大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、将来の子育てに不安が絶えない相談者さんからのお悩みです。
萌さん、こんにちは。札幌在住の29歳です。
いつもSNSの発信を楽しく拝見しています!
こちらのお悩みコーナーも、毎回ふむふむと興味深く読ませて頂いています。
自分だったらどうするだろう、と考えるきっかけにもなってとても大好きなコーナーです!
そして、私からのご相談なのですが、最近、将来の子育てについて考えすぎてしまいます…
現在まだ子どもはいませんが、最近旦那さんとの間での子どもの話が話題に上ります。
子どもはいつか欲しいな〜、くらいに考えていたのですが、年齢的にも現実味が増してくると、私は子育てに猛烈な不安を抱いていることに気づきました。
自身が少し複雑な家庭に育ったこともあり、円満な家族、親子関係を構築できるのかな?とすごく不安です。
自分がして欲しかったことをしてあげたいし、悲しい、寂しい思いをできるだけさせたくないと思うのですが、いざ上手くできるのかというと自信がありません。
性格的にも、私は他人に無関心な部分や完璧主義なところがあり、ちゃんと接してあげられるかな、と不安を感じたり、逆に自分の理想の子供時代みいなものを押し付けてしまうのでは、などと考えてしまいます。
結局のところ、1人で抱え込まず旦那さんにも頼る。
とにかく愛情を持って接しよう。という2点にいつも収斂するのですが、なかなか不安は解消されません。
親の言葉や接し方が、少なからず子どもの人格形成に影響を及ぼすと考えると、「私は親になれるのかな?」と考えてしまいます。
産む前からそこまで考えないよなぁ、変に真面目すぎるのかなぁ、とも思いますが、自分で考えているだけではポジティブな面に目が向かず、もんもんとし続けてしまうので、現在子育てに奮闘しながらも楽しんでいらっしゃる萌さんにアドバイスを頂きたいです。
萌さんは、子育てをする上での軸といいますか、どんなこと大切にしてご夫婦で子育てをしていらっしゃいますか?
(29歳・女性・アルバイト)
こんばんは。
今日は家族全員が寝静まった後のリビングでこれを書いてます。
明日から東京出張で、ものすごく朝早い便なのですが眠れない…。
これ毎回そうなんですよね。
東京に行くのはもちろん楽しみなんだけど、一週間分の詰め込んだ予定とかタスクとかが頭に浮かぶと、私なりに結構プレッシャーなのか、乗り越えられるのかなとか、ふと不安に思ったり、はたまた不在の間の夫の生活のこととかを考えたりとかしていると、なんだか悶々としてしまい、東京前夜はだいたいこうなってます笑。
ま、結局朝が来て、毎回なんとかなって、そしてまたこのリビングに戻ってくるんですけどね。
さてお悩みの投稿ありがとうございます!
ほんと、ご自分で仰っている通り今からそんなに悩むことないですよ!が率直な感想です。
でも、完璧主義とご自分で書いてらっしゃるように、きっとちゃんと準備したいんですよね。
私も夫も妊娠前に二人で話した時は、「え、そもそもこんなに未完成な今の自分たちが親になれるの?」と、結構半笑いみたいな状態でしたが、完成した自分になる日なんて、きっと来ない。
育児に関しては子供との生活が始まってから一緒に作っていくんだな、と、母になってまだ一年ちょっとですが、日々実感してます。
自分から溢れて出てくる感情も、想像できなかったものばかりで、娘にしてあげたいことも、望むことも随分と変わりました。
だから、今からそう不安に思わずにどうか希望を持ってくださいね。
とはいえ、「親の接し方や言葉が子供の人格形成に親が少なからず影響している」と書いてありますが、それどころか、就学するまでは特に、真っ白なノートにメモされていくほとんどのことは、親の言葉や仕草なんだとも思います。
うちも娘が最近色々なことを真似するようになったので、夫と二人で、自分たちの実は直したかった口癖や仕草を話し合ったりしてみました笑。
余談ですが、知り合いの2歳の子供は人形を抱きかかえて立ち上がるときに必ず「あ〜腰痛い!」と言うんだそうです。
絶対にまだ腰痛はないと思いますが笑、おそらくパパかママのどちらかが普段そうしてるんですよね。
そう考えると、子供に対して自分はちゃんとした姿を見せられるのか、と不安になりますよね…。
今の相談者さんにアドバイスさせていただくとしたら、素敵だなと思う人と、その特徴を書き出してみるのはいかがでしょうか。
「〜さんの屈託のない笑顔」「〜ちゃんのマメなところ」「〜さんの人を褒めるところ」
とか、そんな感じです。
NEXTWEEKENDでの発信では、いつもWISHLIST(小さな野心)を具体的に書き出してみて、それを叶えることを提案しているのですが
もしかすると今の相談者さんがそれをやってしまうと、これまでの自分のこだわりや、反面教師な思いが集結して
相談者さんの言葉をお借りすると「理想の子供時代を押し付けてしまう」ということがあるかもしれません。
私の場合、完璧主義とは程遠く、高田純次(さん)みたいな適当さを持ち合わせているので
結構なんとかなるよ感が強く、「季節のお菓子を毎月1回は焼くママになりたい」「子供部屋にはティピの基地を作りたい」とか
子育てWISHLISTを具体的に書いていても、それが良きタイミングで叶えられればそこまで気にしないのですが
もしかしたら完璧主義の相談者さんにとっては、具体的なWISHLISTを書けば書くほど「やらなくちゃ」「なんで予定通りにならないんだろう?もう!」
という流れになってしまうかも…と思いました。
自分がしてあげたいことではなく、こんな人になってほしいな、という軸で考えられると、自分の行動も変わってくるかもしれません。
そしてそれを、ぜひ旦那さんと二人でやってみてください。
うちは、こんな話をする度に最終的には自分たちが、素敵だなと思う人の良いところを取り入れていくことが子供への教育で一番近道なので
自分たち自身が改善されているような(されていないような…)、と、まぁまぁ良い循環になってる気がします。
あとは、やっぱり身近に「これくらいでいいんだよ!」と、どーんと身構えてくれる先輩がいるといいですよね。
娘が新生児の頃大泣きしている時、私はすごく焦ったり困惑したりもしたのですが
「あー可愛い!」とゲラゲラ笑っている母親を見て、「え、そんな感じなの?」と心底ホッとした記憶があります。
それ以外でも、いつまでも哺乳瓶をトングでつまんで除菌したり、お菓子をあげないようにしてたり、なんとなく気をつけていた色んなことを母があっさり「もういいでしょ」と崩してきて笑、結果的に肩の力は随分と抜けました。
高田純次ですらそうなんだから(私のことです。あ、補足いらないか)、相談者さんには是非そんな人がそばにいてほしいなぁ。
やっぱり「そっか、それでいいのか」と思わせてくれる存在はすごく大きいと思います。
ご家庭環境が複雑と書いてらっしゃるので、ご実家では難しいかもしれませんが
先にお母さんになっている友達と、出産前から色々情報交換をしておいたり、すぐに相談したり集まったりできるような、近い存在でいることは大切なことかもしれません。
どうか今の自分に悩まず、そして正解を求めないでくださいね。
素敵な人になってほしいと子供に望むことは、自分が少しずつ変わる良いきっかけになるはずです。
私もまだ分からないことばかりですが、楽しみながら一緒に成長していけたらと思っています。
旦那さんと未来の楽しい話し合いができますように!
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Photo by 中嶋史治