大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、夢を追いかける彼とのこれからに悩んでいる相談者さんからのお悩みです。
萌さん、こんにちは。
早速ですが、今回ご相談したいと思ったのは夢を追いかける彼についていくかどうかです。
私には中学の同級生で大学の頃から付き合い始め、もうすぐ4年目になる彼がいます。
彼は芸人になることを夢見ており、大学卒業後養成所に通い現在は事務所に所属しバイトをしながらライブなどをしています。
学生の頃に芸人になりたいということを告白された時は、私のせいで夢を諦められるのは…と思い応援すると言いました。
ですが私ももうすぐ社会人3年目、周りの仲の良い友人も結婚や出産などおめでたいのですが心のどこかで焦りが出て来ています。
彼の事は本当に好きだし一緒にいてこんなに落ち着く人はいないと思うのですが、まだお互い実家暮らしで一般職の私の給料だけでは金銭的に同棲を始めることすら難しいです。
そんな中、別の方から告白され、今の時点で好きという気持ちはあまりないのですが正社員の方だし…と思うと少し悩んでしまいました。
自分でどうしたいのか決めるべきところだと思うのですが、自分の答えがわかりません。
萌さんのような素敵なご家庭に憧れており、アドバイス頂けると嬉しいです。
(24歳・女性・会社員)
まだまだ寒いですね。
週末に諏訪湖に行ったのですが、湖が全面氷結していて、ところどころにワカサギ釣りをしているおじさんがいて自然のスケールに感動…、と思ったら数時間後にはギラギラした六本木を車で通過して…。
「あぁ、日本ってすごいなぁ」としみじみ思いました。
2時間ちょっとでこれだけ別の景色を楽しませてくれるって、素晴らしいことですよね。
今年も沢山出かけようと心に決めました。
さて、お悩みの投稿ありがとうございます。
同級生の彼、頑張ってるんですね。
結婚観は、育った環境や、現在の周りの環境などによっても人それぞれ求めるものが違うので一概には言えませんが…。
もし、最近告白してくださった正社員の彼が、来月急に芸人になりたいと言ったらどうしますか?
会社が倒産したり、病気になったり、はたまた別の夢ができたり。
色んなことがあるのが人生です。
結婚式の誓いの言葉で、よく「病める時も、健やかなる時も…」と言いますが、この誓いの意味は、そうなっても隣にいるよ、ということでもあります。
変わりゆく時代の中で、その人自身ではなく、その人の現在の条件だけに依存してしまうのは危険だと思います。
芸人を目指している彼に対して「彼の事は本当に好きだし一緒にいてこんなに落ち着く人はいない」とありますが、そんな人と出会うのは簡単ではありません。
どれだけ条件が良い人と一緒にいても、この気持ちに出会えなければ、3年後、5年後、今よりもっと焦ることだって十分にあります。
他によっぽど好きな人ができたなら別ですが、現時点で、私はこの縁を大切にしていってもいいんじゃないかな、と思います。
とはいえ相談者さん自身の人生の大きな決断でもあるので、「夢を追う彼についていく」と言って、彼に全てを委ねてしまうのは違うと思います。
「夢を追う彼」という点では、私の夫も3歳からなりたかったものになっているので、夢を叶えながら追っている人なのですが、サッカー選手というと華やかなイメージもありますが、10年近く一緒にいると、なかなか試合に出られないことだってあるし、チームを退団になったことだって一度ではありません。
金銭的に外食できる余裕がなくて、近所の焼肉屋さんの優しさに支えられていた時もあったし、旅行に行けない時はたまに行く映画のレイトショーが楽しみでした。
今は彼がしっかり挑戦できる場に立てて、この数年は前よりよっぽど安定していますが、必ず引退のある仕事なので、この先どうなるかは分かりません。
そんな中で、私は「彼についていっている」というよりは、「一緒に歩いている」と思って過ごしてきました。
起業したのだって、元はと言えば移籍し続ける彼の隣で、自分らしくサポートする方法を模索していた延長線で、相談者さんと同じ、彼と出会って3年目を迎える24歳の時でした。
相談者さんは、今まだ彼女として彼を応援する、というスタンスかもしれませんが、結婚すると彼の決断が自分の決断にもなるし、彼の夢が自分の夢にもなります。
他人事ではいられなくなります。
ただ、その逆もしかりで、相談者さんの言葉や行動が、彼の選択を変えることだってあるはずです。
「この人についていっていいのだろうか…」ではなく、「この人と一緒にどんな人生にしていこうか」と考えて、今の不安を解消する方法を自分の中にももう少し探してみてはいかがでしょうか。
私の場合、自分で仕事を作るということが解決法の1つでしたが、それは相談者さんの中にもあるはずです。
相談者さんの人生の決断を見て、彼が芸人として刺激になるかもしれないし、2人の会話の中で、将来ターニングポイントになるようなネタが生まれるかもしれない。
もしかすると彼が他の仕事に就職しようと思うことだってあるかもしれないし、相談者さん自身に夢ができることもあるかもしれない。
今見えている条件だけで全てを判断しようとせずに、もう少し自分の持つ様々な要素(行動や言動、その影響力)に向き合いながら、決断してみてもいいのではないでしょうか。
今の2人が、未来の2人を作るはずです。
応援しています!
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