ゆっくり長い休みは取れないけど、海外旅行に行きたい!
そんなときは、週末だけでも十分に楽しめる「台湾」に出かけてみませんか?
コラム「週末台湾のススメ」では、台湾のコーディネーターとしても活躍するフリーアナウンサーの平澤志帆さんに、週末に楽しめる台湾情報を教えていただきます。
「今年こそ叶えたいこと #ひとり作戦会議」がテーマの今月は、平澤さんが今年こそ叶えたい!行きたい!と思っている、ちょっとディープな台湾スポットをご紹介します。
澎湖
台湾というと、街で楽しむイメージが強いですが、リゾートもあるんです。
台湾にはいくつか離島があるのですが、今回ご紹介する「澎湖」は大小約90の島でなり、その中で最も人口が多い澎湖本島は、どこまでも広がる澄みきった青い海と真っ白い砂浜が魅力。
玄武岩の岸壁など手付かずの大自然が残り、シュノーケリングをはじめ、水上バイクやバナナボートなどのマリンスポーツを満喫することできます。
また豊富で新鮮な海の幸も堪能でき、台湾のリゾート地として有名です。
過去に2回「澎湖」への旅行を計画しましたが、1回目は台風、2回目は仕事の都合で断念。
3度目の正直。今年こそ叶えたい、今年こそ行きたいと思っています。
ちなみに「澎湖」を訪れるのにおすすめと言われている時期は、4月から6月。
台風がなく、そこまで暑くなく過ごしやすいそうです。
しかも毎年4月から6月は、「澎湖国際海上花火節」が行われ、夜は花火を楽しめます。
釣りが好きな方は、5、6月は、イカ釣りのベストシーズンなので、夜にイカ釣りをすることもできます。
免許も持っている方は、レンタルバイクを借りて、澎湖本島をバイクで一周するのもおすすめ。
そう、「澎湖」を紹介するパンフレットなどには必ずと言っていいほど載っている「雙心石滬」は、2つのハートがぴったりと重なった形から、カップルで見ると永遠にしあわせになれると言われている人気のスポット!
澎湖本島から船で移動した七美島にあります。
【アクセス】
飛行機:台北(松山空港)→馬公空港
台北の他にも、台中、台南、高雄、嘉義の空港からも行くことができる
船:高雄港→馬公港
夏のみ、嘉義(布袋港)からも出港している
合歓山
あまり知られていませんが、台湾には3000m級の山が200以上あります。
しかも富士山(3776m)より高い山が7座もあり、登山やトレッキングを楽しむ人にも、人気です。
今年は、日本ではなかなか味わうことができない標高3000m以上からの景色を、台湾の雄大な自然を味わいたい!
ご紹介する「合歓山」は、主峰(3416m)、東峰(3421m)、北峰(3422m)、西峰(3144m)、石門山(3236m)、合歓尖山(3217m)、石門山北峰(3278m)という7つの山からなり、すべての山が標高3000mを超え、そのうち5つは台湾百名山に選ばれています。
標高3000m以上の山の山頂を目指すには、途中、山小屋での宿泊が必要など、かなり大変なイメージがありますが、「合歓山」は、標高3000m以上の地点まで車でいくことができます。
なので、1時間ほどのハイキングで山頂につく、初心者でも楽しめる人気のハイキングコース。
特に石門山は、登山口から山頂まで30分ほど。
最も簡単に楽しめる台湾百名山と言われています。
photo by 李秋子
登山は四季を通してできますが、わたしが行きたいのは5、6月。
ツツジが開花の時期を迎え、山肌が鮮やかに彩り、たくさんの人で賑わっているそうです。
山頂からは日の出や雲海、夕焼け、そして星空を楽しむことができるので、山荘での宿泊を組み合わせて行く方が、登山の醍醐味が味わえそう。
※タクシーやレンタカーで個人でもいけますが、しっかりとした知識のあるガイドさんが一緒のツアーなどに参加することをおすすめします。
【住所】花蓮県秀林郷富世村関原33号
【電話】+886-49-2802980
【解放時間】8:00-17:00
台湾原住民族
実は台湾は、多民族社会であることを知っていますか。
現在16の原住民族(アミ族、パイワン族、タイヤル族、タロコ族、ブヌン族、プユマ族、ルカイ族、ツォウ族、サイシャット族、タオ族、クバラン族、サオ族、サキザヤ族、セデック族、カナカナブ族、サアロア族)が政府から公認されています。
主に台湾の東部を中心に、それぞれの民族が自分たちの住む自然環境に合わせ独自の文化を形成しています。
photo by Kengo Kobayashi
photo by Kengo Kobayashi
先日、ツーリズムEXPOの台湾ブースで司会を担当させていただきましたが、その際、民族衣装を着ました。
たくさんの方から「どこの民族の衣装ですか」と質問をいただき、もっと台湾の歴史、台湾原住民族への理解を深めたい!と強く思うように。
台湾各地で伝統の民族舞踏を楽しめる場所や、伝統料理が味わえるレストラン、実際に原住民族の住む部落を訪れるツアーなども開催されています。
今年からいろんなところを訪れて理解を深めていきたい。
photo by Kengo Kobayashi
ちなみに、台北の観光スポット「国立故宮博物院」の向かいに、台湾原住民族の歴史や文化について知ることができる「順益台湾原住民博物館」があります。
一度にたくさんの台湾原住民族の文化に触れられるので、それぞれの民族の文化や習慣の違いがよくわかり、一層理解が深まります。
ミュージアムショップでは、台湾原住民族の伝統的なデザインを生かしたグッズを購入することもできます。
【住所】台北市士林区至善路二段282号
【電話】+886-2-2841-2611
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】月曜日・旧正月
台湾の旧正月について
台湾は、“除夕”(大晦日)から“初五”(5日目)までの6日間「春節」旧正月のお休みです。
今年は2月15日から20日まで。
この時期は日本のお正月同様、レストランなどお休みしているお店が多く、また交通期間も混雑しているので、台湾旅行の計画を立てる際は要注意。
ちなみに春節前、台北・迪化街では、お正月の飾りや食材、お菓子などを売る露店が並ぶ「年貨大街」が催され、たくさんの人で賑わっています。
この時期ならでは台北の風物詩なので、訪れてみては。