器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
器初心者さんのお買い物の参考になる情報を毎月お届けしています。
じっくり味わいながら楽しむチーズは、時間のある休日にこそ楽しみたいもの。
今回はそんなチーズを楽しみ尽くすテーブル作りのヒントをご紹介します。
メニュー全てがチーズだと飽きるような気もしますが、大丈夫。
ほんの少しだけ気をつければ、最後までおいしく食べられるメニューを用意することができます。
ポイントは、食感にバリエーションを持たせること。
いくらとろりとしたチーズが好きでも、そればかり食べるとちょっと飽きてきてしまうもの。
ハードタイプのチーズも組み合わせてみたり、スライスしたチーズを組み合わせてみたりと、食感を変えてみることで、チーズをしっかり楽しむことができるメニューになりますよ。
コントラストが美しい、季節のポタージュとペコリーノチーズ
(鉢:岳中爽果)
パセリを散らしたり、オイルや生クリームをかけたり、そんなあしらいが定番のポタージュ。
今回はかぼちゃの豆乳ポタージュにペコリーノチーズをたっぷり振りかけてみました。
広めの鉢に盛り付ければ、ポタージュそのものの味も、チーズを足した味も、両方しっかり楽しむことができます。
サイドメニューには野菜やフルーツを準備して体も満足に
(オーバル皿:田中直純)
チーズをたくさん食べていると、さっぱりしたものが食べたくなることがあります。
実はビタミンCや食物繊維はチーズに含まれていない栄養素なのだとか。
メニューに野菜やフルーツを合わせて、その栄養素を補うことで、しっかり体も満足する食卓になりそうです。
複数のメニューをテーブルにのせるので、サイドメニューはスマートな形のお皿に盛り付けて、場所を取りすぎないようにしてあげましょう。
さっぱり×こってりの主役はビターなウッドプレートに
(ウッドプレート:NEXTWEEKEND STORE)
メインディッシュの肉、魚料理にももちろんチーズを合わせます。
今回は豚ロースの紅茶煮にとろりと溶かしたブルーチーズソースと、イチジクを組み合わせました。
紅茶で煮ることで、お肉が柔らかくさっぱりとした仕上がりになるので、こっくりとしたブルーチーズとイチジクとの相性は抜群です。
器は主役感のある大きなウッドプレートをチョイス。
焼いたヒノキのビターなカラーは、フードの色が引き立ちます。
チーズプラトーは彩りもしっかり楽しみたい
(ウッドボード:+MOKU)
チーズをテーマにするなら、チーズの盛り合わせであるチーズプラトーは外せません。
安心感のあるいつものチーズに加えて、普段食べないようなチーズにも挑戦してみましょう。
色味のバリエーションも意識して、果物やナッツ、チョコレートなどを織り交ぜてあげれば、見た目も華やかに。
今回は川崎市武蔵新城のチーズ屋mikotoさんにフードをご用意していただきました。
mikotoさんから伺ったお話でとても面白かったのが、「チーズを調味料として使う」という考え方。
チーズはそのものに塩分と旨味があるので、その味わいを料理に活かします。
あえてベースの料理はシンプルで少し薄味にして、チーズを加えることで味に深みを出すのだそう。
秋の味覚がおいしい時期になってきました。
オーソドックスな楽しみ方にちょっと飽きたら、チーズと合わせてみるのはいかがでしょうか。また新たな発見があるかもしれません。
fromagerie mikoto
神奈川県川崎市武蔵新城にあるナチュラルチーズ専門店。
チーズを通して食の旬、チーズの旬の楽しみ方を提案。
10月末より店舗リニューアルopen。
チーズ、食材の販売の他、チーズを使った惣菜、お菓子なども並ぶ予定。
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