身近な持ち物に刺繍をすることで始まる、いつもよりちょっと彩り豊かな日々。
コラム「暮らしを彩る刺繍」では、オリジナルの刺繍デザインと、そのアレンジを毎月お届けしてきました。
連載最終回である今月は、「大人なリボンモチーフ」をご紹介します。
シックな配色にすることで、甘くなりすぎず大人な印象に。
いつも持ち歩いているトートバッグやマルシェバッグに刺繍すれば、慣れ親しんだ道のりも、普段と変わらないお買い物も、いつもより少し心踊る時間に変わるかもしれません。
・刺繍糸
刺繍のための基本道具、糸の使い方は、こちら。
今回は、2種類のステッチを使用します。
①アウトラインステッチ・・・線を描くステッチ
1.【1】から糸を出し、【2】に入れ【3】(【1】と同じところ)から出す。
2.【4】に入れ【5】(【2】と同じところ)から出す。
3.同じ幅で繰り返していきます。
4.画像のようになっていたらOK。
▲リボンの輪郭をアウトラインステッチで刺します。
②チェーンステッチ・・・鎖型をつないで線を描くステッチ。
面を埋める表現にも使用する。
1.【1】から糸を出し、【2】(【1】と同じところ)に入れ、【3】から針先を出し、糸が針の下を通るように掛けて引く。
2.鎖型が1つできる。
3.【4】(【3】と同じところ)に入れて【5】から針先を出し、糸が針の下を通るように掛けて引く。
4.これを繰り返していく。
鎖の大きさを揃えるときれいに仕上がる。
▲リボンの内側をチェーンステッチで埋めていきます。
ステッチを変えるだけで雰囲気が変わります。
自分の好きな雰囲気にアレンジして楽しんでくださいね。
少し甘い雰囲気に仕上げるなら
バックステッチ(4本どり)のみで仕上げます。
シンプルながら、少し甘い雰囲気に仕上がりますよ。
▶︎バックステッチの刺し方はこちら
上品な雰囲気に仕上げるなら
チェーンステッチ(2本どり)で輪郭を刺し、サテンステッチ(4本どり)で埋めています。
サテンステッチを1~2本で刺すと、より上品で繊細な印象になりますよ。
▶︎サテンステッチの刺し方はこちら
ポップな印象に仕上げるなら
アウトラインステッチ(2本どり)で輪郭を刺し、ストレートステッチ(2本どり)で埋めています。
ストライプ柄のようで、ポップな印象に。
▶︎ストレートステッチの刺し方はこちら
長年愛用しているアイテムも、刺繍を施すことで再び新鮮な気持ちで使用することができます。
暮らしに刺繍を取り入れて、モノを長く大切に使っていけたら素敵ですね。
連載はこれで最終回ですが、今までご紹介してきた刺繍にもぜひチャレンジしてみていただけたら嬉しいです。