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12年以上もの間、夫の転勤先についていくという選択をして、神戸、札幌、大阪、長崎と引越しを繰り返してきたのですが、今年初めて夫の新天地である盛岡には“住むのではなく通う”ということを決め、娘と2人で横浜に暮らしています。

アスリートとしての夫の年齢を考えた時の今後の動きやすさ、娘が小学校1年生になるということ、私自身ずっとリモートで会社経営をしたきたことからコミットしたい思いなど、理由は複雑に色々あるのですが…。

春からこの生活を始めてまだ半年も経っていませんが、なんとなく今の自分を“仮住まい”だと感じているのが正直なところ。

この気持ちが生まれてしまったことも、気づいてしまったことも苦しくて、生まれ育った街に住んでいるのに、どうしたものかと考えていたのですが、おそらく大きな要因は、10数年間、自分の軸にもしていた夫の食事を作らなくなってしまったからなのかなと思っています。(もちろん単純に寂しいという気持ちと、久々に東京付近に身を置いて、まだ慣れていないがゆえの忙しさも大きいです。)

アスリートの食事を作らなくなるということは、一見楽になるように見えますが、自分の中ではやっぱり大きな使命感でも、喜びでもあって、「これだけは…!」がなくなってしまうと、あんなに楽しかった食材の買い出しが、今はたいして行きたいものでもなくなってしまったのです。

体育会系の男の子3人くらいを育てて、全員の高校までのお弁当生活までを終えて上京させたお母さんとかってこんな気分なのかな…、なんて想像してみたり。


(娘との二人暮らしでもなんとか頑張ろうとしてはいるのですが、なかなかペースが作れず…)

これはいかんと思いつつも、気づけば近くにある実家にお世話になったり、外食してしまったり、一度の夕飯で3カルパッチョが基本だった生活が輝いて見えて笑。


(↑長崎生活での写真。直売所から花と食材を抱えて帰るのが最高に楽しかった!)

 

珍しくセンチメンタルになったりもしましたが、いずれにしても今すぐにすべてを変えるわけにはいかないから、今は「ライフスタイルの土台を整理する時」とテーマを切り替えて過ごすことにしました。
ようやくこの切り替えができたのも、つい先週の出来事なのですが。

逆に言えばこの生活のおかげで、自分の求めている生活が浮き彫りになってきたような気がします。
夫の現役生活も必ずいつか終わる時は来るし、アスリートの食事を支えることだけがアイデンティティでもありませんが、旬や食卓とどれだけ身近なところに身を置けるか、そのためにどんな環境を作りたいと思っているのかなど、数々の土地を転々としてきた中でこれまでの棚卸しをしながら、自分の中で大切にしたいキーワードが改めて見えました。

今を、妥協ではなく彫刻を削っている時だと思って、いっぱい求めて、次の選択にそなえようと思います。
そして「今の期間のことを、将来きっと“あの時がよかった”って誰かに話してるだろうな〜」なんて、根拠もなくポジティブに捉えるのも重要なポイント。

 

自分の心の声に気づけたのも、ちゃんと前向きに捉え直せたのも、ほんの少しでも情報から離れる時間をとっているからかもしれません。

おすすめは、日の出の瞬間に立ち合うことと、アウトドアサウナ。


(宮崎のOceansideRanchの日の出と、Aoshima Picnic Clubのサンセットサウナ)

何も情報や通知がない中、静かに自然の一部になってシンプルに考え事をすることができます。

 

2024年の8月、NEXTWEEKENDが掲げている月間テーマとハッシュタグはこちら。
好きな時間と、好きなもの」SNSのハッシュタグは #自愛日記

どんな環境でも、それが少し自分の理想と違ったとしても、自分の気持ちがあれば変えていけるはず。

まだまだ暑い日が続きますが、みなさまも良い8月をお過ごしください。

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