大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、Weekender編集部のみなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、元気がない旦那様へのアドバイスに迷えるWeekenderさんのお悩みです。
はじめまして。結婚2年目になる夫の事で相談です。
つい先日、知らない番号から電話がかかってきたので何だろうと出たところ、夫が仕事中に倒れてしまい、救急車で運ばれたというショックな電話でした。
健康そのものだった夫が、まさか倒れるなんて想像もつかなかったのですが、命に別状はなく、色々調べた所、ストレスが原因ではないかと言われました。
確かに思い返すと、夫は部署が変わってから、元気がなく…以前ほど仕事にやりがいを感じていないように見えます。
ただ、一生懸命毎日頑張っているのは痛いほど伝わるので、見守ることが一番だとはわかっていながらも、何か夫のためにできることがないかと考えて料理のバリエーションを増やしたりと、できることから試してはいますが、あまり効果が見られません。
私はいっそのこと、職場を変えたらいいんじゃないかと思ったりするのですが、彼のプライドを傷つけるようなことになるようなアドバイスをするのはよくないでしょうか?
編集長なら、元気のない旦那さまにどんな事をされますか?
夫ともっと信頼関係があり、会話を深めていればこんな事にはならなかったんじゃないかと後悔しています。
残念ながら、仕事の事を色々聞いても、「私に話しても説明するのがめんどくさい」と以前言われてしまったので、家では仕事の会話を避けてしまっています。
このままだと夫婦として寂しいなぁと思う今日この頃です。
誰にも言えない悩みだったので、思いきって投稿させてもらいました。
萌さん夫婦のように、お互いを信頼されて、困難も一緒に乗り越えていけるような夫婦になりたいなぁと 勝手に写真拝見しながら元気もらってます。なにとぞ…よろしくお願いいたします。
(32歳・女性)
旦那さん、心配でしたね。命に別状がなくて本当によかったです!
支えかたですが、業務上の具体的な問題を解決してあげることはきっと難しいし、彼も自分の中で色々と問題点がわかっているからこそ「説明するのが面倒」だと思ってしまうのかもしれませんね。
大切なのはディテールよりも、根本のところで彼を支えてあげることです。
私も夫が職業としているサッカーで「今日のオフサイドは〜」なんて話はこの9年間一度もしたことがありません。
そんなのは彼が1番分かっているからこそ、どんな試合でも「今日もカッコよかったね」と、帰りを待つようにしています。
料理を頑張ったりと陰ながら支えていらっしゃる様子を伺って、私は、今のままの相談者さんで良いと思いました。
どんな時も気丈に振舞ってくれる奥さんが隣にいてくれることは、きっととても心強いはずです。
あとは、「職場を変えてもいいのでは」と思っていることを、直接的ではない言葉で伝えてみるのもありかもしれません。
今ストレートに「仕事変えたら?」と言ってしまうと、おっしゃる通り彼のプライドを傷つけたり、「何もわかってないのに!」と思われてしまうかもしれませんが、深刻ではない場面で「どうなっても2人だったら楽しいよね」とか、この人は自分がどんな環境になっても応援してくれるということが伝われば嫌な気はしないはずです。
私も、夫と出会ってからこれまで4チームを共に移籍して、途中海外挑戦なんかもあり、彼自身はとっても不安はあったと思いますが、どんな時も彼の決断を応援していたのですぐさま気持ちを切り替えて、新しい場所の美味しいお店をリサーチしたり、観光情報を調べたりと、楽しんで一緒に移動してきました。
一度、2人で無一文&チーム無所属状態になりかけたこともありましたが「大丈夫、なんとかなるね」なんて話しながら食べた鮭(デンマークだったのでサーモンか…。)の味は今もハッキリ覚えています(笑)
ちょっと自分の話が多くなってしまいましたが、「もっと信頼関係を深めておけばよかった」「困難を乗り越えられる2人になりたい」と思っていらっしゃるのであれば、今回の困難は2人にとっては最初のチャンスかもしれません。
目の前のことを解決するのは彼に任せつつ、大きな部分で2人で歩む姿勢を見せてあげてください。
きっと彼は安心して決断できるはずです。
お2人にとって良い時間となりますように。