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大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、Weekender編集部のみなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、安定している今の仕事を続けるか、やりたい仕事に挑戦するか迷っているWeekenderさんのお悩みです。


わたしはここ2年間くらい転職してやりたいことに挑戦すべきなのか悩んでいます。現在社会人3年目になりますが、今の仕事にはやりがいを感じられません。
就職活動中は本当にやりたいことが何か分からないのに、ただみんなと一緒に社会人になりたいという思いで入社してしまいました。

それなりに大きな会社ですし、何かの縁があって入った会社なので自分なりにやりがいや楽しさを見出そうと努力もしたつもりです。
でも一時的には頑張ろうと思えても、毎朝仕事に向かうのが憂鬱です…。
その一方で本当にやりたいと思えることを社会人になってから見つけました。
本当にやりたいことを仕事にしている人はほんの一部の人だということも、好きだからこそ大変なことや苦労があることも理解しているつもりです。
でもそれでも挑戦したいと思える、やっと見つけた本当にやりたいことがあるんです。
とはいえ、もう学生ではないので勢いだけで仕事を辞める勇気もないのが現状です。
プライベートを充実させれば良いのかも知れませんが、仕事は人生の半分以上の時間を費やすと思うとどうしても割り切れず、ずっと悩んでいます。
萌さんだったら、どのように決断しますか?
(24歳・女性)

東京は梅雨入りなんですね…。

張り切ってタンクトップで札幌から上陸したら、なんだか暑いのに寒くて、絶妙な気持ちになりました。梅雨の合間に楽しみを見出して、爽やかな6月を過ごしましょう!

さてお悩みですが…。

結果から言うと、今のお仕事を辞めた方が良いとも辞めない方が良いとも言えないのですが、一年以上同じことで悩んで毎朝憂鬱という状態は極めてもったいないと思います。

その状況を変えるためにも、今すぐにでも何かしら動き出すのが良いかもしれません。

考え方として、まず今のお仕事を辞めることで失うものはなんですか?

環境によって人それぞれではありますが、それを箇条書きにしてみると、失うものって意外と少なかったりもします。
ただ、決断するのが怖くて、なんとなく「大きなものを失う気がする」と、自分の中で転職すること自体を、どこか他人事にしていることも大いにあるかと思います。

それから、相談者さんも仰っているように「本当にやりたいと思うこと」というのを、言葉にできるほど明確に見つけられる人はほとんどいません。

そんな中でそう思えることが目の前にあるのであれば、転職した同世代の人の話を聞いてみたり、今興味がある分野の界隈の人に率先して話を聞いてみたり、休みの日だけでも手伝わせてもらったりと、自分の中でそちらの生活に比重をシフトしていくことで、徐々に「いつかの話」ではなく、具体的になっていくかもしれません。

いずれにしても一年も踏ん切りがつかないでいるのは、きっとどこかで自分の悩みを他人事にしている自分がいるはずです。

しっかり向き合って、自分が決めればいつでも状況が変わるということを自覚するのが優先です…!

ただ、気をつけなくてはいけないのは、今の生活に満足できないことの積み重ねで「あちらの生活が、より一層眩しく見えてしまっている」という状況もあり得ることです。

すでに覚悟はできていらっしゃるかもしれませんが、実際に始まってみると、どんなにキラキラして見えた仕事にも、日常があり、泥臭い裏側があるはずです。

安定した大企業からの転職であれば、なおさらです。

眩しく思えば思うほど、「こんなはずじゃなかった」というギャップは大きな打撃になるはずなので、その時のためにも「転職」=「答え」だと思わないことがお勧めです。

答えはその先の自分の働き方にしかありません。

転職先に希望を持ちすぎて依存してしまうとそういうことになりがちなので、できれば今の時間を活かして、なかなか外には見えづらい相手先の企業のビジネスモデルや未来のビジョンなどをしっかり研究して、これまで自分が経験したことや今持っている力が、その会社にどう活用できるのか、何に貢献できるのか、自分が入ることで何が変わるのか、とたくましく計画を立ててみると良いかもしれません。

そうすれば、今準備できることも明確になるかもしれませんし、それだけでなく転職後も「想定内」であることが多く、都度自分らしく対処していけるはずです。

2017年が、相談者さんにとって色々な意味でも良い変化の一年になりますように。

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