器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
素敵なケーキを買いに行って食べ切れる数をじっくり選ぶのは、悩ましいけど幸せな時間です。
泣く泣く選ばなかったあれを今度は買おうと心に決めて帰るとき、ちょっと嬉しい予定が増えた気分にもなりますよね。
でもたまには、あえてたくさんのお菓子を揃えて楽しむ日があってもいいんじゃないかと思います。
気になっていたお菓子たちと美味しいお茶を揃えて、週末の昼下がりを過ごすことにすれば、それだけでもう待ち遠しい予定になるはず。
今回は、自宅でのティータイムをとびきりに満喫するテーブルアイデアをご紹介します。
お菓子選びは自分だけのアフタヌーンティーをつくる気持ちで
お菓子をひとつ食べるなら、ただ食べたいものを選べばいいけれど、ふたつみっつと楽しんで食べたいなら、お腹に負担をかけすぎない工夫が必要そうです。
例えば、自分だけのアフタヌーンティーをつくる気持ちで、お菓子を選んでみてはいかがでしょうか。
アフタヌーンティーをよく思い返してみると、たくさんのお菓子が並びながらも、軽いものと濃厚なものがバランスよく組み合わされていて、食べ飽きないようになっているんです。
このバランスをお手本にしつつ、憧れやお気に入りのお菓子を、好きなように集めてみてくださいね。
心づかいのアイテムをテーブルに添える
なくてもいいけれどあると嬉しい、心遣いのアイテムがテーブルに添えてあると、自宅のティータイムであっても癒やされる時間になりそうです。
週末の時間を押さえて過ごすのなら、そんなアイテムを取り入れて、目一杯に満喫してはいかがでしょうか。
例えば、グラスに水を注いでおいたり、季節の花を飾ったり、取り皿に香りを楽しむハーブを置いておく。
水があると口を休ませてくれますし、季節の花があれば目からも安らぎを感じられます。
ハーブがお皿にあしらってあれば、席についた時から香りを感じることができて、食べ始める前からワクワクしてきそうです。
クラシカルな要素を取り入れて、ティータイム気分をふくらませる
3段のケーキスタンドが自宅になくても、クラシカルな要素をまとうアイテムを並べると、ティータイムらしさはぐっと高まります。
例えば、華奢なハンドルのティーカップ、金属製の食器や、足付きのグラス、アンティークの絵皿など…手持ちの道具から雰囲気に合うものをいくつか加えてみましょう。
ここでは、大判のピューター皿にスコーンや小さなサンドイッチをのせて、足付きのグラスにミントをたっぷり添えて水を注ぎました。
伝統的なスタイルの道具ではありませんが、ちょっと背筋が伸びそうなコーディネートに。
手持ちのワイングラスに水やジュースを注ぐだけでも、シャープな雰囲気が加わるので、ぜひ試してみてくださいね。
▲ピューター皿:不明(REFACTORY antiques)、青いプレート:八代成実、グレーのグラス:左藤玲朗、取り皿:安藤雅信、Sarreguemines、カップアンドソーサー:Rörstrand、足付きグラス:おおやぶみよ、ティーポット:London Pottery
ちょっとした心遣いや、美味しく食べるための工夫がテーブルに込められると、週末のティータイムも記憶に残るような思い出になります。
とびきりのお菓子を集めたティータイム、思いっきり満喫してみませんか。
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