器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
器で楽しむテーブルアイデア、年末が近づいてきた今回のテーマは乾杯のテーブル。
友人が来てくれる日、家族との特別なご飯に、わが家定番のスタイルでコーディネートするのもいいけれど、その日に合わせてすこしのアレンジを加えると、準備する時間も、みんなで囲む食事の時間も、もっと楽しいものになるはず。
例えば、気軽な雰囲気でのんびり過ごしたいなら、こんなコーディネートはいかがでしょう。
しっとりかつ華やかは、
ニュアンスカラーと形でつくる
(マーブルのプレート:故金あかり、白い丸プレート、オクトゴナルプレート:三浦ナオコ、深皿:鈴木敬子、花リム皿:Sarreguemines)
のんびり過ごすならしっとりと、でも華やかさもちょっとあるコーディネートがいいな。
ニュアンスのある色味が美しいマーブルカラーのプレートを主役に、落ち着いた色合いの深皿と白プレートたちを組み合わせることにしました。
サイドに並べる白のプレートは花リムとオクトゴナル型を選んでシンプルだけれど華やかに。
ひとつだけアンティークの花リム皿は奥行きのある白色。
グラデーションの色合いをもつ他の器たちと、すっと馴染んでくれました。
スープ皿をプレートに重ねて、
飾り皿風にセットする
正統派なレストランなどで、食事用のお皿の下にセッティングされる飾り皿はあるとやっぱり華やか。
大きな飾り皿は持っていないし、と試したことがなかったのですが、ふとスープ皿を丸プレートの上に乗せたら、おめかし度が上がりいつもと違う雰囲気が楽しめました。
食事が始まったら下に敷いたプレートは取り皿として使うことにすれば、意外と気軽。
重ねておくだけでおもてなしの雰囲気がアップするのでぜひ試してみてくださいね。
ワイングラスにも
コースターを敷いてみる
(グレーグラス:小牧広平、リサイクルガラスのグラス:おおやぶみよ)
水滴したたる冷え冷えグラスや熱々のマグカップでなくても、コースターを敷くのってかわいい。
今回はワイングラスにリネンのコースターを合わせてみました。
揃いでないグラスたちの雰囲気をまとめてくれるし、違う素材や色がちょこっと加わりさりげないワンポイントになってくれます。
リネンコースターのおかげで、またすこしシャキッとした感じが加わりました。
12月らしく押さえておきたいクリスマス感は、ガラスの器にキャンドルとグリーンを添えて。
ちょっとだけクリスマスを楽しむなら、これだけでも潔くて素敵だなあと思います。
気軽に、でも華やかさも欲しい乾杯のテーブル。
今の気分に合わせてアレンジしてみてくださいね。
今月の器メモ
ニュアンスのある器にはシンプルな見た目の料理を合わせると、器の色味がぐっと活きてくる気がします。
シンプルな料理ほど、トッピングをきっちり入れるようにすると寂しい印象にもなりません。
Editor:Saki Goda
野心を叶えたら、ハッシュタグでシェア
NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
▶︎今月のハッシュタグ「#乾杯したくて」も募集中!