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KAOZOKUGOTO NOTEは、世界が新時代に突入した2020年に、それぞれの自宅から繋いだ会議の中で発足した“家族のチーム化”を掲げたプロジェクト。

家族間で伝えること、残すことを促すためにつくってきました。

4年目を迎える今、累計約2000の使い方を知る中で、事務局から発送される時には全く同じだったノートは、各家族の在り方とともに唯一無二のノートとなり、私たちが想像していた使い方を遥かに超え、尊い存在へと育っています。

未来の自分と、大切なひとのために。
今より少し、自分の人生を好きになるために綴る、KAZOKUGOTO NOTE(愛称:ファミノ)。

2024年2月5日(月)まで、2024年度版のご予約を受け付けています。

【最後となる定期販売】2024年度版 KAZOKUGOTO NOTE のお知らせ

 

旧THE FAMILY NOTEから名前を変え、KAZOKUGOTO NOTEとしてこのような形で予約販売をするのはこれが最後のチャンス。

この連載では、ノートがどんなふうにそれぞれのご家族の中で使われているかとともに、使っていくうちに訪れた家族の変化をご紹介します。

ユーザーコミュニティ「KAZOKUGOTO NOTE CLUB(旧FAMILY NOTE CLUB)」限定で過去配信した「ファミノ新聞」よりインタビューを抜粋してお届けします。
※2023年2月公開分より

 

KAZOKUGOTO NOTE(旧THE FAMILY NOTE)をお持ちの方の中には単身で暮らしながらファミノを使われている方も多いかと思います。

これまでは家族と暮らしている方の事例を多く紹介してきましたが、今回は単身メンバー3名の事例を紹介させていただきます!

全く異なるバックボーンを持ち、それぞれのスタイルでファミノを使っている3名のエピソードを通して、少しでも新しいヒントをお届けできたら幸いです。

 

インタビューしたメンバーの紹介

いくみ(元事務局スタッフ)


∼プロフィール∼
大阪出身 / 一人暮らし(当時)
一緒にファミノを使う人:父、母

∼ファミノをはじめたきっかけ∼
大阪に住む両親とは仲が良いのですが、直接会う機会が限られているので、もっと会った時間を大切にしたいな、家族旅行に行ったこともちゃんと記録に残したいなと思いはじめました。

∼私のファミノの使い方∼
母から祖父母の家に行った話を電話で聞いて、そのときに自分が感じたことを日記のように書いたり、実家帰省や家族旅行のタイミングで、Q&AのページにQを自分が書いてAの部分を両親に書いてもらったりしています。

 


▲両親に答えてもらったQ&Aのページ。このたった1ページの中で、お互いが想像していたこと、想像もしていなかったことのどちらも出てきて家族で盛り上がりました。

 

さき(元 事務局スタッフ)

∼プロフィール∼
徳島出身 / 一人暮らし
ファミノを一緒に使う人:母

∼ファミノをはじめたきっかけ∼

家族とは仲が良い方で、徳島に住む母とは定期的に旅行していたのですが、コロナによって2年間全く会えなくなってしまったんです。その会えなくなった部分のコミュニケーションを工夫したいと考えた時にファミノを使おうと思いました

∼私のファミノの使い方∼

母とお土産や最近はまっているものを送り合うタイミング、誕生日のプレゼントを贈る際にファミノのページも一緒に同封して、やりとりを重ねています。また、自分の人生を残すツールとして、日々の仕事を通して感じたことや大切にしたいことも記録しています!

 


▲母からのお手紙。環境は変わりましたが、幼い頃から見てきた母の字は変わらず、なんだか安心しました。

 

こまみ(事務局スタッフ)

∼プロフィール∼
東京出身 / 一人暮らし(当時)
ファミノを一緒に使う人:
父、母、パートナー

∼ファミノをはじめたきっかけ∼

実家も東京で家族との物理的な距離はとても近いのですが、両親との仲が良いかというとそうではなくて。はじめはファミノをどう使おうか迷っていたんです。
でもユーザーのみなさんの声も聞いて、これなら自分にもできるかも、これなら残したいな、と思うことが増えてきたので参考にしながら書きはじめました。

∼私のファミノの使い方∼

1年目は両親と一緒に何かできないかと試行錯誤してみたのですが、自分が残したいものと違う方向性になるなど、なかなかうまくいかなくて。
その経験をもとに今は誰かと一緒にやるファミノではなくて、自分が家族と過ごして感じたことを綴るノートにしてみようと思って進めています。

 


▲家族と過ごして感じたことを綴ったページ。ほんの少し見方を変えれば家族に対してたくさん「ありがとう」があることに気づけました。

 

 

印象に残っている、書けてよかったと思うページは?

亡くなった祖母との思い出を振り返りながら綴った手紙(いくみ)

昨年の春に父方の祖母が亡くなったんです。90歳で亡くなる間際には施設に入っていてコロナの関係で会えなくて。亡くなった後のショックが大きくて、しばらく向き合えませんでした。

気持ちの整理がついた頃、祖母との思い出を振り返ろうと思い、「おばあちゃんありがとう」というテーマで祖母への手紙をファミノに綴りました。

▲天国にいる祖母に宛てたお手紙。いざ向き合ってみて頭に浮かんだのは、このページを見るたびにうれしくなる楽しかった思い出ばかりでした。

 

祖母との楽しかった出来事を振り返りながら書いて、そのページを父にも見てもらったんです。父はそんなに気持ちを言葉にストレートに伝えるタイプじゃないんですけど、母から父がすごく喜んでいたよと聞いて。「祖母との思い出がちゃんと残っていることがうれしい」と言ってくれていたそうです。

また、祖母のお葬式の時に、祖母の兄弟構成が10人兄弟の8女だと知って。まだまだ知らないことがたくさんあると気がついたんです祖母の話を家族ともっとしたいなと思ったし、父からみた祖母の話をもっと聞きたいなという野心も芽生えました。

なので年末実家に帰った時に、「おばあちゃんはどんな人だった?」や、「おじいちゃんとの関係ってどうだった?」とファミノに質問を書いて両親に渡してみました。まだそのページは両親に託したままですが、これからもファミノを通して家族のことを知っていきたいです

 

私が生きてきた証を残そうと日記のように綴っているページ(さき)

実は私の両親は離婚しています。

それぞれと会話はしているんですけど、もし今、両親と会わない間に自分に何かあったら…と想像した時に、私がどういう人生を送っていたか、同じ情報量でふたりに知ってもらう術がないと思ったんですよね。母には言っているけど、父には言ってないこともあるだろうなと。

なので、私が生きてきた証として、どんな仕事をしていて、どんなことを大切にしているかを日記のように綴っています

親に自分の仕事のことを伝えるって、結構難しいですよね。本当は、仕事内容や肩書きの背景にある思いまでちゃんと伝えたいと思いつつ、言っても分からないかなと「WEBの仕事」みたいに丸めてしまうこともあると思うんです。でも諦めていても何も伝わらないなって。

そう思ってまずは日々の仕事の記録をはじめることにしました。

例えば、撮影現場の裏側の写真と一緒にどんなチームで何をしたかを残したり、取材に行ったときはこんなふうに読者の方に届いて欲しいという願いを書いたりと、自分にしかわからない裏側を綴っています。

▲仕事の中で誰かがこういう気遣いをしてくれたとか、誰かの行動をみて自分もこういうふうになりたいと思ったとか、些細な会話や感情を残そうと心がけています。

今これを見て自分のことを理解して欲しいというより、いつかのために、何かあったときのために自分が生きていたことを残したいという気持ちが強いのかもしれません。

 

家族で集まる日にカメラを持っていき、みんなの姿を残したページ(こまみ)

昨年、祖父母の家に行った時に、「絶対この日のことはファミノに残そう」と決めてカメラを持っていったんです

それによりこれまで撮ったことのなかった祖母の写真や、祖母と祖父が一緒にいる写真を残すことができました。


▲このファミノのページを3枚作って、母と祖母に贈りました。特に反応があったわけではないのですが、自分の手元に残っているだけで十分だと思っています。

 

実はその半年後に祖父が亡くなったんです。あの時にファミノに残そうと思っていなかったら一生私の手元に祖父の写真は残ってなかったし、祖父を撮影することもなかっただろうなと。ファミノがあって本当によかったと思いました。

 

今後やってみたい!というファミノ野心を教えてください!

友達との記録もファミノに残したい!(いくみ)

友達とファミノを書いてみるのもいいと思っていて。

今年の新年会で、大学の頃からすごく仲のいい友達3人と集まったときに、「3人の10年の年表を書いてみよう!」ってやってみたんです。3人で紙を広げてこの10年何が起きたかを書き出してみたら、「あの頃こうだったよね」とか「この時ふたりにすごく助けられた∼」とか思い出話ですごく盛り上がって。

その時はそれぞれで年表を持って帰ってしまったんですけど、それもコピーしてファミノに貼って友達との思い出を記録していけたらすごくいいなと思いました。

 

家族に限らず、THANK YOUページを日常の手紙のやりとりで使いたい(さき)

単身だとTHANK YOUページの使い方をどうしようか悩むこともあるんですけど、ファミノを持っている方とやりとりするときは便箋のかわりとして渡そうと思いました!書いたページを交換し合うのもいいなと。

これまで便箋に書くことが多かったのですが、いろんな人とのやりとりがファミノに残せるのでやってみたいなと思っています。

 

パートナーと暮らすおうちを見つける過程も残していきたい(こまみ)

パートナーとのファミノをこれからさらに作っていきたいなと思っていて。

「KAZOKUGOTO NOTE(旧THE FAMILY NOTE」)という名前なので、最初は家族以外と使うことに遠慮していたんです。結婚の話もまだしていないし。でも、私は残したいと思ったんですよね。いつか振り返ったときに絶対ふたりともうれしいだろうなと。

それでやっと書きはじめたんですけど、全て一緒にやるんじゃなくて、まずは1ページに対して参加してもらいました。

記念日旅行の思い出をQ&A形式でお互いに書いていったんですけど、「何が楽しかった?何がおいしかった?どの写真がお気に入り?」と思い出を振り返りながら一緒に答えていくと、パートナーも参加しやすいと言ってくれました。

私自身もこれを通して、やっぱり残すっていいなと感じたし、ファミノに対する抵抗が減っていったと思います。今年は同棲に向けて引越しの準備をする予定なんですけど、それってきっと一度しかないからその過程も残していきたいなと思いました。

今まで家族って、自分を産んでくれた家族と、誰かと一緒につくる家族の2つだと思っていたんです。

でも、先日の“家族の物語展”を通して、自分自身が誰よりも自分の家族だって気づいたんですよね。

さきさんみたいに自分のことを残すのも、自分に対して思ったことを残すのも、ファミノの在り方だなと。今では、これまで住んできた家のことや、日々の自分のこだわりを残すのもいいなと思えるようになりました。

“ファミリー”という言葉に囚われず、自分自身・パートナーだけでなく友達など、一緒にいた記録を残したくなる大切な人を増やしていきたいなと思います。

 

「単身女性」と言っても、ファミノの意義を感じるポイントや、しっくりくる使い方は三者三様。

改めてファミノは、人それぞれの価値観に寄り添える存在であり、「大切なものを、ちゃんと大切にしたい」という想いさえあれば、どんな人にとっても人生の宝物を残すパートナーになれるのだと感じました。

3人の等身大の言葉は、たくさんの方の心に響くと思います。私もそのひとり。

噛み締めて、自分だけの1ページを少しずつ増やしていきたいです。

KAZOKUGOTO NOTE とは
未来の自分と、大切な人に向けて綴る、
感情のアルバム「KAZOKUGOTO NOTE」。今日の家族の会話を増やし、これまで歩いて来た道をもっと愛しく思い、そして、少し先の未来に、共に希望を持つきっかけとなることを目指すプロジェクトです。

▶︎2024年度版 KAZOKUGOTO NOTE のお知らせ
▶︎WEB記事連載「あの人のファミノ事情」
▶︎正解よりもアップデート!家族について考える「ファミノラジオ」

Editor:Yu-ki Asada,Ayano Kawashima

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