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KAOZOKUGOTO NOTEは、世界が新時代に突入した2020年に、それぞれの自宅から繋いだ会議の中で発足した“家族のチーム化”を掲げたプロジェクト。

家族間で伝えること、残すことを促すためにつくってきました。

4年目を迎える今、累計約2000の使い方を知る中で、事務局から発送される時には全く同じだったノートは、各家族の在り方とともに唯一無二のノートとなり、私たちが想像していた使い方を遥かに超え、尊い存在へと育っています。

未来の自分と、大切なひとのために。
今より少し、自分の人生を好きになるために綴る、KAZOKUGOTO NOTE(愛称:ファミノ)。

2024年2月12日(月)まで、2024年度版のご予約を受け付けています。

【最後となる定期販売】2024年度版 KAZOKUGOTO NOTE のお知らせ

 

旧THE FAMILY NOTEから名前を変え、KAZOKUGOTO NOTEとしてこのような形で予約販売をするのはこれが最後のチャンス。

この連載では、ノートがどんなふうにそれぞれのご家族の中で使われているかとともに、使っていくうちに訪れた家族の変化をご紹介します。

ユーザーコミュニティ「KAZOKUGOTO NOTE CLUB(旧FAMILY NOTE CLUB)」限定で過去配信した「ファミノ新聞」よりインタビューを抜粋してお届けします。
※2023年6月公開分より

 

ファミノユーザー なおみさん

▼家族構成
旦那さんと2歳の息子さんと3人暮らし。茨城県在住。

今目の前にある幸せを忘れたくないから、ファミノを手に取ってくださったという方は少なくないと思います。今年でKAZOKUGOTO NOTE CLUB(旧FAMILY NOTE CLUB)3年目、ファミノ3冊目に突入するなおみさんもその一人。

今では日常に溶け込み、Instagramでも定期的に発信している彼女ですが、ファミノが軌道に乗ったのは実はここ半年のことなのだそう。SNSでは見えない、リアルなファミノとの向き合い方を伺いました。

 

-ファミノを使ってくださっている方は、まさになおみさんと同じライフステージの方が多いのですが、最初に手に取ろうと思ったきっかけから教えていただけますか。

NEXTWEEKENDで告知を見ていたときからとても楽しみにしていたんです。「こういうのが欲しかった!」って思って。

大好きな家族との大切な日常って永遠ではないんだなっていうのを、祖父母が亡くなったことなどをきっかけに感じていた頃だったんです。いまのこの大切な時間をどうにかしてとっておきたいと思っていたときにファミノが登場して。もともと書くことも好きでしたし、ぜひ使ってみたいと思いました。

書くことが好きなのは祖父母がルーツかもしれません。祖父母がなんでも記録する人だったんです。とくに祖父は30歳から99歳まで日記を書き続けていたような人で。その血も入っているからなのかな。

一緒には暮らしていなかったのですが、通える距離だったので、ときどきその日記を見せてもらったりもしていました。「直美の誕生日」だったり、「直美が結婚した」って書いてあるページだったり。やっぱり祖父の字が残っているというのが嬉しくて。それは大きかったと思います。

 

-なんと素敵な……!それ自体がもうファミノですね。読んだ時の嬉しさっていうのを知っていたんですね。
なおみさんも元々手帳を書かれていたとのことですが、手帳はどんな風に使っていたんですか。

結婚する前は自分の日記として使っていました。結婚してからは、私が書いて読者は夫だけという2人で読む日記みたいになっています。

私、いまが幸せすぎて、忘れてしまうことが怖いんです。
すっごく面白かったことも忘れちゃうじゃないですか。「あんなに面白かったのに、なんで笑ってたんだっけ」みたいなこともとっておきたくて。日記にはそういうことをつらつらと書いています。

さらに息子が生まれてからは「12年母子手帳」というのも始めたんです。それがちょうどファミノが出たタイミングだったので、正直最初「ファミノには何を書こう」となってしまったんですよね。あんなに意気込んでいたのに、もうここに日記はあるし、息子の24時間はこっちの母子手帳に時間軸で書いておきたいなとか。

でも卒乳したのをきっかけに「12年母子手帳」の方は24時間枠で書かなくてもいいやと。そのタイミングでファミノにシフトしていきました。

手帳の方の日記はいまもほぼ毎日書いているんですが、そっちは夫と私2人のことを書くようにしていて、ファミノには家族のことを書くようにしています。ファミノは将来息子のお嫁さんとかも見るかもと思うと、あんまり細かい両親の記録は恥ずかしいかなって。

 

-書く方向性、内容、見る対象などが整理されたんですね。実際にいまのようなリズムができてきたのはいつごろでしょうか。

2022年の後半ぐらいですね。1年半もかかってしまって。それまでは本当に迷子になっていました。

主に旅行だったり、出かけたりした特別な日のことを書くものになっていて、日常に落とし込めていなかったんです。それとファミノが可愛すぎて、うまく使わなきゃと思ってしまい、そこでつまずいてしまったっていうのもあります。


▲実践している人も多い「冷蔵庫に貼る」術は、なおみさんも効果を実感しているひとつ

昨年の後半くらいからNEXTWEEKENDで「ファミノラジオ」や「あの人のファミノ事情」が始まりましたよね。実はあれをきっかけにリズムができてきたんです。

我が家のリズムや決まった形を最初から探るより、どんどん書いてみようって思えて。いろんな人のやり方を取り入れてどんどん書いて、合わなかったら次また変えればいいしと書き始めてみたら、いまの我が家のスタイルが完成していったという感じです

 

-連載を見てくださって変化があったとは。ありがたいです!
特に心に残っている話や実際に取り入れてご自身に合っていると感じた部分があれば教えていただけますか。

1番自分の日常に近いと思ったのは「あの人のファミノ事情」vol.4サトモエさんの感覚かなと。

1年目はお家を建てたときのことをテーマにしていたけど、2年目からは日常を切り取ってみようってお話されていて。「それだそれだ!」ってなりました。サトモエさんのこの感覚で私も編集したらうまくいくかもしれないって思えたのは大きかったですね。

我が家のファミノの編集長は私ですが、「いまこの瞬間を空気感ごと真空パックにしたい」っていうのがテーマになりました。

 

-いま、ファミノはどのくらいのペースで書いているんでしょうか。

お昼寝タイムに写真をなるべく印刷しておくようにしていて、書くのは時間がとれたときなので週2回くらいでしょうか。とりあえず写真があればいつでも書けるので。

あと、モ帳代わりにLINEで「ファミノ案件」という私1人のグループを作っていて、そこに投稿する形でメモをとるようにしているんです

書きたいことを忘れないように、面白かったこととか、息子の言動とか。写真に撮れなかったこともメモだけはとるようにしています。

▲実際のLINEの画面。忘れたくないその瞬間の出来事も、後で印刷したい写真も、レシピもとにかくまずはメモ。

 

-グループLINEをファミノ用のメモ帳に…!そのアイディアは真似したいです。アルバム機能も使えそうですね。

実はレシピのページも2年間使いこなせていなくて、やっと先月から順調に書けるようになったんですよ。

ファミノをいつでも書けるようにするにはどうしたらいいだろうと思って、月ごとにページを出してクリアファイルで管理するようにしているんですが、そのごとのセットにレシピページも1枚入れてみたら書けるようになりました。

あとでまとめて書こうとか、たいそうなことを書かなきゃとか思うとなかなか使えなかったんですが、今日食べて美味しかったものを月に4レシピなら書ける!と気づいて。これは先月びっくりした出来事でした。


▲旬の食材をベースに考えると、毎月自然に季節の変化を楽しめますね

 

それと、WISHLISTページの今月食べたいものの欄にも(お店やメニューではなく)食材を書くようになり、それもレシピページが使いやすくなった理由のひとつかもしれません。

4月は潮干狩りが我が家の定番レジャーなので、今月食べたいものがハマグリってなると、レシピページもハマグリのこれを作ったから書いておこうって連動していったり。春は夫が好きなので山菜とかも書いていましたし、今月はヤングコーンって書きました。

 

-食べたいもののところに食材!それいいですね!食材には旬があるから月ごとに更新もしやすそうですし、レシピページも日常で美味しかったものなら書けそうです。
なおみさんがWISHLISTに書いたことをご家族が見て「じゃあこれしようか」みたいになったことってありますか。

ありますね。我が家は転勤族で6月にまた引っ越して街がガラリと変わるんです。

なので「今のうちにあのお店に行っておきたい」って書いておくと「来週行く?」ってなったり、春には「今年最後だからあそこの桜も絶対に見たい」って書いておいたら「次の週末は晴れるから行こうか」ってなったりもしました。

 

-いま、お子さんは2歳2ヶ月ですよね。もうファミノに参加はしていますか。

まだ書くことはできていないのですが、意識し始めたのは壁に貼るようになってからですね

更新したページを壁に貼るようにしたら、夫が息子を抱っこして一緒に見ていました。子どもの目線の高さに貼ったら喜んで指をさしたり眺めていますし、破いてしまうこともないですね。自分の写真が貼ってあったりもするし大事なものってわかるのかな。

子も夫も読者として楽しんでくれています。もう少ししたら、息子にもクレヨンを持たせて一緒に書きたいですね。

 

-最後に、ファミノを書いていてよかったと思うことがあれば改めて聞かせていただけますか。

そうですね。過ぎ去っていく日々をファミノに書くことでとっておけるっていうのはすごく安心感があって。もちろん振り返って楽しいっていうのもあるんですが、「とっておける」っていうのが私にとってはすごく大事にしたい感覚なんですよね。

それと、使い始めた頃はぜったいに夫のこと巻き込めないって思っていたのに、壁に貼ってみたら「こんなに楽しそうに見るんだ」っていうのも嬉しくて。息子の写真も貼ってあるのを眺めながら「こんなことあったよね」ってみんなで笑い合える時間は本当に宝物だなって思います

 

あとがき

理想の体型や健康を手に入れるために効果的なのは、よく効くらしいサプリを飲んで寝転がっているよりも日常的な運動や筋トレであるように、「目の前の幸せを噛み締める」「忘れないように残す」ということに関しても、地道な行動が何より実を結ぶもの。

試行錯誤しながらも自分のやり方を見つけられたなおみさんは、きっと“日常噛み締め筋”が高いのだろうなあと感じました。幸せに生きるための、心の筋力!

「忘れるのが怖い」と嘆くだけでなく、今の自分にできることを行動に移す。そんなシンプルなことの大切さを改めて教えてくれたなおみさんの、ハッピーな笑顔とオーラが心に残ったインタビューでした。

KAZOKUGOTO NOTE とは
未来の自分と、大切な人に向けて綴る、
感情のアルバム「KAZOKUGOTO NOTE」。今日の家族の会話を増やし、これまで歩いて来た道をもっと愛しく思い、そして、少し先の未来に、共に希望を持つきっかけとなることを目指すプロジェクトです。

▶︎2024年度版 KAZOKUGOTO NOTE のお知らせ
▶︎WEB記事連載「あの人のファミノ事情」
▶︎正解よりもアップデート!家族について考える「ファミノラジオ」

Writer:Yukiko Daigo
Editor:Ayano Kawashima

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