社内の子育て交換日記、トップバッターかぁ。
何を書こうかな。
そもそもこんな企画が始まること自体、社内のライフステージも変わって来たな、としみじみ。
一人で会社を始めた20代前半は、当初インターン生だった今の社員もまだ学生で、みんなして高いヒールと短いスカートで、絶対に歩きづらいのに大道具持って走り回ってたもんなぁ。
昔のブログから切り取って来た自分の足元。
ヒール以前に、足、青い…。
エブリデイカラータイツだった気もする…。
さて、本題。
うちの娘は今1歳7ヶ月。
「初めての日曜日、おめでとう」「初めての夏が来た!」なんて、何もかもが初めての1年が終わったけど、相変わらず日々ものすごいスピードで進化し続ける娘と一緒にいると、初めての更新が止まらない。
個人的には北海道から大阪へ引っ越したり、1ヶ月のうちに何度も子連れで出張しながら仕事をしているので、事実だけを書くとものすごくバタバタしている。
勿論いっぱいいっぱいになることはあるけど、今の日常は、きっと20年後の自分から見たら、たった1日のタイムスリップに大金を払ってでも、この頃の娘を抱っこしたいと願うほど尊い時間なんだと思っているので、それに今気づけているのはラッキーだと思いながら、日々を噛み締めているつもり。
そんなわけで、今の時点での自分が心がけていることを3か条にして、なんとなくこの日記に書いておこうと思う。
とにかく日常を残す
&定期的な整理
こういう時代だから、最初の誕生日とかお宮参りとか、そういう時に素敵な家族写真を撮る人は多いと思うけど、集合写真とかキメキメの写真よりも、とにかくなんでもない日常を残すようにしている。
そして、それを飛行機とか電車の移動時間を使ってスマホの中でフォルダ分けして、年に1冊アルバムを作っている。
こういうなんでもない写真たち。
私は小さな頃、暇さえあれば家族のアルバムを見ていた。
我が家のアルバムにはちょこちょこ母の日記的なメモが挟まっていて、それを見ると、子供が寝た後に両親が夜な夜なダイヤモンドゲームの対戦をしていたこととか、私が着ているワンピースは、なんとかおばちゃんからいただいたとか、そういう知らなかった情報が混ざっていて、すごく楽しかったし、嬉しかった。
その時に言葉で伝えられても理解できなかったかもしれないけど、親が当時どんな気持ちで子育てに向き合ってくれていたかを知るのは、おそらく無意識に自己肯定感を育ててくれた気がする。
だから私は、イベント以外でも、日常をなるべく沢山コメントと共に写真や動画で残すようにしている。
2.アスリートの夫の活躍が掲載された新聞の写真も。父の当時の活躍を将来知ってもらえるように…!
3.インスタのストーリーにあげたものをそのまま載せるページ
小さな時に自分がしてもらって嬉しかったことをする
うろ覚えになってはいるものの、やっぱり昔大人に言われて嬉しかった言葉や、定期的に思い出す出来事はそれなりにある。
庭で花を束ねるたび、祖母にブーケ作りが上手と褒めてもらったから、花をいじるのが好きになったし、母が季節ごとにプリンやババロア、お菓子作りを一緒にやらせてくれたからキッチンに立つのも好きになった。
そんな記憶を引っ張り出しながら、嫌だったことはしない、嬉しかったことは受け継ぐようにしている。
ひとまず、観せたいものでメモしているのはこんな感じ。
おてんば心の土台を作ってくれた
「長くつ下のピッピ」
「魔女の宅急便」
「リトル・マーメイド」
海外の生活に憧れさせてくれた
「ホームアローン」
死者の世界への不安がなくなる
(最近の映画だけど)「リメンバー・ミー」
ヨシタケシンスケさんの絵本「このあとどうしちゃおう」
日常にユーモアを取り入れる喜びを教えてくれた
「ちびまる子ちゃん」
多様な価値観を作る
なんかもうタイトルが保育園の教育方針みたいなテーマだけど、将来彼女が何かに違和感を覚えたり、当然だと思って行う価値観は、今、毎日彼女に与えている環境、言葉、行動がベースになるんだと思うと、「絶対」ではなく、なるべく色んな価値観に触れさせて、本人に感じさせようと思っている。
素敵な人に出会ったり、同世代の活躍を見た時、娘が産まれるまでは「ふむふむ」と自分だけの参考にしてきたけど、最近はもっぱら「この人は小さな時に、どんな経験をしたんだろう」と親目線でも思うようになった。
転倒した後にも不屈の精神で滑りきって、優勝した浅田真央ちゃん、
昔から片付けが大好きで、今や世界中が注目するこんまりさん、
活躍する人の幼少期を想像することが習慣になっている。
とはいえ、まずは毎日子供と接する親の私たちが、娘に備わっていてほしい価値観を体現するのが何よりの近道。
だから私は、夫と二人でLINEのノートにこんなメモを作っていたりする。
他にもいっぱいあるし、毎日何をしていても気づきばっかりだけど、大きく分けて心がけている3か条はこんな感じ。
真面目に育児日記はつけられていないけど、忘れたくないと思った可愛い瞬間や気づきは、すぐにスマホのメモ帳に書いたり夫とのLINEノートに残して、定期的に手帳にまとめるようにしている。
こうしてアウトプットすることで、さらに自分の中で言語化されていくからやっぱり書き出すっていいなぁ、と改めて。
交換日記、次のこのバトンを受け取るのは、私が駆け出しの頃、19歳(だったかな?)でインターンを志望してくれて、今もなお第1号の社員として会社にいてくれる、ひかりちゃん。
まだ社会のことを何も分かっていない20代前半だった私が指導をしてきたので、たとえると、若くして産むことになった長女みたいな気持ちで、彼女と付き合ってきた。
だから、彼女の成功とか失敗には、自分のこと以上に敏感になってしまい、すごく幸せを願っている一方、強く言い過ぎちゃったりすることはあるけど、そんな彼女が結婚して、産休・育休を経て4月に会社に復帰して、こうして子育て交換日記のバトンを渡せるのは、なんだかすごく感慨深い。
ひかりちゃん、初めての子育てはどうですか?
イラスト:二階堂ちはる