これまでカッティングボードというキーワードを何度となく繰り返してきていますが、
直訳すると、まな板。
そう、所詮まな板なんですが、されどまな板。
トースト1枚だって、冷蔵庫にあったサラダだって、なんなら大福1つだって…、カッティングボードがそこにあるだけで、ぐっと本格的なテーブルになります。
とは言っても、ただ「のせるだけ」だとカッティングボードの良さを活かすことはできません。
すでに持っているけど、いつも同じような使い方しかできていないという方のために、この日曜日は家にあるまな板…いえ、カッティングボードとの付き合い方を今一度見つめ直してみましょう。
木のストーリーを知ってみる
まず家にあるカッティングボードの木の種類を知っていますか?
カッティングボードの面白いところは、その素材が”木”であることです。
安くて大量に揃えることができる食器とは違って、木の節目(ふしめ)や色合い、そして香りなどが一つずつ違うからこそ、なんだかその上にのっている料理が、深いものに見えるのです。
色々なところで多く売られているものは輸入のオリーブが多いようですが、NEXTWEEKENDでは奈良県吉野町の山から、杉・ヒノキ・桜を中心に商品開発しています。
木の種類と同時に産地を知ると、「もしかして今チーズをのせてるこの杉の木が吉野の山に生えていた時、木の根元に源義経が腰をかけていたりして…!」なんてことを妄想したりもできます。
ロマンチックな方は是非、種類と共に産地を調べて、妄想を膨らませてみましょう。
大切に想う気持ちが増すと、ボードが長持ちしてくれます。
ボードと会話をするように、食材をのせる
「カッティングボードにのせればオシャレ」的な風潮もありますが、合っていなければ、食材とボードで、お互いの良さを潰してしまいます。
種類や産地を知ったからこそ、ボードをリスペクトしながらのせる食材を選んでみましょう。
まず、ボードを見つめて「この上に何があったら美味しそうかな…。」と考えてみます。
この絶妙な焼き目。
丸さと、取っ手の短さが不憫で可愛らしい形…
「これはもしや!ピザを作るしかないんじゃないか…!」とか。
まあそんな風にインスピレーションが生まれてくるはずです。
「あなたは丸さと高さがあるから、偉そうに威張ってるスイーツが似合うな」とか。
この訓練に慣れてくると、インスピレーションが生まれるのも速いものです。
「ちょっと薄めで、色が落ち着いているあなたには、パンチの効いた骨つきソーセージをのせてあげるね」とか。
「ボード自体に皮が付いている珍しいあなたには、そのワイルドさを活かして食材も皮付きのトウモロコシを用意するね」とか。
そんな風に、会話しながらのせていくと、すべてのボードにピッタリな食材が見つかるはず。
最後に、助けてくれるのはハーブの存在。
バジルやタイム、ローズマリーと言った定番ハーブを常備しておくと食材とボードの隙間を埋めるようにバランスを整えてくれます。
綺麗に添えすぎるのではなく、ちょっと大胆にふぁさっと散らすのが、ハーブを活かす素敵な方法です。
それではカッティングボードで作る、朝ごはんを動画で見てみましょう。
#週末野心 のタグで見つけた、皆さんのカッティングボード技も少しご紹介。
あんこの茶色とボードの濃い茶色を引き立てるかのように真っ白なクリームの色。 他には何も置かないシンプルさが、おやつの時間をしっかりと演出してくれています。
こちらは複数づかいの上級者テクニック。
カゴや、複数の板を合わせることで、森の中のピクニックのような絵が完成します。
“小さなこと”ですが、ここにペットボトルやコンビニのジュースがわさわさ置いてあると、一気に雰囲気は崩れてしまいますが、しっかりと芝生の上にもグラスを持参しているあたりがお見事です。
いかがでしたでしょうか。 この週末は、なんとなく使っていたカッティングボードと、今一度向き合ってホームパーティーやアウトドアシーズンに向けてちょっと会話を楽しんでみてくださいね。 みなさま、素敵な週末を。
あると週末がちょっと楽しくなるモノとコツを、季節に合わせてご紹介しています。「やってみよう!」という少しのやる気と、ちょっぴり特別なアイテムさえあれば素敵な週末を作るのは案外簡単なものです。「いつか」と思わずに、すぐにウィッシュリストに入れて実行してみてくださいね。動き出したところから始まります。