雑誌NEXTWEEKEND2018秋冬号
「忘れられない誕生日の祝いかた」
の
発売を記念してお送りしたトークショー
「自分も周りも幸せにする、
30代からの素敵な歳の重ねかた」。
ゲストに高山都さんを迎え、
NEXTWEEKEND編集長 村上萌と対談形式で
歳を重ねていくことを楽しむ秘訣をご紹介しました。
「またひとつ、歳を取っちゃったな」
なんてつい言ってしまったりしますが、
歳を “取る” のではなく
歳を “重ねる” と考えると
見える世界が変わってくるもの。
会場にお越しいただいた方々に
「歳を重ねるのが楽しみになりました!」と
大好評だったトークショーの内容の一部を
せっかくなので記事でもご紹介したいと思います。
「自分の誕生日を前向きに考えられない」
「年齢のせいで諦めていることがある」
なんて思っている方にこそ、
ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
高山都さん
1982年生まれ。大阪府出身。
ファッション誌のビューティーモデル、ドラマや舞台の出演、ラジオ番組のパーソナリティなど幅広く活動。
趣味はランニングと料理。フルマラソンを3時間41分で完走の記録を持つ。
自身のインスタグラムでは「#みやれゴハン」として日々のごはんを投稿している。
美味しいものと音楽、お酒とランニングをこよなく愛す。
Instagram : @miyare38
オフィシャルブログ :「miyakoto」
▲会場の皆様と乾杯してスタート
萌:みやちゃん、今日はどうぞよろしくお願いします!
歳を重ねるごとにますます魅力的になるみやちゃんに
素敵な歳の重ねかたのヒントをお聞きできれば嬉しいです。
高山都さん(以下 都): 来るたびにわくわくする
大好きなNEXTWEEKEND HOUSEで
お話できて嬉しいな。よろしくお願いします!
20代の頃より、30代の今がずっと楽しい
司会:さっそくですが、
20代の時と30代の時、何か変化はありましたか?
都:30歳になるまではどきどきしたけど、
なってみると、なんて楽しいんだ!って、
なんというか、肩の力が抜けた。
萌:分かる。30歳になる前の方が変に
やり残したことないかな?とか
これで合ってるかな?とか考えてた気がする。
都:無駄なプライドがなくなるよね。
人って力が抜けた時の表情や言葉が
その人らしくて美しいと思うんだけど、
それが出てくるのが30代からだなって思う!
萌:誰かと比較することがなくなるからかなあ。
学生の時のようにクラスメイトもいないし
同じ選択をしてる人がどんどんいなくなるから
自分は自分でしかない、って諦めがつくというか。
都:「これが自分だ」っていい意味で開き直るし、
だからこそ責任感も湧くんだよね。
20代までは何か選択する度に
まわりの大人たちが意見してきてくれたりするけど
30代になると「もう大人だから」って
誰も止めてくれない。
ひくカードは全部自分次第なんだ!って腹がくくれる。
萌:それがまた楽しいんだろうね、30代は。
ちゃんと自分がプレイヤーになれてるっていうか。
選択できてるから、その分返ってくるものの喜びも大きい。
都: もしひいたカードがダメだったとしても、
じゃあ次はどのカードをひこう?っていう思考になるよね。
萌:うん。こんなに楽しいから、
30代になることを悲観している20代の人達には、
そんな必要ないよって言いたい。
都:そうそう。年齢なんて、
毎年ふられる記号なだけだから大丈夫(笑)
▲色違いでおそろいの「集う日のスカート」
都:とはいえ今私は36歳になって、
いわゆる“アラフォー”という世代に突入したので、
もちろんビジュアル的な悩みとかは
年齢とともに増えてきたりもするけどね。
昔は簡単に落ちた体重が落ちなくなったり
「あれ、アイラインとれてないな」と思ったら
新たに出現したシミだったり(笑)
萌:あるある。でもそういう
「こんなはずじゃない!」が溜まった末に
「あ、もう今こういう感じね!」って
新しい自分として受け入れるようになってるかも(笑)
都:確かに、年齢とともに
「まあこれも私か。じゃあこうやって生きていこう!」
って前向きな考え方の転換もできるようになるよね。
誕生日は、今の自分について考えるチャンス
司会:最新号の雑誌は
「誕生日が自分に教えてくれること」も
ひとつの大きなテーマなんですよね。
萌:去年と今の自分の変化を実感できるチャンスが
誕生日という節目にはあると思っていて。
嬉しかったこと、今近くにいる人、興味あること…。
変わってないと思っていても、
やっぱり去年と今では絶対違ってる。
そんな想いから、雑誌最新号の別冊付録では
「今の自分」について考えて書き出すための
「MY PRESENT」というシートを作りました。
(▲別冊プリンタブル内 「MY PRESENT」シート。
WISHLISTのほか、今身近にいる人、好きな本、影響を受けた言葉など、自分で好きな項目を作って書き込める。)
萌:今の自分の現状やWISHLISTを
ちゃんと言葉にしてみること、
そして次の年には去年のを見返してみること。
そうやって自分の変化や成長を実感するって
結構大切なことだと思うんです。
都:心の中ではいろんな思いがあるのに
知らないうちに飲み込んでいたりするもんね。
「MY PRESENT」でWISHLISTを書き出してみたら
私ってこんな野心あったんだ!って自分でもびっくりした。
(左:高山都さん、右:村上萌のMY PRESENT)
萌:ね!みやちゃんこう思ってたんだーとか
知れるのも嬉しかったなあ。
誰かと一緒に書く時間をつくるのもいいね。
都:うん。誰かの野心を見ると、
自分の野心もよりふくらむし。
萌:自分の現状やWISHLISTを把握してると
とっさのチャンスも掴めるようになるんだよね。
今これを取っておこうとか、
今この言葉をかけておこう、とか。
チャンスって意外と一瞬の選択にかかってるから
自分のことが分かってないと逃しちゃう。
都:そうだよね。歳を重ねて
自分のことが分かるようになってきてからは
迷いがなくなって、選択のスピードも上がったな。
萌:でもきっとそれは、みやちゃんが日々
成功体験をちゃんと積み重ねてる結果でもあると思う!
今日のランチひとつでもいいから、
選んでよかったと実感することの連続が
いつかのチョイスのパワーになると思うんだ。
都:確かにそうだね。
それに、小さな成功体験をちゃんと実感できると
感動力が高まるし、日々の幸せ度数もぐっと上がると思う。
表情も絶対変わってくる!
萌:それって特別な能力じゃなくて、
きっと日々の積み重ねだよね。
どんな人も、そうなれるはず。
自分も周りも幸せにする、小さな工夫
萌:そんなふうに、30代で
意識してみてよかったことってある?
都:私実は、20代の頃
人付き合いが苦手だったの。
「私はこうでなきゃ」が先行して
虚勢をはったり力んだりしちゃってた。
人に気を遣いすぎて、
きっと周りの人だって窮屈だったと思う。
▲トークショー中に盛り上がった、赤裸々な人生グラフ…!
都:そういう余計な力をまず抜いて、
自然に人との距離感を縮めるために、
目の前の人の素敵なところばっかり
見つけるようにしたの。
そしてそれを相手に伝えるようにした。
そしたら人付き合いが楽しくなっていったんだ。
萌:みやちゃん、本当によく褒めてくれるよね。
その度に嬉しくて浮かれちゃって…
可愛いねって言ってくれたワンピースとか
そのあとずーっと着ちゃってる(笑)
一言でこんなに人を幸せにできるなら
私も伝えられる人になりたいなっていつも思うよ。
都:萌ちゃんも幸せになれて、
そういう言葉が返ってきて私も嬉しくて、
幸せの交換ができるよね。いいことしかない!
萌:いいなってせっかく思ってることがあるなら
声に出して伝えないともったいないね。
そうしてるうちに、いいところを
見つけること自体が上手になっていくだろうし。
都:たった一言で誰かの一日を変えるのは
逆のことも言えて。「今日疲れてる?」とかを
まず一発目言うのは絶対だめだと思ってる。
萌:誰かの一日が、自分が原因で
良くも悪くも変わるかもしれない。
そういう影響力を、特に近くにいる人たちに対しては
誰しも持ってることを自覚しないとね。
都:そうそう。あとはね、
今隣にいる人を幸せにするためには、自分がまず
幸せそうで笑顔でいることも大切だと思ってる。
そのためにも自己肯定ってすごく必要だから、
自分のこともちゃんと褒めて、
好きになってあげてほしいな。
▲高山さん著書『高山都の 美 食 姿 2 「日々のコツコツ」続いてます。』
司会:やってみてよかったことではなく、
やめてみてよかったことはありますか?
都:ここ数年、邪念は捨てるように心がけてる!
いつか引いたおみくじで
「邪念が身を滅ぼす」って書いてあって
ぎょっとしたのがきっかけだったんだけど…。
確かに、「なんであの人ばっかり」とか
そういうモヤモヤって消化不良みたいに残って
結果的に自分を苦しめちゃうからね。
萌:まさにそうだよね。
でもどうしても邪念が浮かんできそうなときは
どうやって止めてるの?
都:マイナスな感情を抱えてたらブスになる!
って思うようにして止めてる。
悪口言ってる時の顔って絶対可愛くないし、
ノーメイクでも、いつもニコニコしてる人の方が
ずっとキレイだと思うから。
萌:内面が顔に出るって言葉は本当だよね。
いつも人のいいところを見つけられるようにしたら
表情も変わってきそうだよね。
トークショーではこのほかにも
人生グラフを元に今までの道のりを
深いところまで振り返ってみたり、
みなさんからの質問で一緒に盛り上がったりと
大充実の二時間となりました。
雑誌NEXTWEEKEND2018秋冬号では
自分らしく歳を重ねていくために
どんな風に誕生日を迎えるか
考えるヒントをたくさん詰め込んでいます。
本を読んでくださった方が
今までとこれからの自分や
まわりの大切な人のことを想う
きっかけになれたら嬉しいです。