NEXT WEEKEND DATE

小学生の頃、書道の授業で好きな4文字を書いて良いと言われた時「二月三日」と書いている子がいた。

聞くと、その日はその子の初めてのディズニーランド記念日だったそう。

後ろの席にいた私ですら、今もその日が近づくとこのエピソードを思い出すくらいのインパクトだったので、きっとその子にとっては人生の記念日になっているのだと思う。

特別な日に向けてカウントダウンしたり、その日を叶えるために努力や準備をしたり…、楽しみにしていた分だけ思い入れは濃くなるもの。

我が家の娘(6歳)は、この前船で九州から横浜を渡る20時間の旅に向けて、リュックの中にミカンと船上の自分を着飾るための様々なアクセサリー、可愛いクッキー、彼女なりのお楽しみグッズを詰め込んで、わざわざ窓際でたそがれながら思い切り満喫していた。

毎日があっという間に過ぎていってメリハリがないという時には、こんなふうに子どもの“焦がれる心”の作り方が重要かもしれない。

焦がれるために必要なのは、至ってシンプル。

まずは、楽しいものを楽しめることだと気づくこと。

ただ、大人にはこれが難しい。

「今は忙しいから」「そんなことしている場合では…」「どうせ」というマインドで見つめても、ほとんどのことは面白くならない。

とはいえ、突然“楽しめ”と言われてもそれも難しい。

そんな時は、まずは不機嫌になってしまった自分の気持ちをリセットするのがおすすめ。

今年で発売から9年になる週末野心手帳の中に、少し前から“コーピングリスト”というコーナーを追加した。

コーピングは、「coping」と表記され、「問題に対処する、対応する」の意。

情報化社会の中に生きる私たちは、自分に向けた言葉でなくても知らずのうちに傷ついたり落ち込んだりしながら生きているから、意図せずに良くない態度をとってしまったり誰かを傷つけてしまったりと、悪循環を生み出してしまうことだってある。

そんな時、自分の状態が良くないなと思ったらすぐにできるのがコーピングリスト。

コーピングはストレスを完全になくすためではなく、ストレスに気付き、適切に対処するためのもの。

気づくことで対処できれば、快方に向かっていけるはず。

気づかないふりして積み重ねるよりも、まずは花の水を替えてあげるように自分の状態をフラットに戻して、その上で目の前の楽しみをちゃんと感じる時間を。

NEXTWEEKENDの今月のテーマは「いつかを叶える」SNS上のハッシュタグは #焦がれた日

2023年最後の1ヶ月、喜んだり焦がれたり、楽しいことをちゃんと楽しむためにも、おまじないのように、それぞれに身近なマイルールが見つかりますように!

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