大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、こんなお悩みです。
萌さん、こんばんは。リアルな知り合いに相談がでぎず、新年度がスタートする状況で思い立って、こちらに投稿させてもらいます。
先日、約5年間交際した彼と入籍しました。結婚自体はとてもハッピーなことで、まわりからも祝福され、大好きな人と夫婦になれたことを有難いなと思っています。
しかし一年前、彼の浮気?(身体の関係はなく、私に内緒で食事やドライブ、テーマパークデートなどを複数回)が発覚しました。すぐに彼を問い詰めたところ、あっさり認め、深夜から明け方におよぶケンカとも話し合いとも言えない、地獄のような時間を過ごしました。ショックだったのは、その浮気相手は私が勤める会社の後輩(私もよく知る女性)だったこと。さらにその浮気相手に、当時の彼はLINEで、私との結婚は考えておらず気持ちも冷めていると送っていたことです。
別れを決断するか相当悩みましたが、私は彼に、心から愛していること、結婚を考えていないのなら私をふってほしいと伝え、以降はこの件に関しては一切触れませんでした。彼からも話題にすることはありませんでしたので、浮気発覚から8ヶ月後にプロポーズされたときは本当にびっくりしました。
相談したいのは、新年度から私とその浮気相手がなんと同じチームで仕事をすることになったのです。浮気相手に嫌がらせしてやろう、という気はさらさらありません。かと言って、私の心がせまいことは重々承知なのですが、その女性と仲良くなろうとも思えません。いたって普通にただの同僚としての関係を続ければいいだけなのですが、毎日顔を合わせる環境で、少なからずストレスを感じると思うと、春からの生活を憂鬱に感じてしまいます。
いい歳をして情けない話なのですが、萌さんならこの環境と自分の気持ちにどうやって折り合いをつけますか?
【追伸】いつもしなやかで美しい文章をつむぐ萌さんを尊敬しています。お身体に気をつけて無理せず活動してくださると、ファンとしてはとても嬉しいです。
(37歳・会社員)
やっと…やっと、新居の段ボールたちを開封して今日は初めて新しい家でパソコンを開いています。あとはこの段ボールをちゃんと回収してもらったら、人並みの生活ができるかな。頑張ろう。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。人知れず傷つき、葛藤の1年だったと思いますが、なにはともあれご入籍おめでとうございます! 全部ひっくるめて彼のことがとてもお好きだったのですね。
元浮気相手と職場が一緒というのは、意識しだすとそれこそ本当に地獄だと思います…。もう彼と相談者さんは新しい一歩を踏み出したので、これ以上過去の知らなかった新情報も一切いらないし、これからも相談者さんがその職場で働くのであれば、気づけば彼女の存在すら忘れてしまうほど、別のことに関心を向けて生きていくのがいいと思います。
相手だって相談者さんを意識しているはずですし、これで相談者さんまで意識してしまうと、知らない間に同じ土俵に立ってしまい、互いに小さな世界で疲弊しあってしまうはずです。相談者さんはこれまで触れてこなかったコミュニティに足を踏み入れたり、何か趣味を極めたり、スキルアップをしていずれはキャリアチェンジを考えるくらい、まったく別の世界を見るようにする、というのがご自身の心を守るのには必要だと思います。
自身が元浮気相手の先輩であることや、彼を許した事実を踏まえて、相談者さんの中でもきっと複雑な気持ちがあって、これから先、強い自分に向き合いたいと思うような局面も出てくるかも知れません。でも、一年前から今に至るまで相談者さんは深く傷ついてきたはずです。それは紛れも無い事実で、これからもその傷が完全に癒えることは二度とありません。
にも関わらず、相談者さんの葛藤はきっと彼には分かりません。平気なふりをしてうっかり彼女の話を家庭に持ち込むようなことも避けてください。人間は罪悪感を少しでも減らして対等になりたい生き物なので、少しのきっかけに希望を見出し、“完全に許してもらえた、うちの奥さんは強い人だ‥!” なんて解釈に繋がることだって多いにありえます。そんな関係になってしまうと、相談者さんは再び傷つき、少しずつ関係性が歪んでいってしまう可能性もあります。
とはいえ、結婚したからにはいつまでも過去を引きずって責めたいわけでもないはずです。だからこそ、意地悪な気持ちも起こさない、もちろん仲良くもならない、強がって話題に出したりすることもしない、深く傷ついた自分をしっかり認めてあげながら、自分で自分を守るためにも、業務以外は“無関心”を貫いてください。
春の始まり、相談者さんにとって少しでも楽しい新生活になりますように。応援しています!
お悩み募集中!
「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。
大きな声では言いづらいけどちょっと誰かに聞いてほしい…
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。