新連載「コーヒーとの暮らしかた」では、
コーヒーのプロフェッショナル木原武蔵さんに
おうちで楽しめる美味しいコーヒーの淹れ方や
ちょっとした豆知識をご紹介していただきます。
今日のテーマは「おうちコーヒーの基本」。
美味しい朝食と美味しいコーヒーがあれば
それだけで充実した一日が過ごせる気がしますよね。
忙しい朝でも簡単に美味しくコーヒーを楽しむための
器具の選び方、コーヒー豆の買い方や保存方法など、
ご家庭で役立つ豆知識を教えてもらいます。
器具の選び方
おうちでコーヒーを淹れてみたいけど、
コーヒーの器具ってたくさん種類があって
どんな器具を買ったらいいか分からない…。
そんな方にぴったりのセットをおすすめします。
お手軽に始めたい派のあなたへおすすめ!
「コーヒーミル + フレンチプレス 」
一見紅茶の器具のようなこのフレンチプレス。
実はとっても簡単にしかも美味しく
コーヒーを淹れることが出来る優れた抽出器具です。
作り方はまずコーヒーミルに豆を入れて、
ゴリゴリとミルを回します。
そしてフレンチプレスに挽きたてのコーヒー豆を入れ、
お湯を注ぎ入れ、4分経てば完成!
分量は100mlのお湯に対して
6gのコーヒー粉が基本ですが、
調節してお好みの濃さに仕上げることができますよ。
こだわり派のあなたへおすすめ!
ドリッパー + サーバー + ケトル
色々と好みの味を作ってみたい人に
おすすめのドリップセット。
世界大会に出場するようなトッププロも使っている
HARIOのV60というドリッパーが断然おすすめです!
注ぎ方によって、様々な味わいに仕上げることができます。
ゆっくり注げば濃くなり、
素早く注げばスッキリな味わいになります。
ドリップスケールというドリップ専用の
時間と重さを計れるスケールがあれば、
さらに淹れ方の幅は広がります。
さらに、ケトルから注ぐ量を正確に測ることにより、
毎回同じ味わいを作ることができます。
本当にこだわり派の方には
スケールも一緒にご購入されることをおすすめします。
面倒くさがりなあなたへおすすめ!
豆から挽ける全自動コーヒーメーカー
ボタン一つで簡単美味しくできちゃうマシンもあるんです。
一番お手軽なのは豆から挽けるタイプのマシン。
鮮度抜群で香り高いコーヒーが楽しめますよ。
おすすめは無印良品から発売されているコーヒーメーカー。
コーヒーのプロが監修のもと細部まで
しっかりと美味しさのために作り込まれています。
コーヒー豆の買い方
香りを楽しむためにもコーヒー豆は焙煎されてから
日にちが経ってない新鮮なものがおすすめです。
そのためにもやはり
コーヒー豆屋さんで買うのが一番安心です。
一般的にコーヒーの飲み頃は
焙煎されてから3日目〜14日目ほどと言われています。
これ以降になってしまうと
少しずつ香りも少なくなってきてしまいます。
なので、パッケージに焙煎日が
記載されている豆を選びましょう!
もし分からなければ店員さんに聞いてみてください。
コーヒー豆の保存方法
私のおすすめの保存方法は……すばり常温です!
夏の時期は冷蔵、冷凍の方が
香りが長持ちする場合もありますが、
コーヒー豆は匂いを吸着しやすいので
他の食品の香りが移ってしまう可能性があります。
なので、湿度が低めな場所での常温保存で、
飲み頃の間に飲み切ってしまうのが一番のおすすめです。
ですが、旅行などでどうしても早く飲み切れない…
そんな時もありますよね。
1ヶ月以上長期保存する場合は、
密封容器を何重かにして冷凍保存するのが
二番目におすすめの保存方法です!
おうちで淹れれば経済的!
毎日コーヒーをお店で飲む方の場合、
コーヒーを自宅で淹れて
仕事やお出かけに持っていくだけで、
年約8万円もの節約になるんです。
例えば私のお店「Woodberry Coffee Roasters」の
「グアテマラ・ペニャロハ」という豆は
自分で淹れると1杯分でなんと約62円!
大手チェーン店で1杯300円のコーヒーを
毎日飲むと計算すると…
月あたり7140円の節約、
年間で85680円にもなるんです。
自分好みの美味しいコーヒーを飲むことができ、
さらに節約もできるなんて、嬉しいですね。
ぜひぜひ皆様もおうちでコーヒーを淹れるのを
チャレンジしてみてくださいね。
1. おうちコーヒーの基本
2. コーヒー豆の選び方のポイント
3. フレンチプレスの淹れ方
4. ハンドドリップの淹れ方
5. ドリッパーの紹介
6. エアロプレスの淹れ方
7. いつもとちょっと違うアレンジコーヒーの楽しみ方
8. エスプレッソドリンクの種類
9. コーヒーに合うお菓子の作り方
10. 色々な抽出器具の紹介
11. コーヒーカクテルについて
12. コーヒーが出来上がるまでの旅