1ヶ⽉ごとに季節を楽しみつくし、⼩さな野⼼を持って過ごすために NEXTWEEKENDで毎⽉掲げている“⽉間テーマ”、2022年の7⽉はこんな気持ちを掲げているわけですが…。
怒りの感情とうまく付き合うための“アンガーマネジメント”では「6秒間気持ちが鎮まるのを待ってから気持ちを整理する」なんて⾔われているように、気持ちを切り替えることも、いつだってワンクリックでできるわけではありません。
私で⾔うと、定期的にやってくるアスリートである夫の移籍や、その度に発⽣する家探しに⼦どもの園探し、近年では親の病気や負傷など、それが起きる前と⽐較すると「なんでこんなことに…。」という気持ちは尽きませんが、いつだって「(こうなってしまったからには)せっかくなら前を向こう」という気持ちで切り替えてきました。
もちろん仕事を含む⽇常⽣活でも同じ。
想定外のことなんてしょっちゅうで、改善できることならまだしも、根本的なこちらの考え⽅に落ち度があった場合などは結構落ち込んで、あっという間に⾃信が崩れてしまいそうな気持ちになることもしばしば。
とはいえ明⽇は続いていくわけで、今回は引っ越しなど⼤きなことというよりは、⽇常の中にある“想定外”な瞬間に、私が切り替えるためにやっていることをいくつかご紹介したいと思います。
料理編
⾃分のためにお店のような料理を作る
いや、むしろ納⾖パックの中にそのままご飯を⼊れてキッチンで⽴ったまま⾷べたいような気持ちの時もあるのですが、私の場合そうなるとどこまでもどうでも良くなってしまい、唯⼀の砦(?)でもあるソファまで乱れてきて、何もしたくない気持ちになってしまうことも…。
だからこそ、⼀旦何も考えずに淡々とキッチンに向かって(なんならワインを飲みながら)⾃分のためだけに作る贅沢な⼀⽫。
その創作の時間が⼀度別の脳を使わせてくれて、そして完成したものが与えてくれる達成感と、「私、まだ⼤丈夫だ」という⼩さな誇りが、気持ち崩壊時のストッパーになってくれる気がします。
切って炒めるものというよりは、春巻きとかフルーツを使った前菜とか、淡々と作品を作っていくようなものが特におすすめです。
ひとり遊び編
温泉に⾏く
これは昔からずっとやっていることで、⽇帰りでもなんでもいいので温泉に⾏きます。
⽇本は、掘ればどこでも温泉が湧いてくるような温泉⼤国。
それでいて、全裸で五感を研ぎしましながら地球のエネルギーを感じられるのだから、温泉って本当に素晴らしいパワースポットだと思っています。
最近よく思い出して「⾏きたいな」と思っていたのは、北海道の丸駒温泉。
湖とお⾵呂を岩だけで隔てた露天⾵呂は、お湯の温度を湖の⽔で調整しているため、常に⽔位が湖と同じ。
⾬の多い時期は⽔位が上がり、冬は50cmほどまで浅くなることもあるんだとか。
⾬の多かった年に、160cmまで⽔位が上がったことがあるそうですが、私もかつてロープにつかまって、⼊ったことがあります。
まさに野趣あふれるこの温泉に⼊ると、普段の悩みもちっぽけに感じるかもしれません。
北海道まで⾏かなくとも、⽇の出が⾒られる露天⾵呂や、川のすぐそばにある温泉など、“⼈間が何を悩んだとしても、⾃然はただひたすらゆっくりと進んでいるのだ。それだけが全てだー!”(誰…)
なんてことを実感できる温泉がおすすめです。
⾺に乗る
乗⾺を語れるほど詳しくはありませんが、初めて函館で乗⾺をした⽇は、今までで⼀番深く眠った気がしました。
ドイツではホースセラピーに保険が適⽤されるというほど、⾺との時間は⼼を癒してくれるのかもしれません。
⼀瞬だけ触れ合わせてくれるような体験でもいいのかもしれませんが、せっかくなら⼀頭の⾺と信頼関係を築きながら⻑い時間散歩をさせてくれるような体験がおすすめです。
これまで⾏ったおすすめの場所
・函館のパド・ミュゼ
⾃⾝のパートナーとなる裸⾺を捕まえるホースキャッチから始まり、ブラッシングなど、乗るだけではない様々な体験をさせてもらえます。・阿蘇の夢・⼤地グリーンバレー
⽇本ではないような圧倒的な⼤草原の中、⾺の蹄の⾳だけが響く時間は無の境地…。
本当に⼼が穏やかになる素晴らしい体験でした。・沖縄の、おきなわ乗⾺倶楽部
海の中まで⼀緒に⼊れるという、沖縄らしい乗⾺体験。
親⼦で乗ることもできるので家族旅⾏にもおすすめです。・⻑崎の、WARANAYA CAFE
こちらは乗⾺体験というわけではなく、⾺が暮らしているカフェ。
オーナーさんが⼿作りされているという⼩⻨粉を運ぶの を⼿伝っている対州⾺のサトコちゃんが、優しい顔をしてたたずんでいるのを眺めながら⾷べるピザ。
⻑崎に⼤切な⼈が訪ねて来たら絶対に連れて⾏きたい場所のひとつです。
⻘春漫画を読む
⽇常的には、ドロドロしたリアリティある漫画やヤングマガジン系の殺し屋の話とかを読んでいたりするのですが…笑。
こういう時は⼀旦現実逃避できる⻘春漫画で、⾃分が今何歳でどんな⽇常を送っているのかをすべて無視して⻘春にひたっています笑。
(咲坂伊緒さんの「アオハライド」や、椎名軽穂さんの「君に届け」など…読み終わった後に「テスト勉強しなくちゃ」なんて思ってしまうほど、気持ちがタイムスリップできるのでおすすめです…。)
メルヘン編
⼤量の花を抱える
ヤケ買いとか衝動買いとか、物を消費することは感情とセットにあると思いますが、感情が理想的ではない時に⾼価なものを買っても後悔することが多々あります。(私の場合)
そんな時は、お花がおすすめ。
お花屋さんで⾃分のために花をひたすらに選んで、袋は要りませんと⾔って抱えて帰るという贅沢。
4〜5000円あれば⼗分すぎるほどの束になるのだから、ブランドものの衝動買いよりよっぽど安価で済みます。
⻑崎に引っ越してきてからは直売所で購⼊しているので、これだけ買っても1000円程度…。
随分と私の切り替えスイッチに役⽴ってくれています。
⾵船を持つ
これは勇気が要る⼈もいるかもしれませんが、初めて私がこの⾏動をとったのは忘れもしない 21歳の頃…。
かつては彼⽒だった夫と初めてちょっと揉めて、彼が練習(仕事)に⾏っている間に家を⾶び出そうにも、当時彼が住んでいた群⾺の家は⽥んぼの真ん中で、⼤学⽣の私はお⾦も⼿段もなく、何を思ったか⾃転⾞に乗って⾵船屋(なぜかあった)に⾏って、めちゃくちゃ⼤きな⾵船を⾃分のために買って歩いたのですが…。これがとても良くて!
どうしたって滲み出てしまう“ハッピー野郎感”と、もうそうなるしかない感じが楽しくて、それ以来、⾵船を買うのが⼤好き。
⼩さい⼦の誕⽣⽇や、出産祝いなどがあると、⾃分が実際に会いに⾏ける場合は極⼒⼿持ちで⾵船を届けたいと思っていたりします。
(写真は娘を出産した時に、叔⺟が産院に持ってきてくれてとても嬉しかったもの)
猛暑の後は戻り梅⾬に台⾵、かと思えば蝉が鳴いていたりと、空模様も不安定ですが7⽉も始まったばかり。
想定外の瞬間は誰にでも沢⼭あるけれど、アンガーマネジメントならぬ#意外な選択 を楽しんで乗り越えていきましょう!
今⽉の動画もぜひ⾒ていただけたら嬉しいです。
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良い1ヶ⽉になりますように。