少しの好奇心が自分の世界を広げてくれるかも。
今月はそんな新しい発見のきっかけになるような本をご紹介します。
教えてくれるのは、移動式本屋「BOOK TRUCK」の三田修平さん。
「毎日に小さな好奇心を 」#よりみち日記 にぴったりな3冊、ぜひチェックしてみてくださいね。
イラン・ペルシア日記
あまり知らないままに、なんとなく偏見に近いようなイメージを持っているといえば、中東の文化もそうかもしれません。
本書は、普段あまり知る機会のない中東(イラン)のリアルな文化を覗き見ることができる貴重な一冊です。
イスラム教の中のキリスト教といったデリケートなテーマから、イケてるチャドル(イスラム教徒の女性が着る伝統的な服)の着こなし方など、硬軟織り交ぜた彼らの日常を知るのがとっても楽しい!
ニュース番組やガイドブックには載っていないイランの姿を見ることができて、グッと親近感が湧いてきますよ。
造本やイラストも可愛くて素敵です。
じょうずなワニのつかまえ方
こちらは、無味乾燥なフォントの見本帖的のイメージを覆し、楽しみながら色々なフォントを見るために作られた本。
内容は表題になっている「ワニのつかまえ方」をはじめ、「クマにダンスを教えるには」「ロウソクを長もちさせるには」「ダチョウの乗り方」「二日酔いの治し方」「ハチに刺されたときには」などの豆知識がたっぷり収録されています。
これらが役に立つかどうかは置いておいて、自由で楽しげなレイアウトのおかげもあって、なんだかどれも面白そう!
身の回りのちょっとした出来事も、いつもより少しだけ注意深く見てみると思わぬ発見があるかもしれませんね。
ヒップホップ家系図
身近にあるけど、実は深く知らないことって結構ありますよね。
ヒップホップもその一つです。
ここ数年、雑誌「ユリイカ」や「SWITCH」でも日本語ラップの特集が組まれ、すっかり生活に浸透してきましたが、日本ではまだまだ色眼鏡で見られているという面も否定できません。
それもそのはず、ヒップホップのルーツについてちゃんと知っているという方は結構少ないのではないでしょうか。
本書は、1970年代の黎明期のシーンの重要人物たちに注目し、ヒップホップカルチャーとの関わりを丁寧に紐解くことで、この現代を代表するカルチャーの成り立ちを立体的かつ体系的に理解させてくれる一冊です。
元々はアメコミだけあって読みやすいのはもちろんのこと、情報量の多さにも目を見張るものがあります。
一読すれば、きっとヒップホップを見る目が変わるはずですよ。
BOOK TRUCK 11月の出店情報
その都度品揃えや形態が変わるフレキシブルな移動本屋「BOOK TRUCK」。
ここでご紹介した本をはじめ、新刊書、古書、洋書、リトルプレスなど幅広い本が並びます。
大切にしたい一冊との出会いがありますように!
11/3(金) コーヒーコレクション around 神田錦町 2017 AUTUMN(神田)
11/4(土)5(日) Acoustic Village(松戸)
11/11(土)11/12(日) NEWTOWN(八王子)
11/18(土)11/19(日) Ikebukuro Living Loop(池袋・雑司が谷)
11/23(木祝)みなまき一箱古本市(横浜)
11/25(土)11/26(日)TOKYO CRAFT MARKET|Season 06(表参道)