「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
(今日の担当:でわ)
春ってなんだか、気持ち新たに部屋を整えたくなりますよね。
最近はSNSなどで素敵なインテリアも見ることができて、情報は充実していますが、映画の中の世界はやはり特別で、この登場人物みたいに…
なんて思いながら部屋を真似してみたり、雑貨を選んでみたりするのも大好きです。
みなさんのおすすめ映画、楽しみにしています…!
親子と友人カップルという不思議な関係性の4人が暮らす、日々の中で季節の移り変わりを感じられるウェブドラマとその延長にある映画。
「北欧、暮らしの道具店」が作り上げたこだわりの世界観で、生活に寄り添う心地良いインテリアは真似したくなります。
作品でも出てくるフィンランドの白くま貯金箱も、とても可愛い飾られ方をしています。
まずは無料のウェブドラマを(特に4話がおすすめ!)そしてぜひ映画もご覧ください。
(スコーンとコーヒーを持って青空モーニングをしたい安曇野2人暮らし)
舞台はとあるみなみの島の小さな宿・ハマダ。
なぜかめがねをかけている登場人物の、ほぼ全員が謎めいていて、それがまたほぼ何も説明されないのだけど、次第に観客も小林聡美さん演じる主人公のタエコのように自分なりの「たそがれ」に染まっていく…そんな不思議な映画です。実はここ、NEXTWEEKENDとも関係の深い鹿児島県はヨロン島。
どこか人生に行き詰まりを感じている雰囲気の主人公タエコに「ただここにいること」と向き合う余白を与えてくれる大事な存在で、映画の見どころになっています。
そしてもう1人の主役と言っても過言ではないのが、フードスタイリストの飯島奈美さんが手がける料理の数々。よく晴れた週末にこの作品を観て、「よし、今日は〇〇作ろう!」なんてキッチンに立つ、そんな風景と一緒にある映画なんじゃないかと思っています。
(会社員/妻・子ども2人と4人暮らし)
スイスの小さな村。
夫に先立たれ、無気力な日々を送る80歳のマルタ。
そんなある日、彼女はふとしたきっかけから若い頃に抱いた夢のことを思い出し、 それは自分でデザインして刺繍したランジェリーの店を開くこと。
そして、ふさぎがちな彼女を心配していた友人たちの後押しで、もう一度夢に向かって動き出すストーリー。この映画は、夢ややりたいことは何歳からでも始められるんだと勇気をもらえます。
マルタおばあちゃんと3人の女友だちがとにかくキュート!
おうちやインテリア雑貨もかわいくて、どこかレトロな雰囲気…!
お花もたくさん出てきて、村のこじんまりとした空気感も、緑いっぱいの風景にも癒されます。
(夫と娘と3人暮らし)
エリック・ロメール監督は、恋愛映画を多く手がけたフランス映画の名手で、没後も定期的に回顧上映が開催されるなど日本でも根強い人気のある映画作家です。
『春のソナタ』は過剰な演出は排しつつも、どこか可笑しみや緊張感が漂う会話の妙や、偶然や思い込みが織りなす(まさにベートーヴェンのソナタのような)思いもよらないストーリー展開。随所に溢れるロメール監督の魅力はもちろんのこと、生活感はあるのになぜか洗練されて見えるインテリアや、美しい草花に囲まれたカントリーハウスの庭など、憧れの暮らしのヒントがたくさん詰まっています。
春の週末にぴったりの映画です!
(会社員/妻・子ども2人と4人暮らし)
ハワイ島の北の端に実在する、小さな町ホノカアに住む日系アメリカ人コミュニティを舞台にした映画。
町の映画館で映写技師として働くことになった青年と、そこに暮らす人々の人間模様が描かれています。ハワイの雰囲気も残しつつ、日本人ならではの暮らしもあり、インテリアの参考になります。
特に多く登場する台所は、色鮮やか。
手作りのカラフルなカーテンもあります。
いろんなカーテンが登場しますが、何種類もあって見ていて楽しいです!
料理写真が壁一面に貼られていて、見るとにっこりするような壁に。
(Uターン田舎暮らし/週末農家)
アメリカを代表する絵本作家の一人、ターシャ・テューダー。
生誕100周年となる2015年、ターシャの多彩な世界を紹介する展覧会が開催。
メモリアルイヤーズのクライマックスとなったのが、『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』。
タイトルの〈静かな水〉とは、「静かな水のように穏やかであること。
周りに流されず自分の速さで進むこと」という、ターシャの言葉からとられている。
「思う通りに歩めばいいのよ」と微笑む、自由な精神あふれる<スローライフの母>がのこしてくれた、「人生を存分に楽しむヒント」をあなたに。「自分の手で喜びを創り出す」という言葉通り、果物でジャムを作ったり、蜜蝋でろうそくを作ったり、お孫さんへのプレゼントを自分で作ったり、とにかくなんでもご自身で作られるのです…!
「忙しすぎて心が迷子になってない?」と問いかけられるシーンがあるのですが、“丁寧な暮らし” “シンプルな暮らし”とは何か、本質的な部分をやさしく教えてくれるよう。
美しすぎるお庭も見所のひとつです!
(NEXTWEEKEND編集部)
都会暮らしの中学生が登校拒否になってしまったことをきっかけに、日本の田舎に住むイギリス人のおばあちゃんちにしばらく暮らす物語。
キッチンも屋根裏も絵本から飛び出したような空気感があり、庭のハーブで作るハーブティーとか自分で挟むサンドイッチとか、こんなおばあちゃんちがあったらいいなぁと思う要素がたっぷりで癒されます。
元々小説だったこの作品。
想像して読んでいた通りの世界観が見事に映像化されているので、より楽しみたい方は小説を先に読むのもおすすめです。
(花粉症に苦戦する三兄弟の母)
祖母のレシピとケーキ作りの思いを大切にしようと、頑なに65年の伝統にこだわるヒロイン。
時代は変わり家賃も材料費も高騰、経営を安定させないと店は生き残れない。
信頼する二人のスタッフから熱心な助言を受け、新たにウエディングケーキの受注販売をスタートさせる物語。私は仕事でケーキ作りをしていることもあり、たくさんのケーキや作るシーンが出てくるのでリピートとして観ています。
店内のインテリアやケーキのシーンは憧れであり、祖母が残した大切な店を守ろうとする主人公の真っ直ぐな姿も好きなポイント。
変わりゆく時代に合わせて変化していくことも大切なのですが、変わらぬものを守ることの方が難しいときもある。
その人の気持ちの強さや優しさ、愛があったからこそ幸運に恵まれる、ということも改めてそういう人でありたいと思えたポイントです。
ケーキ登場のシーンはきっとNEXTWEEKEND読者の方はときめくシーンだと思います!(会社員)
北海道せたな町の海が見える牧場で、牛を飼いながらチーズ工房を営む主人公は、妻、娘の家族3人、そして気の合う仲間たちと助け合いながら、幸せに暮らしていた。
そんな彼らの食材を目当てに、ある日札幌から有名レストランのシェフがやって来る。
彼の調理により、食材がさらにおいしくなることに感動し、この味をもっと多くの人たちに知ってほしいと、仲間とともに1日だけのレストランをオープンさせることに…!きっと大自然ならではの不便さもあると思うのですが、ある程度の自給自足のある暮らしに憧れます。
トースターで焼くパン、自家製絞りたての牛乳、庭で採れた野菜で朝ごはんを囲むシーンは特に何度もリピートして観ています!(会社員)
1983年夏、北イタリアの美しい避暑地。
両親と共に夏休みを過ごしていた17歳の少年は、そこでアメリカから来た自由奔放な24歳の青年と出会う。
やがて、激しい恋に落ちる2人のストーリー。テラスでの朝食、採れたてのアプリコットで作るジュース、雨の日の読書。
そんな憧れの暮らしがたくさん詰まっている作品だと思います!
(映画好きイラストレーター)
共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。
そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していくストーリー。何度も映画化されている若草物語。
森に設置した木箱での文通や手作りのクリスマスのオーナメントなど、アナログが愛おしくなる要素がたっぷり詰まっているのでおすすめです。
(映画好きイラストレーター)
どの映画も魅力的で見たいリストに仲間入りです!
観たこともある映画も入っていたのですが、また違った視点で観ることができそうな気がしています。
そんな私のおすすめの映画は、「アンネリとオンネリのおうち」。
少女2人が憧れのつまった、夢のような一軒家を突然手にし、楽しい日々を描いたお話なのですが、可愛いもの好きにはきっとたまらない作品です。
すっきりとしたお部屋も好きだけど、好きなものをごちゃっと置いて、遊び心を忘れない部屋作りをしていきたいとこの映画を観ると改めて思います。
春の部屋作り、みなさん一緒に楽しみましょう!