身近な持ち物に刺繍をすることで、いつもよりちょっと彩り豊かな日々を送ってみませんか。
このコラムでは、オリジナルの刺繍デザインと、そのアレンジを毎月お届けしています。
今月は、シンプルなアルファベットの刺繍をご紹介します。
今月の月間テーマ「好きなもの、大切なもの」を表現した“what i love, i like.”
好きなものを書き綴ったノート、大切に書き溜めているダイアリー、お気に入りのものを集めた宝物ボックス…。
みなさんの好きなもの、大切なものにぜひ刺繍をしてみてくださいね。
・刺繍糸(DMC25番刺繍糸/15、19、209、601、3865)
・布(ここではリネンを使用)
刺繍のための基本道具、糸の使い方は、こちら。
チェーンステッチ・・・鎖型をつないで線を描くステッチ。面を埋める表現にも使用する。
1.【1】から糸を出し、【2】(【1】と同じところ)に入れ、【3】から針先を出し、糸が針の下を通るように掛けて引く。
2.鎖型が1つできる。
3.【4】(【3】と同じところ)に入れて【5】から針先を出し、糸が針の下を通るように掛けて引く。
4.これを繰り返していく。
鎖の大きさを揃えるときれいに仕上がる。
▲文字を全てチェーンステッチで埋めていきます。
②アウトラインステッチ・・・線を描くステッチ。
1.【1】から糸を出し、【2】に入れ【3】(【1】と同じところ)から出す。
2.【4】に入れ【5】(【2】とおなじところ)から出す。
3.同じ幅で繰り返していく。
③ストレートステッチ・・・短い直線を描くステッチ
1.【1】から糸を出し、【2】に入れる。
▲お花の茎の部分をストレートステッチで埋めていきます。
④レゼーデイジーステッチ+ストレートステッチ…花びらや葉の表現に使用する立体的な楕円型のステッチ
1.【1】から糸を出し、【2】(【1】と同じところ)に入れ、【3】から針先を出し、糸が針の下を通るように掛けて引く。
2.【3】のすぐ先の【4】に入れる。
3.鎖型の中央を埋めるように、【5】から糸を出し、【6】(【4】とおなじところ)に入れる。
4.【6】に入れる際に、糸をきれいに揃えるとふっくらときれいに仕上がる。
▲1段目の「W」にかかるお花の花びら部分を、レゼーデイジーステッチ+ストレートステッチで埋めていきます。
⑤サテンステッチ・・・面を埋めるステッチ。
1.【1】から糸を出し、【2】に入れる。
2.【3】から糸を出し、【4】に入れる。
3.これを繰り返し、隙間ができないように刺し埋める。
▲2段目の「o」、3段目の「i」にかかるお花の花びらをサテンステッチで埋めていきます。
⑤フレンチノットステッチ・・・点を描くステッチ。
1.【1】から糸を出し、針に糸をかける。基本は2回巻。
2.かけた糸を指で押さえながら【2】に入れる。
3.糸を引き、かけた糸をきつくしめる。
4.しめた糸が緩まないように指で押さえながら、針を下に出す。
▲「i」の点、最後のカンマ、3段目の「k」にかかるお花をフレンチノットステッチで刺します。
今回は、ボタンと紐を縫い付けて、ノートのカバーに仕上げました。
図案を拡大して使用する場合は、アルファベットをチェーンステッチ2列で刺したり、サテンステッチに変えてみたりと、ステッチ選びを楽しんでくださいね。
(図案: Hitomi Sakano)