、台湾のコーディネーターとしても活躍するフリーアナウンサーの平澤志帆さんに、週末に楽しめる台湾情報を教えていただきます。
今月は、台湾茶の魅力を体験できるお店をご紹介します。
台湾でお茶を買いに行くと、まず種類の多さにビックリします。
一言で「烏龍茶」と言っても、発酵度合いによって、例えば「文山包種茶」「鉄観音茶」「凍頂烏龍茶」「東方美人茶」と分かれています。
その数は10種類以上!
もちろん烏龍茶以外にも、緑茶や紅茶、ジャスミン茶などの花茶もあるので、ふらっと立ち寄ったお茶屋さんで試飲をしていたら、お茶の魅力にハマってしまい数時間長居をしてしまうことも。
年や時期によって美味しいお茶も異なるので、“その時”の美味しい茶葉を購入するために、台湾に行った際、私は必ずと言っていいほどお茶屋さんは訪れています。
私が台湾に通いはじめたときによくあったのが、お店で試飲をして選んで買ったお茶を日本に帰国して飲むと、台湾で飲んだときと比べてどことなく香りや味が違うと感じること。
今でこそ、お店と同じように美味しくお茶を淹れることができますが、当時は茶葉によって蒸らす時間など淹れ方が異なることを知らず、すべて同じように淹れていたのが原因。
そんな私の経験から、茶葉を購入するだけではなく、台湾のお茶の基本的な知識を身につけて、日本に帰ってからゆっくり美味しい台湾茶を楽しんでほしい、と思っています。
この記事では、私のおすすめする3つのスポットをご紹介します。
どのお店も日本語で説明をしてくれるので、台湾旅行中にぜひ楽しんでみてください。
竹里館
台湾のお茶文化をもっと広めたいと、オーナーの熱い思いが込められたお店「竹里館」。
厳選されたお茶に軽食やお茶菓子などを楽しむことができる、人気の茶藝館です。
このお店には、3日前から予約を受け付けている「茶藝講座」があり、基本的なお茶の知識や淹れ方を学ぶことができます。
日本語で丁寧に教えてくれるので、台湾のお茶文化を知る第一歩にとってもオススメです。
功夫茶入門
費用:1人1200元
人数:2人以上
内容:功夫茶の由来、茶器の紹介、お茶の淹れ方と手順、功夫茶のデモ
コース終了後には、終了証と入門手引、お茶のプレゼントがあります。
講座といっても所用時間は1時間30分ほど。
観光の合間、ランチの後などに気軽に体験できる時間設定になっています。
知識が深まるとお茶や茶器を揃えたくなりますよね。
もちろん講座で気になったお茶や茶器は店内で購入することができます。
【住所】台北市民生東路三段113巷6弄15號
【電話】+886-2-2717-1455
【営業時間】11:00-18:00
※10名以上の場合、21:00まで予約可能
※「功夫茶入門」は3日前から要予約
※別途10%サービス料
臺北書院
続いてご紹介するのが、日本統治時代に建築され、現在は国家2級古跡に指定されている文化財「中山堂」の3階にある「臺北書院」。
「臺北書院」は、茶藝をはじめ、華道や書道などの台湾の文化を学ぶことができるサロン。
禅の思想を取り入れた空間は、お花が活けられシンプルに整えられた空間で、ゆったり落ち着いてお茶を飲むことができます。
茶藝館として使われているのは廊下と、2つあるお部屋。
個室は9人以上で貸切することができます。
お茶は、茶人と呼ばれるスタッフの方が淹れてくれます。
(お茶の淹れ方はやさしい日本語で説明をしてくれます。)
お茶のいい香りと、茶人のとても丁寧で優雅な手つきを見ているだけで癒されます。
茶藝を本格的に習いたくなること間違いなし…!
「中山堂」は日本が台湾から撤退する際に降伏文書への調印式が行われた、日本と台湾の歴史に大きく関わった場所。
歴史を感じるクラシカルで雰囲気の中で、台湾の文化を感じながらゆっくりお茶を楽しんで。
【住所】台北市中正區延平南路98号3樓
【電話】+886-2-2311-2348
【営業時間】13:00-21:30
※クレジットカード不可
※最低消費:個室(1人400元)、回廊(1人300元)
品茶集
おじいさんが茶葉の輸出業を、お母さんがお茶の先生という環境で育ったオーナーは、オーストラリアでの生活を通して「美味しいお茶に出会った喜びや
店内はコンクリート打ちっ放しのスタイリッシュな佇まい。
大きくあいた窓から陽が差し込み、開放的な空間でお茶を楽しむことができます。
直接お茶農家を訪問して選んだお茶は、一煎目はスタッフが淹れてくれます。
二煎目からは自分で淹れますが、実はこのお店、気軽に美味しいお茶を入れられるようにアプリを開発。
スマートフォンにアプリをダウンロードすれば、最適なお湯の温度や蒸らす時間、茶葉の量などがわかるようになっているので、安心して美味しくお茶を淹れることができます。
二煎目、三煎目と回数によって蒸らす時間は異なりますが、もちろんその時間もアプリが教えてくれるので回数を重ねて表情の変わるお茶の風味を美味しく楽しめます。
日本に戻ってからもアプリがあれば、家でも、友達の家や仕事場などでも簡単にお店で飲んだときの味を再現することができます。
お茶に合うスイーツやサンドイッチなどの軽食もあり、気軽に台湾のお茶を楽しめます。
【住所】台北市中山區建國北路一段78巷18號
【電話】+886-2-2506-7996
【営業時間】火〜木12:00-18:00/金~日11:00-
【定休日】月曜日
今回ご紹介した「竹里館」の支店「禅風茶趣」では、厳選された台湾のお茶を使った料理を味わうことができます。
私が「竹里館」を知ったきっかけは茶葉料理。
「お茶を食べる」ということに興味を持って、10年ほど前にはじめて訪れから、茶葉料理の美味しさと飲むだけではないお茶の幅広い魅力に魅了され、その後何度も通っています。
日本では茶葉料理はあまり馴染みがないですが、だからこそ台湾で食べてほしい料理の1つ。
食材とお茶の香り豊かなハーモニーの虜になること間違いなしです。
【住所】台北市松江路182號2樓
【電話】+886-2-2567-8977
【営業時間】11:00-14:30 / 17:30-22:00