「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
（今日の担当：あやの）

スマホ1台あれば、あらゆる情報に触れられ、どんな気分にもなれる時代。

だからこそ、その時の気持ちやムードに敏感になって、今必要なエッセンスを取り入れられる、そんな名もなきスキルがとても大切なのだと日々実感しています。

「ながら」で体験できるコンテンツも便利でいいけれど、敢えて目も耳も奪われる映像作品に没入する時間の尊さは、30代になってから、より一層感じるようになりました。

今回は、ポジティブな現実逃避「夢旅」をキーワードに、皆さんがピックアップしてくれたおすすめ映画たちをご紹介します。

新しい作品との出会いも、あの作品良かったなあと思い馳せる時間も、ぜひ楽しんでくださいね。

あらすじ
コブは人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。
彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。
そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込んで…

「映画に出てくる建造物や風景が壮大で美しいのでその映像美にも圧倒される作品。
アクションシーンも魅力的で、撮影の裏側など映画を見終わった後も楽しめます。
ちなみにこの映画は日本アニメ映画「パプリカ」のオマージュも多く存在しているので、両方の映画を観て楽しむこともできます。
ストーリーに関しては、ただ夢の中に入り込むというだけではなく、『夢の階層』に入り込んでいくというところが少し複雑なため難解なイメージがありますが、ネットで考察などを読むとスッキリして、つい2回目を観たくなるはずです。笑
ラストシーンも観客に余韻を残し、引き込まれるほどなのでぜひ。」
（夫と娘と3人暮らし）

あらすじ
大富豪のお抱え運転手の娘サブリナは、一家の次男デイヴィッドに失恋し、パリで2年間自分磨きをすることに。
見違える程魅力的になって帰ってきたサブリナにデイヴィッドだけでなく長男ライナスも惹かれ…。

「夏の夜に観るなら、オールドムービーの夢旅でタイムスリップはどうでしょう。
サブリナの自分の幸せを自分で掴んでいく姿に活力をもらえます。
何よりわくわくするのは、作品の中に出てくるオードリーヘップバーンのファッション！とっても素敵です！
ちょっと夜更かししたい日にしっぽり楽しむ特別な一本だと思います。」
（コーヒーを淹れる母ちゃん）

あらすじ
1962年、夏の終わりのカリフォルニアが舞台。
ハイスクールを卒業し、大学への旅立ちを控えた若者たちが、故郷での最後の夜を楽しく過ごそうとした様子を描いた青春映画。

「まだ何者でもなかったあの頃の気持ちを思い出させてくれるおすすめの夢旅映画です。」
（会社員／妻・子ども2人と4人暮らし）

あらすじ
ニューヨークでジャーナリストとして活躍するエリザベスは、離婚と失恋を経た後、全てを捨てて自らを探す旅に出る。
イタリア、インド、バリ島を旅をする中で人生の真理を見つけていく。

「一本の映画でイタリア、インド、バリへ旅行に行くので、観ているだけでワクワク感が味わえます！
色々な国に行って視野を広げたい、挑戦してみたいと思える映画です。」
（尊い推しとの3人暮らし）

あらすじ
1959年の夏、オレゴン州の田舎町。
12歳の少年4人は、性格も個性も異なっていたが仲良しで、いつも一緒に遊んでいた。
そんなある日、行方不明の少年の死体が線路上に放置されているとの噂を聞きつけた彼らは、死体探しの旅に出かける。
途中で喧嘩をしながらも、少年たちは助け合いながら、鉄道の線路に沿って冒険のような旅を続ける。

「無性に夏に見たくなる映画『スタンド・バイ・ミー』。
閉鎖的な町を抜け出すため、子供たちが大冒険に出る姿に、心を打たれること間違いなしです…！」
（旅と映画が好きな会社員）

あらすじ
主人公の雫は受験を控えた夏休み中。
いつもの図書館に行ったとある日、偶然出逢った猫に導かれるようにして辿り着いたアンティークショップで、以前嫌味を言われて「やなやつ！」と思っていた男の子に再会。
バイオリン職人になりたいという夢に真っ直ぐに向き合い努力する彼の姿を目の当たりにして、自分は何をしたいのか、何になりたいのか悩みながら、ひとつの物語を書き上げることに向き合い始める。

「学生ならではな甘酸っぱい恋愛模様や受験生としての家族のやりとり…。
夏になると触れたくなる作品です。
自分は何ができて、何をやりたいのか。
それって受験生だけではなく、大人になった今でも何度も考える人生の課題のように感じます。
その時の人生観で感じ方にも変化があって、いくつになっても、何度だって観たくなります。」
（映画鑑賞はポップコーン作りから張り切りたい、ふうふ2人暮らし）

あらすじ
地方から上京した主人公・玲が東京で友達と出会い、音楽の夢を追い求める青春ストーリー。
彼女はアルバイト先の居酒屋の仲間やギタリストの隆司と笑ったり悩んだりしながら成長していく。

「中学生の時に見た時は『こんな青春が送れる大人女子になりたい！』でした。笑
30代母になった今見ると、思春期から20代前半頃の友達との関係性や恋愛・仕事・夢に悩み迷う気持ちが思い出せて、気持ちがキラキラします。
娘にもこんな青春が来るのかな〜と思ってみたり。
大塚愛さんのユメクイが主題歌。
『僕は今夢旅の中』というフレーズもまさにピッタリ。
キャストも今では考えられないくらいに豪華です！」
（個性と自由ではみ出している家族）

たくさんのレコメンド、ありがとうございました◎

もはや誰でも簡単に動画を作り世の中に発信できるこのSNS時代。

だからこそ、莫大な時間と予算をかけ、たくさんの人が汗水垂らして作り上げた映画作品の価値も一層感じられるようになった気がします。

私も複数のサブスクサービスを契約していますが、「夢旅」といえばやっぱりディズニー作品ですかね…。

どんなに現実を知った大人になっても忘れたくないこと、が詰まっている気がして。

特に「魔法にかけられて」は、アニメと実写のハイブリッドが楽しく、曲も全部良くて（So Close という曲は好きすぎて結婚式でも使ったほど）、ラフに観られるのでリピート率ナンバーワンかもしれません。

作品の力を借りて、現実と夢の世界の行き来も楽しみながら、今年も充実した夏を過ごせますように。

Design：Hitomi Sakano
Writer ：Ayano Kawashima

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