病院に行くほどではないけど
なんだか不調が気になる…。
そんなときにおすすめしたいのが、
植物療法(フィトテラピー)。
聞きなれない言葉かもしれませんが
「風邪を引いたら生姜湯を飲んで体を温める」など
日本に昔から伝わる“おばあちゃんの知恵袋”のようなものや
穀物や野菜など自然の恵みを口にすることも
植物療法のひとつです。
市販で売っている薬のように
飲んですぐ効くものは多くないけれど、
ゆっくりと包括的に体の調子を整えてくれるので
自分が本来持っている自然治癒力が高まり、
体全体が良い方向に導かれていきます。
今日はそんな植物療法を無理なく取り入れる
ヒントが詰まった本「自然ぐすり生活 」の中から、
朝昼夜で取り入れたい工夫を4つご紹介します。
少しの知識さえあれば
自分自身で毎日ケアできるので、
お守りのような感覚で取り入れてみてくださいね。
朝:精油の香りで空気を変える
精油の香りを嗅ぐと鼻から脳に伝わり
からだやこころにすぐ作用するので
1日が始まる朝にぴったり。
ディフューザーを使ったり
アロマスプレーを使ったりして
香りを拡散するのが効果的です。
おすすめの精油
ペパーミント
緊張を和らげながら、
やる気を上げてくれます。
ローズマリー
森林欲をしているような香りの精油。
脳の回転をよくする働きがあるので、忙しい日に。
レモン
柑橘系の爽やかな香り。
日中の活発になる交換神経を
スムーズに優位にしてくれます。
昼:デスクにも自然ぐすりを常備
オフィスのデスクにも
自然ぐすりを取りそろえておくと◎。
なんだか風邪っぽくなってきた、
今日は予想以上に忙しくてパワーが不足してきた…
というときにも、すぐに対処することができます。
おすすめの食材・飲み物
ほうじ茶
ハーブティー以外では、
カフェインが少なく
血管を拡げる効果のあるほうじ茶がおすすめです。
ナツメ
天然の甘味でおやつに最適。
疲労回復、美肌、血液をつくる働きがあります。
梅醤番茶
お肉を食べるときや、おやつのお供に。
風邪のひきはじめにも効果的です。
夕方:のどが疲れた日は、はちみつ大根
のどが痛いときやイガイガするときは
手づくりのはちみつ大根シロップを。
大根に含まれる消化酵素の
ジアスターゼがはちみつに溶け出し
はちみつの保湿・抗菌作用
大根の消炎作用がのどの炎症を鎮めてくれます。
はちみつなので1歳以下の子どもにはNG。
保存は冷蔵庫で約2日です。
作り方
1.大根をさいの目に切る。
2.容器に1の大根を入れ、
大根がひたるくらいはちみつを注ぐ。
3.冷蔵庫で2〜3時間寝かせる。
※大根は、成分がはちみつに溶け出しているので
食べなくてOKです。
夜:バスソルトや薬湯でリラックス
からだも心もリラックスするバスタイムは、
楽しみながら、手軽に効果を実感できる絶好の時間。
みるみる神経がゆるんでくるのがわかります。
粗塩に好きな香りを数滴垂らしてつくるバスソルトや、
芳香浴におすすめの精油を3つご紹介します。
おすすめの精油
ゼラニウム
精神バランスや自律神経を整えたいときに。
サンダルウッド
深くリラックスしたいときに。
ジャスミン
女性ホルモンの調整をしたいときに。
今回の4つの工夫は、
書籍「自然ぐすり生活 – からだとこころの不調をととのえる初めてのフィトテラピーノート –」よりご紹介しました。
この他にもすぐに取り入れられる工夫が
たくさん載っているので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
『自然ぐすり生活 – からだとこころの不調をととのえる初めてのフィトテラピーノート –』
出版社:ワニブックス
著者:南上夕佳