旅の良し悪しは「食」で決まると言っても過言ではない。
そう思っている食いしんぼうな方はきっと多いのではないでしょうか。
味が美味しい美味しくないの話だけでなく、
お店のスタイルだったり、作る人だったり、一皿ができるまでのストーリーだったり。
旅先では特に、その土地ならではの美味しい発見をたくさんしたいものです。
NEXTWEEKENDで旅したポートランドでは、心に残るお店にたくさん出会いました。
数日間で行けるお店には限りがあるし、一言ではとても括れない素敵な場所が多いので「ポートランドの食文化はこうだ」なんて語ることはできませんが。
私たちの出会ったポートランドの食文化やお店について、ちょっとだけご紹介させてください。
心地よくて楽しいブランチの文化
ポートランドに住む人はブランチ好きが多い。
そんな噂を聞いていましたが、それも納得、
朝からやっている魅力的なカフェやダイナーがとても多いんです。
毎朝どこのお店に行くかを考えるのがとにかく楽しみでした。
こちらは、朝ごはんやブランチが楽しめるSwee dee dee(スウィーディーディー)。
日本からもいつも楽しげなinstagramを眺めていた念願の場所でした…!
お店の定番、バターが香るブリオッシュのサンドイッチが至福。
近所の人々のためにアットホームな店をつくりたいという思いからできたというこの店は、朝から近隣に住む人がカジュアルな格好で自然と集まり、列をなしていました。
旅先で現地の人々が1日をはじめる風景を見れるのって、なんだか自分もずっとそこに住んでいた気分になれて嬉しいものです。
手作り感があってあたたかみのある店内は、食べ終わったお皿まで絵になるような空間でした。
5202 N. ALBINA AVE, PORTLAND , ORE 97217
TEL: 503 946 8087
営業時間:月曜日~土曜日8:00〜15:00 日曜日8:00〜14:00
それからこちらはMother’s Bistro & Bar(マザーズ・ビストロ&バー)。
店名のとおり、昔のアメリカのママが作ってくれたような、大きなオムレツやバターミルクパンケーキなど、食べてほっとする料理がコンセプト。
日本人にはちょっとボリューミーだけど、豪快に出てくる一皿にはどうしたって心躍ります。
ぜひ月替わりで楽しめる「Mother of the Month」で、アメリカのママンの「おふくろの味」にトライしてみてください。
コンビニの数より多いコーヒーショップ
「石を投げれば美味しいコーヒーショップにあたるよ」
とポートランドで訪れたコーヒー屋の店主が教えてくれた通り、ポートランドにはいたるところに美味しいコーヒー屋さんがありました。
コーヒーショップだけをマークしたグーグルマップがこんなことに…!
日本でも話題になった、いわゆる「サードウェーブコーヒー」の先駆けとも言われているのがポートランドなんです。
四六時中コーヒーを楽しんだNEXTWEEKEND編集部、なんと50種類以上も飲んだメンバーも。
お気に入りショップは人によって異なりましたが、多数決で多かった2店舗はこちら。
ひとつめはCoava Coffee Roasters(コアバ・コーヒーロースターズ)。
こんなに美味しいラテは飲んだことない!とコーヒー好きのメンバーも興奮していたのがここ。
豆へのこだわりが強く、農園と独占契約して上質な豆を作っているのだとか。
バイク修理工場を使用してスタートしたという広い店内は、無骨な作業台などがテーブルになっていたり、贅沢な空間の使い方がクールでした。
Coava Coffee Roasters
1300 SE GRAND AVE, PORTLAND,OR 97214
営業時間:7:00〜18:00
それからもうひとつは、Courie Coffee(クーリエ・コーヒー)という小さなコーヒー屋さん。
朝陽が気持ちのいい店内で、焼きあがったばかりのカヌレの香りをかいだり、目の前でコーヒーを丁寧にドリップしている姿を見ながら一杯飲み終わるころには、あまりの心地よさに「明日も来よう」と自然と思ってしまいました。
朝はコーヒーと一緒にゆで卵も頼めるのですが、店主が日本の喫茶店文化からインスパイアされて始めたのだとか…!
学生からおじいちゃんまで、たくさんの人々が一杯のコーヒーを求めて、朝からお気に入りの店に集まる街でした。
Courier Coffee Roasters 923 SW Oak Portland Oregon
土地や生活に根付いた店づくり
どの飲食店でも、料理の作り手が当たり前のように生産者のことを語ることができる店が多いポートランド。
いたるところでファーマーズマーケットが開かれ、多くの人が生産者から直接野菜を手に入れる文化が浸透しているこの街では、飲食店も建前などではなく自然にそういうスタイルをとっているところがとても多いんです。
こちらはNed Ludd(ネッドラッド)という、機械に頼らない昔ながらの調理法で料理をすることがコンセプトのお店。
店内に入るとすぐに見える大きな釜で調理をしていて、ガスなどは一切使用していないそう。
使う食材も近隣でとれた、店主が背景を知っているものだけ。
出てくる料理はお洒落でクリエイティブだけど、こんなふうに地域や生活にちょうどよい距離感で根ざしているところが、きっと心地よさの秘密なんだろうなと思います。
23時のジャンクな文化
それから滞在中にちょっと驚いたのが、夜遅くにアイスクリーム屋やジャンクなドーナツ屋さんに行列ができていること。
日本で言う「〆のラーメン」みたいな感覚なのでしょうか…。
こちらは、地元で取れたオーガニック食材でつくるアイスクリーム屋さん、Salt & Straw(ソルト&ストロー)。
夜に限らず昼間も人気の話題のお店。
洋梨&ブルーチーズ、ストロベリーハニーバルサミコ、ハニーラベンダーなど、女心くすぐるフレーバーばかりで、並んでいる間に何度も目移り。
ここのロゴがあまりに可愛いので、深夜に一時間ほど並び、ファミリーサイズを購入して空箱を日本に持ち帰りました。
そしてこちらのドーナツ屋さんはVoodoo Doughnut(ブードゥー・ドーナツ)。
街でピンク色の箱をかかえて歩く人をよく見かけるほど人気のお店です。
夜はピンクのネオンの派手な店内に人が行列し、次々と甘いドーナツを買って行きます。
ドーナツをモチーフとしたTシャツやパンツまで売っていたり、ショップ店員さんも遊び心いっぱいで働いていてとにかく楽しそう。
でもやっぱり〆はラーメンがいいです.
みんなのが見つけた「EAT」#discoverportland
今回の旅は、NEXTWEEKEND編集部だけでなく、一緒に参加をする方を募った小さなツアーとして実施しました。
▶︎ポートランドで叶える #週末野心 自分の“好き”を知る4泊6日
ここでは、参加者のみなさんが見つけたポートランドの「EAT」をご紹介したいと思います。
定休日を知らずに編集部が行き逃したMaurice(モウリス)という素敵なカフェ。
フランスのような北欧のような雰囲気が最高です。ああリベンジしたい。
みんなで満喫したSide yard farm&Kitchen(サイドヤードファーム&キッチン)でのディナー。
農園のオーナーStaceyさんに畑で話を聞いたあとに、そこで採れた野菜で作ってもらう料理は何倍にもおいしかったです。
NEXTWEEKEND編集部からのおみやげ
ポートランド発の塩の専門店 Jacobsen Salt Co.(ジェイコブセン・ソルト・コー)と、ポートランドの蜂蜜ブランドBee Local(ビー・ローカル)によるソフトキャンディ。
塩気と甘みのバランスがたまりません。
WISHLIST BOX〜雑誌NEXTWEEKEND 2017春夏号発売記念〜として、雑誌を事前予約してくださった方へのプレゼントとして登場予定。
NEXTWEEKEND STOREで告知しますのでぜひチェックしてみてくださいね。