知っているようで意外と知らない、紅茶のあれこれ。
この連載では毎月、出張紅茶教室を開催する紅茶人noon.こと古谷美奈子さんに、知っておきたい紅茶の知識や季節のアレンジレシピを教えていただいています。
今月は、鶏を紅茶で煮込む「紅茶鶏」のレシピをご紹介します。
紅茶には、脂を分解しお肉を柔らかくする作用があるんです。
また、和紅茶なら渋みもなく、和紅茶本来の自然な甘みがお肉の旨みと相まって、お砂糖をあまり使わなくても美味しくできあがりますよ。
熱々はもちろん、冷めてからも美味しいので、お弁当にもおすすめです。
紅茶鶏
材料(2人分)
(無ければ市販のティーバッグ1個。香りのつけられていないもの。)
・熱湯…200cc
・鶏スペアリブ…300g
・醤油…20cc
・酢…10cc
・サトウキビ糖(無ければてんさい糖)…15g
・ニンニク…1片(すりおろし)
・生姜…1片(すりおろし)
・鷹の爪…お好みで
・愛情は溢れるほど。
下準備
基本のホットティーを作ります。
ティーポットに茶葉5gと熱湯200ccを入れ、3分間蒸らして紅茶を注ぎ、粗熱をあらかじめ取っておきます。
作り方
フライパンに鶏肉を並べ、粗熱を取った紅茶と調味料(醤油、酢、サトウキビ糖、ニンニク、生姜、鷹の爪)を入れ、火にかけます。
このとき強火に掛けてしまうと、お肉が収縮して固くなってしまうので、ゆっくりと中火にかけ、沸騰したら弱火にしてコトコト煮ます。
煮ていくとアクが出てくるので、丁寧に取ります。
鶏の旨味も出て、煮汁も段々と透明になり、泡も大きくなってきます。
火が強いと焦げ付く事があるため、様子を見ながら調整してください。
煮汁を表面に掛けて、照りを出していきます。
お皿に紅茶鶏を盛り付け、愛情をたっぷり注いだら完成です。
ピリ辛が好きであれば、鷹の爪を多くするか、唐辛子を入れたり、八角などのスパイスを入れてアジアンテイストにするのも◎。
ゆで卵を入れ煮卵にして、添えるのもおすすめですよ。
Teapedia 〜和紅茶とは〜
日本で育ったお茶の樹を、日本で紅茶に加工(発酵)されたものを「和紅茶」と言います。
日本全国、お茶の産地がありますが、紅茶の味は統一ではなく、その土地や気候によって独自の味わいになります。
和紅茶は、海外の物とは風味が違い、「渋みが少ない」「とても甘い」「飲みやすい」などの特徴があります。
飲み方は、断然ストレートがおすすめ!
お砂糖をいれなくても、甘みがあるため、飲むだけではなくお料理に使うこともできますよ。