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新連載【部屋に小さな花畑を。花のある暮らしのはじめかた】。

お花屋さんで働くWeekender編集部代表コラムニストAyako Funayamaさんが、お花のある暮らしのはじめかたと、お花を飾る際のTIPSをお届けしていきます。

6月も残りわずか。
なんだかすっかり夏らしい天気になりましたね。

週の始まりの月曜日。
お花のパワーで気持ちもぱっと明るく過ごせますように。

 

私は現在デスクワークの仕事をしながら、週に1日フラワーショップ 空の箱でも働いています。

この場所で出会う季節のお花のこと、お手入れの仕方など、修行中の私の目線でお伝えしていくので、一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

 

小さなひまわり畑の作り方

このコラムでは、毎回この時期のおすすめのお花をご紹介していきます。

今回取り上げるのは、俳句の世界で夏の季語としても用いられる“ひまわり”。

花言葉「憧れ」や「情熱」という意味を持ち、本格的な暑さを迎える7月に楽しんでいただきたいお花の一つです。

夏定番というイメージがありますが、八重咲きやミニ丈、モネやゴッホらの名画をもとにした品種まであることをご存知でしょうか?

お部屋にビタミンカラーのお花畑を作ったら、きっと1日元気に過ごせるはず。

今回はその中から4種類、用意してみました。

 

メインの花材(写真左から)

・サンリッチフレッシュレモン
黄色の花びらと緑色の花心が特徴。
フレッシュレモンという名前の通り、すっきりさわやかな印象を与えてくれます。

・モネのひまわり
有名な画家、モネの名前を冠した、八重咲きでレモンイエローの花びらと花心で透明感のある品種。
サンリッチシリーズよりひと回り大きいので1輪あるだけで存在感抜群!

・サンリッチオレンジ
ひまわりと聞いてイメージするのが、このオレンジの花びらと濃いブラウンの組み合わせではないでしょうか?
花心が小ぶりなのも特徴の1つ。

・東北八重
花びらが細く丁寧に重なっている八重咲きのひまわり。
花心まで花びらがぎゅっと詰まっているので、ふかふかとしていて、厚みがあります。

ひまわり畑を盛り上げるサブ花材(写真左から)

・ミント
夏と言えば、ハーブですね。
お花屋さんでも観賞用のミントが売られています。
爽やかな見た目とスーッとした香りに、気分もリフレッシュできますよ。

・ブルーベリー
実の重さで垂れる姿がなんとも可愛く、この時期ならではの枝物です。

・リキュウソウ
茎もやわらかく、先端はクルッとうねるので動きが出やすいのが特徴。
どんなお花にも合う、ツル性のグリーンです。

 

お部屋の一角に、ひまわり畑を作ってみよう!

大きさや高さの違う花瓶をいくつか用意してみましょう。

観光地として人気の整備されたひまわり畑は、みんな同じ方向や長さになるように整えられていますが、この“お部屋の小さなお花畑”は、お花の顔の向きもさまざまに。

高低差をつけるとより自然に見えますよ。

今回は涼しげにみえるよう、ガラスの花瓶で統一しました。

 

1.大きさや種類のバランスを見ながら、ひまわりを4つの花瓶にわけていきます。
この時、後で調節できるよう、茎は短く切らないのがポイントです。

2.長さと動きのあるリキュウソウを4つのうち両サイドにさします。

3.ミントを後ろ側、またはサイドの花瓶にさし、実物のブルーベリーは手前もしくは内側へ。
全体を見て隙間があれば、そこを埋めるようにさします。

4.最後に全体を眺めて調節したら完成!

気温が上がってくる夏に
切花を少しでも長く楽しむポイント

✔️直射日光を避けて、涼しいお部屋に飾ろう
太陽に当てた方が元気になると思いがちですが、お花も暑さにはバテてしまいます。
できれば冷房の効いたお部屋で、風が直接当たらない場所に飾ってあげましょう。

✔️こまめに水替えして、清潔を保とう
夏は特に菌が繁殖しやすい時期。
ひまわりは特に茎に細かい毛が生えているため水に浸かっている部分から菌が繁殖しやすいです。
1日1回、お水を替えるタイミングで茎のぬめりをとってあげましょう。
花瓶は食器用の洗剤で洗って、清潔を保つことが大切です。

✔️少しずつ茎を切ろう
茎の切り口から、吸水するお花たち。
日が経つごとに吸い上げる力が弱まってしまうので、少し茎を切り、切り口を新鮮な状態にしてあげましょう。

✔️夏場はお水に栄養剤をいれてあげよう
茎が水に浸かっている部分は、約3cmくらいと少なめにするのが長く楽しむポイントの一つ。
市販の栄養剤を使ってみるのも1つの手です。

 

夏の空気を運んできてくれるひまわり。

季節の食材を楽しむように、季節のお花を少しずつ、いつもの暮らしに取り入れていただけると嬉しいです。

来月はワイルドフラワーを使った、スワッグの作り方をご紹介します。

 

ひとことメッセージ

こんにちは、【部屋に小さな花畑を。花のある暮らしのはじめかた】をお読みいただきありがとうございます。
Ayakoと申します。

わが家は、植物が好きな祖母や両親の影響で家の中はもちろん、庭にはいつも季節のお花や咲いていました。

植物のある暮らしが当たり前にある一方、その大切さに気づいたのは家を離れた留学時代。
慣れない環境とホームシックで逃げ出したくなったことがありました。
その時救われたのが、お花屋さんでお手伝いをした時間でした。

それから何年も経ったある日、大好きなお花屋さんへミモザのリースを作りに行った日のこと。

お花を買いに来る人たちの様々なストーリーに触れ、その時ふとお花に救われた留学時代のことを思い出しました。

「お花が好き。」
それはもちろん大前提にあって、私もお花を贈る人の気持ちによりそって何かがしたいと思い、現在デスクワークしつつ、お手伝いをさせてもらえるようになりました。

季節のお花にこめられたパワーで、皆さんが穏やかで元気に過ごせますように。
これから一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

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NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
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それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
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