NEXT WEEKEND DATE

連載コラム「コーヒーとの暮らしかた」では、
コーヒーのプロフェッショナル木原武蔵さんに
おうちで楽しめる美味しいコーヒーの淹れ方や
ちょっとした豆知識を教えていただきます。

今回は、そろそろドリッパーが欲しいな、
と思っている方必見。

前回の記事「ハンドドリップのコツ」でも
ご紹介したHARIO V60をはじめ、
いろいろな形のドリッパーと
簡単な淹れ方をご紹介したいと思います。

 

HARIO V60

世界大会でも多くの競技者が使う、
いま最も人気のドリッパー HARIO V60。

こちらの淹れ方は「ハンドドリップのコツ」で
詳しく解説しております。ぜひご参照ください。

ひと手間で美味しさが変わる。コーヒーのプロが教える「ハンドドリップ」のコツ

 

HARIO V60 TETSU KASUYA Model

 

こちらはWorld Brewers Championship 2016 に
アジア人で初めて優勝した
粕谷哲氏監修によるドリッパー。

基本構造はV60と同じなのですが、
ドリッパーのリブが上部のみになっています。

それにより抽出スピードが遅くなり、
粉とお湯が長く浸かります。

浅煎りの豆もしっかりと
抽出することができるドリッパーです。

 

Kalita Wave 185 – カリタウェーブ

ウェーブフィルターは、20個の高いリブが特徴。

ドリッパーとの接触面が少ないから、
フィルター内のかたよったところに
長時間お湯がたまらず、
すみやかにドリップされます。

中挽きの粉を2~3分ほどかけて
ゆっくりとドリップするレシピがおすすめ。

雑味の少なく、コーヒー本来の
甘さを感じるカップに仕上がります。

 

Clever Dripper – クレバードリッパー

その名の通り、クレバーなこのドリッパーは
フレンチプレスとドリップの両方の機能を併せ持っています。

ドリッパー下部にストッパーが付いているため
そのままお湯を注ぎ入れることができます。

そして3分経過したあとに
サーバーにセットするとストッパーが外れ、
ドリップのように抽出が始まります。

フレンチプレスのような
ボディやフレーバーが好みだけど、
コーヒーオイルがあまり得意でないという方には、
ぴったりの器具です。

沢山のバリエーションの味作りを
この1つのドリッパーで再現することができます。

 

CORES – コレス

コレスはペーパーではなく、
金属で出来ているドリッパーです。

コレスはメッシュが純金コーティングされているため
化学変化に強く、味と香りに対して
最も影響が少ないフィルターです。

またカビや臭いも付きにくく、
衛生的に保てます。

メッシュが大きいため抽出は早くなってしまいますが、
粗挽きでゆっくりとお湯を注いで抽出することにより、
しっかりとコーヒー豆の風味を引き出すことができます。

 

Chenex – ケメックス + KONE フィルター

ポートランドのコーヒーカンパニー「Coava」が
デザインをしたステンレス・コーヒーフィルター。

KONEと名付けられたこのフィルターは、
細かなメッシュ状の加工が施されたステンレスにより、
円錐を形成してます。

その絶妙な加工により適度に水分を通し、
フィルターとしての機能を果たします。

また紙のフィルターよりも
若干水分を早く通すことで、
豆の持つ渋味や雑味を拾わず落ちるため
すっきりとした風味のコーヒーを淹れることができます。

 

Phoenix 70 – フェニックス 70

最後にご紹介するのは、
フェニックスといわれるドリッパー。

HARIOのV60は円錐の角度が60度なのに対して
こちらのフェニックスは円錐の角度が70度。

粉の層が高くなるので、
よりしっかりとした透過による
抽出を行うことができます。

よりクリーンで綺麗な酸味の
味作りができることが特徴です。

いかがでしたでしょうか。

ひとえに「ドリッパー」といってもその素材や形状により、
抽出されるコーヒーの味わいも全く異なってきます。

いろいろと試して自分だけのお気に入りの
ドリッパーに巡り会えるも嬉しいですね!

Share On