NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「起きるのが楽しみになる、旅するスープ」。
日本全国を飛び回りながら、食のプランナーとしても活躍中のWeekender編集部代表コラムニストちさとさんが、週末の朝が待ち遠しくなるようなスープレシピをお届けしていきます。
各地の旬の食材もご紹介するので、旅気分も味わってみてくださいね。
上着がいらないくらい暖かくなり、夏が近づいてきているのを感じます。
今のうちに、春の食材をめいいっぱい楽しんでおきたいですね。
さて、今回の旅先は長崎県。
長崎といえば、グラバー園や長崎新地中華街など、異国情緒溢れるスポットがあり、観光の楽しい地域!
それに加えて、島の数が日本一で海が豊か。
さらに地形や気候を生かし、畑作・果樹栽培が盛んです。
今回は、そんな長崎の海の幸「鯛」と、山の幸「アスパラガス」を使ったレシピをご紹介します。
鯛とアスパラガスの“塩だけ”スープ
鯛の旨味を活かして「塩だけ」で作るスープをご紹介します。
海水と同じくらいの塩分濃度のお湯で煮たあと、スープ用のお湯で薄めるのがポイントです。
え、これだけでいいの?と、簡単すぎてびっくりすること間違いなしです!
材料(3〜4人前)
・鯛(切り身)…2切れ
・アスパラガス…2〜3本
・長ネギ(白い部分)…1/2本
・塩…10g
・水…1L
作り方(調理時間:15分)
1.アスパラガスの根本に近い部分の筋をピーラーで剥き、食べやすい大きさに切る。
(アスパラガスの筋には香り成分がたっぷり含まれるので、出汁を取るのに活用します。)
鯛も半分の大きさに切る。
2.長ネギを千切りにし、冷水にさらして5〜10分経ったら取り出し、水気を絞る。
3.鍋に水300mlと塩、アスパラガスの筋を入れ、沸騰させてから鯛を入れ、弱火で3分間煮る。
(魚は、海水と同程度の塩分濃度の塩水で煮ることで、とっても美味しくなるんです。
塩分濃度だけは、きっちり守って試してみてください。)
4.アスパラガスの筋を取り出し、アスパラガスを入れ、さらに2分間煮る。
その間にケトルなどで、700mlのお湯を沸かす。
5.鍋に700mlのお湯を足し、お好みに合わせて塩で味を調整する。
6.器にスープを盛り付け、【2】のネギをのせたら完成!
スープのお供:
鯛出汁ごはん、温玉添え
余った「鯛とアスパラガスの“塩だけ”スープ」を活用する、ちょっと特別な卵かけごはんです。
スープを作った翌日に、ぜひ試してみてくださいね。
材料(3〜4人前)
・お米…2合
・鯛とアスパラガスの塩だけスープの汁…360ml程度
(通常の炊飯時より、気持ち少なめの量に調整してください。)
・卵…3〜4個
・オリーブオイル…お好みで
・柚子胡椒…お好みで
作り方(調理時間:50分 ※炊飯時間を含みます)
1.卵を常温に戻しておく。
(ここがポイントです。)
2.お米を洗い、適切な量のスープを入れ、炊飯する。
3.温泉卵を作る。
鍋に1Lのお湯を沸かす。
4.沸騰したら火を止め、水を200ml加えて温度を下げ、卵を静かに入れて蓋をし、12分間置いて完成。
5.炊き上がったごはんを器によそい、その上に卵を割る。
お好みでオリーブオイルを回しかけ、柚子胡椒を添えたら完成!
疲れた時でも作れるシンプルな味付けで、素材の旨味をめいっぱい感じられて、身体も元気になるレシピになりました。
他のお魚や野菜を使っても、同じ方法で美味しく作れますよ。
(野菜の種類に応じて、入れるタイミングだけ見極めてみてください!)
ぜひ、自分好みの組み合わせを探してみてくださいね。
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