雑誌NEXTWEEKEND2016SS号と、動画「#とことんHOMEMADE」でご紹介して以来、日々SNSで盛り上がっている、みなさんの手作りいちご大福。
あなたはもう作りましたか?
作り方の記事はこちら。
思った以上に短い時間でできちゃうし、誰かと作るのも楽しい大福作り。
餃子よりもロマンチックな、おうちデートにだってできちゃうかもしれません。
そんないちご大福を、今後さらに身近に感じるためにも、今日はちょっとだけ豆知識をご紹介します。
そもそも、大きな福運と書いて大福。字面からしてなんとも神々しいこの食べ物。
さらにはまるくぽてっとしたフォルムに、誰もが手に取りたくなるような柔らかい質感で、もう存在するだけで愛しい大福ですが、他にもパートナーになりうる果物は沢山あっただろうに、どうしていちごが選ばれたのでしょうか?
ということで、いちご大福の歴史について調べてみました。
いちご大福の歴史
いちご大福の歴史は意外と浅く、昭和後期に登場した新しい商品だそうです。
発祥と名乗るお店はたくさんあり、誕生の由来も諸説あるのですが、種もなく、手頃な大きさであるいちごは、物理的な要素で選ばれたというのが1番大きな理由。
いちご大福が最近の食べ物だったなんて、私たちは本当に良い時代に生まれましたね。
いちご大福の意外な一面
さて、特に深い意味があって始まったわけでもない、いちごと大福の関係でしたが、調べるほどに意外な事実を発見してしまいました。
いちご大福を食べると舌がピリピリすると感じたことはありませんか?
そのピリピリの正体は、なんと炭酸だったのです。
いちごはもともと炭酸ガスを出し、それをあんこと餅で密閉しているため中に残るのだそう…。
人体への悪影響はないみたいですが、そんなワイルドな一面もあったのですね。
逆に良い影響としては、そんないちご大福は発酵食品なんだそうです。
いちごの表面には酵母菌が多くいて、それが糖度の高いあんこを栄養源としてアルコール発酵し、皮でそれを密閉しているので発酵には最適の環境。
いちごとあんこと餅が三位一体となって発酵している…
あのぽってりとした大福の中では、そんな素晴らしいチームワークが繰り広げられているのです。
ますます魅力的ないちご大福。
みなさんの手作りいちご大福もちらりと見てみましょう。
こちらはあんこが少なめの、フレッシュな大福。
自分好みの味にカスタムできるのが、手作りの醍醐味ですね。
やっぱり愛しい断面図。
可愛らしいいちご大福たちがちょっとスタイリッシュなステージに。
なんだか誇らしげです。
今回は今月のNEXTWEEKENDのテーマ「おうちの自由研究 #とことんHOMEMADE」に際して、いちご大福を深堀しましたが、こうして好きな食べ物やなんとなく気になる食べ物について調べ、ストーリーを知ると、もう決して他人事には思えなくなり、より親密な関係を築けるのでおすすめです。
梅雨入りも発表された今月は、知識を深めておうち時間を楽しんでみましょう♩
みなさま、素敵な週末を。
(写真・松川真介 文・石井詩織 Instagramセレクト・木内なつみ 編集・NEXTWEEKEND)