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こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。

この数年で、「働き方」について考える機会がぐっと増えた、という方は多いと思います。

オンライン会議をしていても、2年前の今頃は取引先の方の部屋着や家の様子が分かってしまうことに動揺したりもしていましたが、今では先方の背景に可愛いぬいぐるみが映っていることは愛しく思うし、私自身娘が足元で逆立ちをしていても、ミュートボタンを巧みに使いこなして会議を進められるようになりました。

これまでは、家と会社、オンラインとオフライン、日常と非日常の境界線は濃いもので、それを曖昧にすることは非常識のように捉えられる風潮もありましたが、多くのことの境目は曖昧になり、それでいて私たちは100年時代という長い道のりを歩くのだから、自分自身でバランスをとることが求められているのかもしれません。

そこで、近年よく耳にする言葉のひとつに、“ワーケーション”があります。
元はというと、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語ではありますが、フルリモート制度が急速に整ったからこそワーケーションを取り入れたいと思う人が増えるのは自然な流れ。

NEXTWEEKENDを運営する株式会社ガルテンでは、代表である私自身が10年間東京のオフィスと地方の住まいを二拠点生活していることや、昨年より観光庁からワーケーション事業のモデル企業として採択をされたりと、このキーワードが案外身近なところにあります。

昨年末に、沖縄県の中頭郡に位置する約5km四方の北中城(きたなかぐすく)という村から「この村でのワーケーション滞在を冊子にしたい」という依頼をいただいたことを、本記事の【取材前編】で書きましたが、今回は【取材後編】として滞在での体験をみなさんにお伝えしたいと思います。

▼取材前編はこちら

 

●ワーケーションに行く前の、事前準備
-割合を決める
-施設を調べる

●北中城村のワーケーションで叶える5つのWISHLIST
-仕事を始める前に充実の朝時間を過ごしたい
-すぐに行ける絶景ランチでひとやすみしたい
-バーチャル背景とは違う、理想の場所で仕事したい
-その土地ならではの体験がしたい
-1週間の疲れを癒す、自分時間を大切にしたい

●取材後記
-北中城のこと
-ワーケーションのこと

●冊子ダウンロードとイベントについて

ワーケーションに行く前の、事前準備

まずは前編の記事でアンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
今皆さんが抱えている不安や疑問点が分かり、これを解消できる取材にしたいという思いが高まりました。

もちろん、したいと思ってすぐにワーケーションができる方はもうしているだろうし、制度も環境も整っているという方はまだほんのひと握りなのかもしれません。
だけど、こんな働き方もあるのか、ということを知っていただくことで、いつかの選択肢に入れていただけたらいいなと思っています。

 

割合を決める

普段とは違う環境では思うようにいかないこともあるので、言うまでもなく比較的仕事に余裕があるタイミングでの実践がおすすめです。
またワーケーション先で朝から晩までオンライン会議をしていても、それは場所が変わっただけにしか過ぎません。
だからこそ、事前に自分にとっての理想のバランスを決めるのも重要。
朝〜昼過ぎまでをワークタイムと決めて、午後はその場所での暮らしを楽しむといった予定の入れ方ができると、毎日制限時間がある分集中して進められたりもします。

 

施設を調べる

ホテルのサイトを見てFreeWi-Fiと書いてあっても、データを送ったりオンライン会議ができるほど強いWi-Fiではない、ということも多々あります。
自身でWi-Fiを準備する、もしくは近隣のコワーキングスペースをチェックするのはマスト。
また、観光のようにツアーが組まれているようなものではなく、現地ではあくまでも日常生活を送るので、交通手段や、子どもと一緒の場合はいざという時の病院を調べておくことをおすすめします。

 

北中城のワーケーションで叶える5つのWISHLIST

今回私たちは、事前に5つのWISHLISTを掲げてからワーケーションに臨みました。
そうすることによって、限られた期間にテーマを持って過ごすことができ、予約や手配が必要なものをうっかり逃してしまうことは少なくなります。

北中城での滞在に向けて掲げたWISHLISTはこちら。

 

叶えた様子はこんな感じでした。

取材後記

たった5日間で、実際に仕事もしながらこれだけのことを叶えることができるのは、なんといっても北中城が半径5kmというコンパクトな村だから。
外国人住宅を活用したお洒落なカフェから、世界遺産までがその中にあるのだから、村の中に魅力的なコンテンツがぎゅぎゅっと集結しているのです。
もう、全日本人が「北中城」という字を見た時に、読めるようになってほしい…!と、密かな野心すら生まれたほど。

私自身、これまでの30数年生きてきた中で沖縄には数えられないほど行っていますが、海の目の前ではない宿に滞在したのはほとんど初めてのことでもありました。
ただ、窓から海は見えるし行こうと思えば10分で行けるわけで…。
高級な海沿いホテルに2泊だけして弾丸で帰る休日もいいけれど、1週間程度の期間でコンドミニアムに滞在するという玄人感ある沖縄滞在になんだかハマりそうな気がしました。

金曜日の仕事終わりに、北谷までドライブして海沿いで夕飯を食べアイスを食べて帰っている途中、なんだかずっとここで暮らしていたかのような気持ちになったのも楽しかったな。

 


Googleで画像検索をすると、断崖絶壁に腰掛けてパソコンを開く人や、砂浜にあぐらをかいて気持ちよさそうに会議をする人などが出てきますが、この断片的なイメージがワーケーションを邪魔しているような気がします。(というか太陽反射してモニター見えなさそうだし、砂が下着に入ってきそうだし…)

ワーケーションというのはその一瞬の切り取りのことではなく、あくまでも興味のある場所で“暮らしながら働く”ということに過ぎないのだと改めて思いました。
そう考えてみると、近年“移住”というキーワードも頻出するようになりましたが、完全に移住せずとも、好きな場所に中期的に滞在しながら仕事をして生きていく、そんなことができれば、さまざまな場所と関係人口(※)になっていけるよな、とワーケーションの可能性に今一度ときめきました。
※「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉(総務省ポータルサイトより)

 

冊子の完成とイベントについて

冊子ができました!

長いレポートになりましたが、もっともっと北中城のことを詳しく綴った冊子がついに完成しました…!

中面には私たちが取材ツアーで出会った北中城での暮らすような過ごし方や、ワーケーションに持っていってよかったものなどをまとめています。
「自分ならどんな風にワーケーションを過ごそう」と野心を膨らませていただけるように、自身で記入できるワーケーションプランニングシートも作りました。

 

ぜひ、この機会に冊子を手にとっていただけたら嬉しいです。

 

上記からの冊子取り寄せ受付は2022年3月11日(金)をもって終了いたします。
2022年3月12日(土)以降に本冊子取り寄せを希望される方は以下へお問い合わせください。

一般社団法人北中城村観光協会
TEL:098-923-5888
e-mail:info@kitapo.jp(件名:「北中城ワーケーション冊子の注文ついて」)

 

イベントについて

今回、冊子完成を記念して北中城村の観光協会・そして役場の方と改めてワーケーションを通して感じたこと、これからの理想のワーケーションを探る公開オンライン会議を開催しました!

4日間のワーケーション行程の決め方、実際どんな場所でどんな風に過ごしたのか、感じた課題。これからのアップデート…。
ぜひ、私たちのワーケーションを1つの事例に「自分なら、どんな風にワーケーションしようかな」と考える時間になれば嬉しいです。

「こんな施設があるといいな」「こんな過ごしかたができるといいな」という声が、これからのワーケーションをより理想的なものにしてくれるはず。皆さんからのコメントも、お待ちしています。

 

北中城(きたなかぐすく)村×NEXTWEEKEND
公開オンライン会議
「沖縄の小さな村と考える、これからの理想のワーケーション」

2022年2月27日(日) 10:00〜11:30
NEXTWEEKEND公式Youtubeアカウントにてライブ配信
アーカイブはこちら

<登壇者>
(一社)北中城村観光協会 髙橋海奏
北中城村企画振興課 大城一記
NEXTWEEKEND代表 村上萌
NEXTWEEKEND営業 小松美貴

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