NEXT WEEKEND DATE

こんにちは、9・7・2歳の三兄弟の母、永田尚子です。
夏休みという、母にとっては休めない日々…
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年こそは!!と、穏やかな母でいたいと誓った5秒後に、「ゴミは捨てる!食べたらさげる!こぼしたら拭く!」と選挙演説並に叫んだところです。

こんな猛暑じゃあ怒るのも出来るだけ省エネでいかせてもらいたいのが本音。子どもたちが子どもでいられる時間も限られてるのでね〜宿題や仕事をすべて放り投げて、プールで泳いでアイスを食べて、夜通しだらだらと映画を観るような時間を過ごしたいなぁと思ってしまいます。

さて、今回のテーマは「意識して、のばしてあげたいなと思っていること

1. 見逃さずに叶えたい、「やってみたい」の気持ち
2. 堂々と自分らしくあること
3. どんな時も協力して欲しいから、3人の連帯感

小学生組はそれぞれ自我をしっかり持ち始めたので、髪型や服装も思い通りにならなくなってきました。次男は前髪を伸ばすことをかっこいいと思い始め、目にかかるほどに伸ばしていたのですが、「100円あげるから前髪切っていい?」と聞いたら「やったー!きるきるー!」となんの躊躇もなく快諾。(チョロいな)

少し前は彼らの言動も、「今のは違うよな」と思ったらとことん正論を唱えて正さないと!と、必死になっていた私。最近は、もぅ目も手もエネルギーも足りないので、間違いをブチブチと指摘して正すことよりも、楽しそうにしている時、誰かのためを想って動けた時など、良い部分にスポットライトをあてていこうと思っています。

種から出た芽が誰に教わるわけでもなく太陽に向かって伸びていくように、きっと子どもたちにも潜在的に良くなりたいと思う気持ちは備わっているはず!

 

見逃さずに叶えたい、「やってみたい」の気持ち

思い返せば、私も公園の雑草を鍋で煮込んでみたり、FAXで友達に手紙を送って無事に届いたか家まで聞きに行ったり、よなよな雑誌「ピチレモン」の洋服リメイク特集にときめいてバンダナでエプロンを作ったり、ある日は、きゅうりにはちみつをかけるとメロンの味!?とポンキッキ―ズで知ると、すぐに試したくて考えるよりも先にカラダが動いてしまうような子どもでした。

先日道端でY字の枝を発見!!これはゴムを引っかければパチンコになる、アレでは!?と思い、喜ぶ顔を想像してルンルンで拾って帰ったら、息子たちに「え!お母さん、これ拾ったん (笑) ?あたしンちのお母さんと一緒やん」と。冷めた感じで笑われましたわ~(そんなん好きなくせにぃ)

そんな我が家の三兄弟。長男は、「おでんを-△〇□-と漫画みたいに串刺ししてみたい」と言って、やってみたり。次男は「プラレールで回転ずしやるわ!」とか、「図書館で借りてきた本のロールパンのサンドイッチ作りたいねん!」とスーパーで必要なものを買うところから一緒にやってみたり。三男は紙を持ってきて「りんごが描きたい」というので何度も何度も丸の描き方を練習したりしました。

日常の中の小さなことなんですけど、「ちょっとやってみたいこと」ってありますよね。「今から!?」とか「汚れるやん!」と言わずに、出来るだけ叶えてあげられたらなと思っています。(残りのHPとの兼ね合いと、仕事の納期の問題などで、ほんまに無理な日ももちろんあり!)

「将来の夢」とかはまだ明確になくても、【目の前の小さな野心の種火を逃さずに何か一つやってみる、そうすると次にやりたいことや工夫したいことが見えてくる】これは、私がNEXTWEEKENDから学ばせてもらったことのひとつ。

前回の萌ちゃんの記事、子育て交換日記vol.64「自分の経験を糧にして編集しながらも、個性ある子どもに対して『意識して、のばしてあげたいなと思っていること』」の中の「特別扱いすることが特別を作る」というのもすごく納得のフレーズでした!

子育て初期はフードコートへ行っても取り分けられる「うどん」一択、汚されても後悔しないような服を選び、美容院にしばらくいけない覚悟で黒髪に戻したりもしました。そうして自分の「やりたいこと」を封印し続けると、「やりたいこと」もないし「食べたいものもない」みたいなダークな気持ちになってしまった時期もありました。最初は仕方ないとしても、お母さんやお父さんも、自分自身の小さな気持ちに気づいて叶えてあげられるマインドであってほしいと思います。

 

堂々と自分らしくあること

我が家の3兄弟は、本当にそれぞれ違うタイプ。

長男は、一週間家を空けても帰ってきたらドラえもんの日めくりカレンダーをササッとめくってすぐに日を合わせたり、ゴミの日は暗記していて出してくれたり、忙しそうにしていると自分から「手伝うことない?」と聞けるタイプ。
一方次男は、明日は明日の風が吹くと信じている楽天家で、欲しいものは「一生のおねがい!」で手に入れてしまう甘え上手。
三男は、自分も小学生だと思い込んで生きているので義務と責任も果たす代わりに相応の報酬(パピコも必ず1本まるごと)を求めてきます。
お祭りの小遣いでも真正面から全力でおねだりする次男と、手紙で「500円、もしできたら1000円(おつりは返します!)」などと交渉する長男。同じ親から生まれても、同じように育てても、キャラクターはそれぞれですよね~!

以前同じく3兄弟を育てるお母さん(大尊敬する先輩のYさん)に聞いて「なるほど!」と思たのは、「母親も人間やから、兄弟の中でも相性の合う、合えへんがあるよ」とのこと。それも3人の年齢と共に、合う時期があったり、合わない時期があったり、変化しながら進んでいくとのことでした。
「それぞれの善か悪か」ではなく「人と人との相性とタイミング」、そう思えると、肩の力がフッと抜けますよね。ぶつかりそうな時はふわっと交わしながら、周りの人に頼りながら、うまく向き合っていきたいなと思います。

それから、占いは今まであまり気に留めないタイプだったのですが、先日星読みの先生に三兄弟の生年月日と出生時間で見てもらえる機会がありました。
すると、「自分に厳しい長男が社長、分析が得意な三男を秘書にするとうまくいくよ」と。「えー!なんとなく、しっくりくる気がします!!!ところで、次男は?」「あぁ、この子?風の時代を生きるフリーランスよ。自由にさせてあげた方がいい!Youtuberとかね、オリジナルの道をいくわ」とのこと。他にも、それぞれの性質や思考パターンを伺って、母の私も納得するほどの分析で…こちらも彼らの今後の成長に大いに役に立つヒント集を手に入れた気持ちになりました。(たとえば、声の掛け方とかね。)
息子たちが思い通りにいかない時も、私自身の切り替え方が上手くなってきた気がします。だから皆さん星読みを調べてくださいというよりは、それくらい全員の個性が異なると改めて気付けたことが大きいなと思います。

そんなこともあり、我が家は習い事もバラバラ。それぞれの人生をそれぞれがデザインしながら、進んでいけるようにサポートできたらいいなと思っています。

 

どんな時も協力して欲しいから、3人の連帯感

かつて実家暮らしだったころは、「おやすみ~!」となるころに両親はまだリビングにいて、「おはよう」と起きてきたらもうコーヒーを飲みながら新聞をめくっている父。いつまでもそんな生活がそばにあるものだと思って生きていました。

自分も親になって思うのは、今は私たち夫婦の生活の中心となっている3人ですが、いずれは親も年を重ねて自分たちだけで生きていく時が来るということ。そんな時に、やっぱり頼りあって、励ましあって、大人になっても「あのときの思い出話」を軸に繋がってくれたらどんなに嬉しいことでしょう!

そうなってほしいという意味でも、我が家にはルールがあって「取り合いしたものは没収」「(どんなに楽しい時間も)ケンカしたら終了」です。
チャンネル争いも、争ってしまうとそこでアニメタイムは終わることになっているので、必ず話し合いをし、自分たちで何を観るかを決めてもらいます。意見が割れる時はいつもそのスタイル。なので、ちょっと言い合いで雲行きが怪しくても「ケンカはしていないよな?」という姿勢をお互いに確認しながら保っています。
それ以外でもなるべく、下の子が出来ないことは親が解決するのではなく、まず兄へ促します。お菓子をもらうのも、兄から。それを開けてくれるのも兄。手をつなぐのも兄。かなり初期の子育て交換日記でもそんな話を書きましたが、3人になった今、改めてそうして兄弟のバランスや関係性が保たれるように意識しています。

以前は、弟が寝静まってから長男とお菓子パーティーをすることで、普段頑張っている長男のご褒美としていました。あれから時は流れ小学4年生になった今では、何がご褒美と思いますか?新宿のすずやに「とんかつ茶漬け」を食べに行き、ゲームセンターを覗いたりしながら新大久保の韓国カフェに一緒に行くことです!もう立派に大人と同じ一人前を食べるし、随分と話が出来るようになって、また違う面白さが出てきましたね。(そして私も移住5年目あたりでTOKYOの地理をようやく理解し始めた関西人)
2歳の三男も、数年でこうなる未来が見えているからこそ、その視点を持った状態で触れ合える2歳は孫同然の尊さ。「早く歩いて!早くしゃべって!ご飯もっと食べて!」と思っていた子育て初心者マークの過去の私を想うと、そこにいる2歳をただただ無条件で愛でられるのはラッキーです。

そんな個性豊かな三兄弟ですが、それぞれが家庭を持ったら年に1回くらいは集まったり、旅行に行ったり、してくれるかなぁ。私の予想では、長男は出張先から干物のお土産などをマメにゆうパックで送ってくれそうで、次男は六本木あたりの新店のパーティーに招待してくれそうで、三男は結婚記念日のレストランの会計を先回りして済ませてくれそうやなと思っています。

 

さて、この子育て交換日記はまもなくの最終回を控えて、私が綴るのは今回がラストとなりました。

「子育て」を通して、多くの読者の方に毎回たくさんの感想や共感の声をいただけたこと、私にとっての子育てへのモチベーションになりました。

それから、原稿を送るたびに「ご褒美原稿キター!」と喜び、どんなに忙しいタイミングでも他のタスクに一区切りつけてから丁寧に向き合って読んで、毎回長文のファンレターのような感想を送ってくれた副編集長のともちゃん。編集部の鑑です、たくさんの愛をありがとう。

毎回ユニークなイラストを添えてくださった二階堂ちはるさん。宇宙飛行士や聖徳太子になれたこと、(絵の中で)プラレールに乗車できたこと、子どもたちそれぞれの特徴まで写真から汲み取って描いてくださった唯一無二のお宝イラストの数々。家宝です、ありがとうございました。

何気なく過ごせばあっという間に全て過去になってしまうであろう子育ての細部をその都度振り返って言語化でき、それを残せたのはこの子育て交換日記のおかげ。交換日記メンバーと同じ時代に子育てが出来て幸せです。萌ちゃん、素敵な企画をありがとう。

最近、「子育て=20年間解約できないサブスク」なんて言葉も目にしましたが、過去の私の記事内の言葉で言い換えると、子育ては劇団四季のライオンキング並みのロングラン公演。もちろん大変な時もありますが、私の考え方や文章が少しでも子育て世代の方へのエールになっていたら嬉しいです。

次のバトンは2人男子育児に奮闘中のやすよちゃん。

まだ幼い2人を連れてアメリカ旅行に行き、ふと気がつけばたまプラーザでDIYしているやすよちゃん。一体何人いるんやろう。

なんでも器用にこなす職人気質なやすよちゃんも、きっとご両親にのびのびと育てられてその感性の豊かさを手に入れのかなと思います。個性の伸ばし方、どうしてる?

 

Illustration:Chiharu Nikaido

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