みなさんは、自分の中で定番の器はありますか?
今回は、器コーディネーターであるコラムニスト伊藤唯さんに、ここ1年ほどで新しく買い足したという器の中で「買ってよかった」と思うものについて、おすすめの使いかたを教えてもらいました。
何か買い足したいけどアイディアがないなという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイント使いに、小さめ小皿
(小皿:平野日奈子)
(小皿:石田裕哉、寺村光輔、佐々木康弘)
気になる作家やブランド、デザインを見かけた時、迷った時はまずは小皿を試してみています。
(服を買う時にいきなりコートじゃなくて、Tシャツから買ってみるような感覚かもしれません。)
大きいものだと躊躇してしまう色や柄のものも、小皿ならリーズナブルなのもあって試しやすいし、ポイント使いにテーブルに取り入れやすいのも嬉しいところ。
スイーツを乗せるにはぴったりなサイズですし、おつまみを1品ずつ小分けにしてもかわいいですよ。
揃えて使うのもいいですが、色んなタイプのものを混ぜて使ってしまうのもオススメです。
ホットドリンクの万能選手、そばちょこ
(そばちょこ、フラワーベース:Siv Andreason、平皿:田中直純、トレイ:+MOKU)
(そばちょこ:徳田吉美、コースター:富井貴志、スプーン:加藤育子)
もともと万能だなあと思っていた蕎麦猪口(そばちょこ)。
和食のお供に緑茶を用意することが増えてから、ますます良さを実感しています。
どんなホットドリンクも違和感なく使えるので、飲みたいドリンクが決まらない時は、お湯を沸かしながらとりあえず蕎麦猪口を出してしまうほど。
マグのように取っ手がない分スタッキングして置いておけるので、収納しやすいのも嬉しいところです。
仕事中など片手でちょこちょこ飲みたい時はマグ、休憩のようなホッと一息入れたい時は蕎麦猪口と、その時々で使い分けて楽しんでいます。
ヨーグルトやアイスクリームのようなおやつは、ザクッと盛り付けてもていねいな印象になりますよ。
絵柄の入ったアンティークの器
(ボウル:boulenger & cie)
(ボウル:Gien France、グラス:おおやぶみよ)
大人の世界なような気がして、昔はなかなか踏み入れることのできなかった、アンティークの器。
手仕事の器とはまた違う、経年によって纏った味わいが、テーブルにじんわり深みを出してくれるので、今では重宝しています。
最近買い足したのは単色で絵が描かれた器たち。
細い線で描かれている絵柄は主張が強すぎず、テーブルに繊細な雰囲気をしっかり演出してくれます。
器自体に厚みがあるのでカジュアルさもあり、ちょうど良いバランスです。
この器にのせたいのは、シンプルな洋食。
白い器だと寂しく感じてしまいそうなメニューでも、絵柄の器ならしっかり存在感を感じさせる印象になります。