NEXT WEEKEND DATE

旅に出る前にその土地が舞台の映画を観ておくと、「あ!この場所あのシーンに出てきたところだ」とか「この料理食べてみたかった!」という風に、実際訪れたときの感動もひとしおですよね。

そんな、ガイドブック代わりに見たい映画として今回ご紹介するのは、ロンドン編。

ロンドンへの旅行が決まった方はもちろん、いつか行きたいなと思っている方にもぜひ。

そんなわけで、ロンドンが舞台となった作品を3つご紹介したいと思います。

 

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』

笑って泣いて週末を迎えたい夜に

2001年に30歳独身女性の等身大の恋模様を描き大ヒットした『ブリジット・ジョーンズの日記』のシリーズ第3弾です。
43歳になりTVプロデューサーとして成功したブリジット(レニー・ゼルウィガー)。
前2作で恋の相手として登場していたダニエル(ヒュー・グラント)は事故で亡くなり、弁護士マーク(コリン・ファース)は別の女性と結婚してしまい……。
そんなブリジットにハンサムなIT系実業家ジャックとのドラマチックな出会いが訪れることに! 彼と急接近する一方で、マークとも再会を果たし、ついに運命の相手を選ぶときがきたのかも……!?

少しネタバレになってしまうのですが、今回ブリジットは赤ちゃんを授かります。
しかも相手がどっちの男性なのか分からない(それもあってか作品レビューはネガティブな意見もちらほら)。
ずっとそのことを打ち明けられずにどんどんお腹は大きくなり、仕事のプレゼンも大失敗してしまい、それも原因でクビになってしまったり、奇想天外な出来事がジェットコースターのように次々と起こりますが、確かに色々ダメだけれど、いつだって自分の頭で考えて必死に生きている彼女のことを、私はなんだか人間らしくていいな、と感じました。
ちょっとでもミスをすると一斉に叩かれてしまう今の世の中ですが、起きてしまったことを目の前にしたとき、どう考えどう行動するかの方が大事だし、そして周りの人にできるだけ寛容でありたいと思わせてくれた作品です。

それから最後、ブリジットのウェディングドレスシーンが出てくるのですが、大人の女性のシンプルでそぎ落とされたドレス姿は、それはそれでしっとりと落ち着いていて素敵だなぁと感じました。

トレードマークの日記帳がiPadになっていたり、あのミュージシャンが本人役でカメオ出演していたり、ストーリー以外でも楽しめるポイント満載です。

『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
監督:シャロン・マグワイア
出演:レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー
Blu-ray:1,886円+税/DVD:1,429円+税
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

 

『クローサー』

大人の恋愛にどっぷり浸かりたい夜に

小説家を目指すダン(ジュード・ロウ)はロンドンの街中で、ニューヨークからやってきたストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)と偶然出会い恋に落ちることに。
ダン、アリス、ダンの宣伝写真を撮影したアンナ(ジュリア・ロバーツ)、ダンのチャット上のいたずらによりアンナと出会い結婚したラリー(クライヴ・オーウェン)、4人の会話劇を中心に複雑に絡み合う恋愛模様を静かなトーンで描いた作品です。

つまらなすぎたという意見と、何度も繰り返し観てしまうほど好きな作品という意見が真っ二つに分かれているようなのですが(つまらないという意見のほうが多いかも)、私は結構好きだなと思ったので今回選んでみました。

もともと舞台用に作られた作品を映画化したそうなので、確かにちょっと展開が急なところはありますが、なんとなく相手の浮気を察してしまうところや、なぜだか惹かれてしまうどうしようもない感じ、色々含んだ上で許すことなど、大人になるにつれて直面する恋愛感情のあるあるが丁寧に描かれています(それからキャストがとても豪華!)。
最後のアリスの名前にもちょっとした秘密が隠されているのでお楽しみに。

それからオープニングとエンディングのシーンが、流れる曲(ダミアン・ライスの「The Blower’s Daughter」)ととてもマッチしていてドラマチックで、個人的にはそこだけでも観る価値はあると思っています。

『クローサー』
監督:マイク・ニコルズ
出演:ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、ナタリー・ポートマン
スペシャルプライスで発売中
発売・販売元:株式会社ハピネット
(C) 2004 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

『ノッティングヒルの恋人』

ハッピーエンドに浸って眠りたい夜に

ウェストロンドンにある街、ノッティングヒルで小さな本屋を経営するウィリアム(ヒュー・グラント)の店に、ある日偶然ハリウッド女優のアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が訪れます。
お互い運命を感じた2人はやがて恋に落ちるものの、ほどなくしてマスコミや友人を巻き込んだ騒動へと発展してしまい……、というストーリーです。

ロンドンが舞台の映画、というとまっ先に思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか?
私は仕事やなにやらで色々あって、とにかくハッピーな気持ちで1日を終えたいというときによく流し観している作品のひとつです。

主題歌のエルビス・コステロの「She」も、とてもロマンチックな気分に浸れます。
ちなみにロンドンに住んでいる友人によると、ノッティングヒルは映画公開後土地の値段がびっくりするほど上がってしまったんだとか。ウィリアムが働く書店のイメージとなった書店は、一度閉店したものの別の経営者が名前を変えて営業しているそうなので、いつか訪れてみたいなと思っています。

『ノッティングヒルの恋人』
監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント
ブルーレイ ¥1,886+税 DVD ¥1,429+税
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

 

おまけ:ロンドンで行ってよかったところ

個人的な話ですが、先月早めの夏休みをとってロンドンに行ってきました。

ピクニックを大特集したNEXTWEEKEND2018春夏号でイギリス人のピクニックスタイルについての記事を作ったばかりだったので、ロンドンのあちこちでピクニックを気軽に楽しむ人々を見て、あ、本当にみんなピクニックが日常に溶け込んでいるんだな、と作った記事を再確認するような旅でした。

そんな中、今回の旅で特に印象的だった場所をふたつご紹介したいと思います。

リージェンツ・パークのバラ園

友人のいつもの散歩コースとして連れていってもらったのですが、とにかくたくさんの種類のバラが行き届いた管理のもと、一面に咲いていて、思わずバラの写真ばかりたくさん撮ってしまいました。
とても広い公園なので、公園内を川が流れていたり、野外劇場があったり、とても気持ちのいい場所でした。

 

ピーターシャムナーサリーズ

今回絶対行きたかったガーデニングショップ。
植物の他、ガーデニンググッズやインテリア雑貨、花やハーブや野菜の種(種が入っている袋も本当に素敵なんです)、レストランやカフェが併設されていて、植物好きにはたまらない場所でした。

レストランは要予約で入れなかったのですが、テイクアウト形式のカフェもとても美味しくて、美しい植物に囲まれながら食べるランチタイムは贅沢なひとときでした。(キャロットケーキがおすすめ!)
ぜひ訪れてみてほしい場所です。

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