大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、意味はないと分かっていても、周りの成功に嫉妬してしまうことについて悩む相談者さんからのお悩みです。
萌さん、こんにちは。いま私はやりたいことを仕事にできるようになって1年ほど。
夢が叶って幸せ!という充実感はもちろんあるのですが、周りの成功についつい振り回されて心をかき乱されがちなのが悩みです。
特にSNSはみんなの輝きっぷりが無条件で目に飛び込んでくるので余計に凹むばかり。
SNSをやめても会う人会う人に「○○ちゃん今度××するんだって!すごいよね〜」という声が耳に入り…
それに比べて自分は全然目標を達成できてないし、次なる夢に近づいている感触もない。
自分の不甲斐なさに情けなくなるばかりです。
隣の芝は青い。素敵な人も裏ではきっと色々大変なはず。
人を羨むなら自分に集中して努力しよう。
そう頭ではわかっているのですが、耳に入る周囲の活躍ぶりについモヤモヤしてしまいます。
萌さんだったらどんな風に気持ちを立て直しますか?
(34歳・女性)
毎日暑くて、そうめんのカスタマイズがどんどん得意になる今日この頃です。
(めんつゆにごま油を少し混ぜるとめちゃくちゃ美味しいですよね…。)
改めて、お悩み投稿ありがとうございます。
人間誰しも色々なことがあるので、自分の調子が良くない時に誰かのキラキラSNSを見て「なんで私はこんなことしてるんだろ」と落ち込むのは、ほとんどの人が経験していると思います。
私なんて、そんな時は益々墜落したくなって、普段は「朝ごはんは毎朝違う色のランチョンマットを敷いてお皿を変えると楽しいですよ!エンジョイ朝ごはん!」なんて言ってるくせに、ソファの上でハイボールを飲みながら電子レンジでチンしたものをタッパーから直接食べたりして、とことんだらしなくなって、逆に元気を取り戻したりもしてますよ…笑。
それはさておき、周りの成功への嫉妬に関してですが…、こちらももちろん経験があります。
ただ、なぜか今は誰かの成功に対してはほとんど嫉妬をしなくなりました。
その時と今の自分との違いを考えてみると、おそらく昔は指標が他人軸だったんだと思っています。
社会に出て2年ほどはフリーランスで、成果も評価も自分にしかかえってこない環境だったことや、まだ試行錯誤の時だったので、「あれを成し遂げたら、それなりに見えるかな」とか「あの人がこうしてるなら、自分も…!」と、必死で自分の成長に向かって進んでいるように見えて、人からの評価を目標にしていた気がします。
私が分かりやすく変わったのは、会社を設立して、手伝ってくれていたスタッフが全員正社員になって、保険も完備して、自分の足元というか周辺が見えてきた時だと思います。
自分の周辺のもの、守るべきもの、積み重ねていきたいもの、そういったものが増えていくにつれて、成功の指標を人と比べることは難しくなり、自分自身の中で成し遂げなくてはいけない、もっと具体的な自分軸の目標が生まれてきたんです。
たとえ他人から評価されたとしても、それが実際の数字に反映されていなければ逆に焦ったし、社員と共にしばらく生きていける額の受注をした時は、誰かに評価されなくても、何よりもホッとしました笑。
相談者さんに起業を勧める訳ではありませんが、夢のお仕事に就かれて1年ほどということですし、きっと今は指標が他人軸でも良いと思うんです。
沢山人と比べて、誰かを羨ましく思って、真似してみたり、失敗してみたり、試行錯誤してみて、徐々に自分らしい持ち物や考え方が増えてきた時に、きっと他人とは比べられないほど自分の中だけの目標がいくつも生まれてくるはずです。
そうなると、誰かの成功は羨ましいものではなく、むしろ参考になるはずです。
しばらくはもがいて苦しいかもしれませんが、乗り越えた先にまた別の景色があると思って頑張ってくださいね!
(私も頑張ります…)
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