大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、リラックスすることが苦手で、常に疲れてしまう相談者さんからのお悩みです。
こんにちは。
萌さんの言葉選びが好きで、忘れたくないフレーズがあればノートにメモしています。
初めてお便りを送らせていただきます。
私はリラックスするのが苦手です。
寝ているだけの休日を作ることが出来ず、寝る時ですら、明日はあれしてこれして…と考えて寝付けない時もあります。
自分がしていて楽しいこと(wish list)でも、あれやらなきゃこれやらなきゃと思うと、なんだか忙しく感じてしまい、常に疲れている状況です。
また、ミーハーなところもあり、友達の状況や新しい情報に常にアンテナを張ってしまうくせがあります。
その生活を続けていると、自分は何がしたいのか?自分にとって何が幸せなのか?分からなくなってしまうことがよくあります。
外側の状況に左右されず、もう少し心を落ち着ける時間が欲しいです。
萌さんもこんな経験はありますか?
仕事に子育てに忙しい毎日かと思いますが、リラックスタイムはどのように作っていますか?
教えていただけると嬉しいです。
今、乗り継ぎのために降り立った那覇空港のラウンジにてパソコンを開いています。
次の飛行機まで1時間半あるので、本当はこの隙に那覇にある器屋さんに行こうと企んでいたりもしたのですが…(那覇には空港から約20分ほどの所に大好きな器屋さんがあるのです)
往復40分と考えると、器を選ぶのは正味20分…。
出張に同行している4歳の娘は、ギリギリまでトイレを我慢する癖があるので、そんなハプニングを想像して、私にしては珍しく諦めることができました笑。
切り替えて、ラウンジで少しでも沖縄を感じるべくグアバジュースを飲んでいます…。
と、前置きが長くなりましたがお悩みをお送りいただきありがとうございます!
“休みはあるのに、休めていない気がする”というお悩み、実は少なくありません。
これだけ情報化社会だと、様々なライフスタイルやコミュニティの情報が常に入ってきて、それでいてメールにLINE、messengerにDMと、あらゆるツールを駆使してコミュニケーションがされているのだから、ちょっとしたコメントも含めると、誰かに返信ができていない状態なんて日常茶飯事。冷静に文字にすると、真面目に現代人をやろうとすると相当疲れますよね。
私も、眠る直前に「あ、あれ返してないや!」とか、料理をしている途中に「あれは、どうなったっけ?」とか、明け方に目が覚めて「あぁ…なんであんな約束しちゃったんだろ…。」とか、結構煩悩の狭間に暮らしていますよ笑。
リモートワークが増えてからは特に、今までリラックスする場所だった空間が仕事場にもなり、常に緊張状態という方も多いと思います。
10年間2拠点生活で在宅ワークをし続けている身としては、頭で切り替えるのはなかなか難しいと思っているので、五感を使ってガラッと環境を変えてしまうことをおすすめします。
たとえば私の場合、その日の仕事が終わった瞬間履き心地の良い短パンに着替えて、前髪を上げて音楽をかけてお酒を飲みながら料理をしていますが、その瞬間「リラックスしてる〜!」なんてことは思っていなくても、その時間がものすごく楽しいので、恐らくそれは自分にとってのリラックスなのだと思います。
お風呂の入浴剤も、寝室の香りに灯り、寝具も好きだし、朝起きて部屋中に広がるコーヒーの香りも、それから窓から差し込む朝陽が花瓶の中を通り抜けて食卓に映し出されるのも大好きです。
目の前にある五感を感じて楽しめていることがリラックスだとすれば、それらの時間も、私にとってはそうなのかもしれません。
そう考えてみると、リラックスに固執する必要もないんだと思います。
ベッドに入っている時や、マッサージ中に「今リラックスできてるかな…?」なんて考えてしまうと、頭が忙しくなってしまいますが、自分の五感が気持ち良いと感じるものに集中して、後からリラックスになっていたと気づけば十分なはず。
ちなみに我が家にはアスリートの夫がいて、健康管理にかなりストイックなこともあり、毎日22時45分ごろには家が完全消灯になるのですが…。
夕食の時間から少しずつライトの灯りを暗くして、夜はあまりスマホで情報収集をしないように言われています…笑。
もはや高校の修学旅行みたいですが、ポジティブな情報だったとしても、やっぱり脳が刺激されてしまうようで、少しずつ自分で五感に集中できる環境を作ってあげることも重要とのこと。(日中は時間がないから、なかなか難しいですけどね)
「自分は何がしたいのか?」なんて、変わりゆくものに対して一生懸命考えて答えを出す必要もありません。
「この瞬間好きだな〜」を、いくつも知っていれば、状況が変わっても、きっとその都度自分の選択を楽しめるはずです。
常に情報に囲まれた私たちですが、一番身近なアナログである自分という存在の五感を大切に、深まる秋も楽しんでいきましょうね〜!
応援しています!
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その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
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「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
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恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
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▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。