器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
おうちごはんやインテリアが楽しくなる器の小ネタをお届けします。
いよいよ夏まっさかり。
連日の高い気温で、つい食欲もなくなりがちになっていませんか。
そんな時こそ、夏だからおいしく感じるメニューをしっかり食べて、暑い毎日を乗り切りましょう。
案外盛り付けひとつでも食欲が湧いたりするから不思議。
そんなわけで今回は、夏に食べたい料理の盛り付け方についてご紹介します。
ひと工夫で涼やか。すだちそうめん
夏の風物詩でもあるそうめん。
いつも通りの食べ方でも十分おいしいけれど、ちょっとした工夫を加えて、さらに涼しげなひと品にしてみるのはいかがでしょうか。
例えば、すだちそうめん。
キリッと冷やしたつゆにすだちの酸味と香りが加わって、いつものそうめんがよりスッキリとした味わいになりますよ。
すだちの果肉の透け感と皮の緑色がポイントとなって、ビジュアルも清涼感たっぷりです。
ガラスの器に盛り付ければ、全体の透明感がさらに強調されて、見てるだけでも爽やかな気分になりそう。
(ガラスの器:佐藤玲朗)
麺の上にすだちを並べて、優しくつゆを注げば、美しくすだちを並べることができますよ。
夏らしさ全開!夏野菜たっぷりカレー
(お皿:川口武亮)
一年中いつ食べてもおいしいカレーだけど、食欲がない夏には特にぴったりのメニュー。
スパイスの辛味成分は食欲増進効果や、発汗作用によって体温を下げてくれる効果もあるのだとか。
見た目にも夏らしさを盛り上げるなら、グリルした旬の野菜をトッピングする夏野菜カレーがおすすめ。
トッピングの野菜がルウに沈まないように、重さのあるものはご飯に立てかけるようにのせるのがポイントです。
ご飯をお椀型にしておけば、うまく立て掛けやすいですよ。
野菜は色合い豊かになる組み合わせにして、輪切りや縦切りなど切り方をそれぞれ変えてみると、それだけで印象的なひと皿に。
野菜の色合いを活かすために、器はリムのついたシンプルなモノトーンのものに。
野菜がたっぷりのっていても、全体をスッキリと見せられます。
季節限定のおいしさ、桃モッツァレラ
桃をお店で見かけるシーズンになると、ついチャレンジしたくなる、桃モッツァレラ。
桃を料理に使うだけでも贅沢感があるのに、フレッシュなモッツァレラまで組み合わせてしまうという、手軽なのに特別感たっぷりなところがたまりませんよね。
作り方は、適当な大きさに切った桃と手でちぎったモッツァレラチーズをお皿に盛り付けて、塩コショウ、オリーブオイル、ワインビネガーをかけて、レモンの皮を散らすだけ。
食前のサラダにも、お酒のおつまみにもぴったりの料理です。
(グレーのお皿:寺村光輔)
桃もモッツァレラも白くて、ちょっとぼやけがちなので、ダークカラーの器で全体をきゅっと引き締めて。
夏の体の声に従って献立をたてると、つい同じようなメニューになりがちです。
そんなときは、ほんの少しの工夫を。
案外こんなことでも自分をご機嫌にできちゃうかも知れません。
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