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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

 

今回のテーマは野菜でつくる賑やかなテーブル。

梅雨が明けて太陽の光が強くなってくると、テーブルにも夏らしさが欲しくなってきます。

自然に華やかな雰囲気にするなら、旬のカラフル野菜を可愛く仕立てるのはどうでしょう。

最近見かける美しい新顔はもちろん、いつも食べている野菜たちもよく見ると結構かわいいやつ。

フォルムや断面は個性的だし、旬のものはその季節らしい色をしています。

おいしく可愛いひと皿にすれば、心も体も満たされそうです。

 

断面を引き立てる、かっこいいひと皿


(作家:佐藤尚理

皮と実にかけてじわっと広がるグラデーション、タネの並び…野菜の断面って、かっこいいなあと思います。

しっかり目立つようなカットで盛り付けると、シンプルな調理でも目を引くひと皿に変身します。

果肉の詰まった野菜や皮に厚みがある野菜は、切り方によってガラッと違う表情に。

例えばトマトを厚めに切ると、ゼリーの緑と果肉の赤の美しいコントラストを残すことができます。

印象的な色や質感の器を背景にするとフレッシュさがさらに際立ちますよ。

 

彩りでキュンとときめくするひと皿


(作家:金森正起

細かく切ったりつぶしたりして野菜の個性をおさえた料理は、そのままの形を活かしたものよりも軽くて優しい雰囲気。

おいしいアクセントになる他の素材がちょこんと添えられていると、キュンとときめくビジュアルに。

今回はキャロットラペに夏みかんを合わせて、ビタミンカラーのひと皿にしました。

オレンジがしっかり目立つ分、グレーがのぞく華奢な白のプレートを合わせて元気だけれど爽やかなスタイルに。

 

旬をぎゅっと盛り合わせるひと皿


(作家:厚川文子

野菜の美しさをとことん活かすなら、大皿に旬をたっぷり盛りこんだひと皿を。

例えば、濃厚なソースで野菜のフレッシュ感を楽しむバーニャカウダ。

食べたいものを茹でて切って並べるだけですが種類を多めに定番以外の色や形も盛り合わせると、レストランの一品のよう。

スーパーやマーケットですてきな野菜が手に入った週末にどうぞ。

採れたてそのままの野菜だって似合いそうな、自然な風合いのあるお皿を合わせて素朴で美しい雰囲気に。

カッティングボードなどの木の器を合わせるのもおすすめです。

色鮮やかなお皿がひとつ加わると他の料理とのコントラストが生まれ、テーブル全体もちょっと賑やかになります。

 

今月の器メモ

白いプレートはホウロウ素材。
熱伝導率がよいので冷たい料理を冷蔵庫で待機させたり、ボウルのように素材を混ぜてそのまま食卓に連れて行ったりと、陶器とはまた違う使い方も似合います。
料理好きの方におすすめしたい器です。

季節の恵みでつくる愛らしいひと皿で、夏の雰囲気を楽しめますように。

 

Editor:Saki Goda

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