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金曜日の夜。
飲み会もいいけれど、たまにはひとり映画という予定を入れてみませんか。

今月は、大人が観たいクリスマス映画をご紹介します。

 

セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~

とにかくラブストーリーに浸りたい夜に

クリスマス直前のニューヨーク。
デパートで同時に同じ手袋をつかんだ主人公のサラとジョナサンは、《幸せな偶然》という名前のカフェ“セレンディピティ3”で偶然再会。
ただ、お互いに別の恋人がいる二人。
惹かれ合いながらも、再会に運命を委ね、ジョナサンは5ドル紙幣に、サラは持っていた本に自分の名前と連絡先を書き入れて手放すことに。
「この出会いが本物なら、きっとまた逢えるはず」という想いを託して。
数年後、それぞれ結婚を控えた二人の心に浮ぶのはあのときのニューヨークでの出会い。
二人はお互い“幸せな偶然”を“運命の恋”に変えようと動きだ出す……、というストーリー。

今ならすぐにLINEで連絡先を交換したり、交換し損ねてもフェイスブックやインスタグラムですぐ繋がれたりしますが、この映画が公開された2001年頃は、まだこんなに人とのコミュニケーションが大らかで、それゆえにロマンチックなやりとりがギリギリ成立したんだなぁと、しみじみと思ってしまいます。

運命は自分で切り開くものでもあり、最初から決まっている気もする。
永遠に答えが出ることはないけれど、どうしても自分の心に引っかかる何かがあるときは、周りの迷惑なんかはいったん考えずに行動したほうがいいな、と思える作品です。
とはいえ、主人公たちのそれぞれの恋人たち(=脇役たち)の人生はその後どうなったのだろう、と考えてしまうのは、現実はいつもハッピーエンドばかりではないということを知ってしまった大人だからでしょうか?

『セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク』
監督/ピーター・チェルソム
出演/ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセイル
※DVDは編集部私物

 

アパートの鍵貸します

お酒片手に大人のコメディ映画が観たい夜に

1959年のアメリカ。
ニューヨークの大手保険会社に勤める平凡な会社員の主人公バドは、上司たちから昇進にも有利に働くと言われ、彼らが愛人と逢引きする場所として自分のアパートを貸すことに。
順調に出世していくバド。しかし人事部長がバドの部屋に連れ込んだのが、バドが想いを寄せていた会社のエレベーターガール、フランだったことにクリスマスイブの会社でのパーティの最中に気づいてしまい……、というストーリー。

テンポのよいストーリーや洗練されたインテリアや衣装のおかげか、白黒映画であることをすっかり忘れて引き込まれてしまう作品です。
いつの時代も、どの国でも、大人の男女の問題は変わらないな、という感じですが、最後は素敵な終わり方なのでお楽しみに。

ちなみに作品の中で、物語の舞台であるオフィスでのクリスマスパーティのシーンが出てくるのですが、リアリティのある休日ムードを演出するため、なんと1959年の12月23日(クリスマス・イブ前日)に撮影されたとか……!
それからフォントおたくの私としては、オープニングやエンディングの書体がおしゃれすぎるところもツボです。

『アパートの鍵貸します』
監督/ビリー・ワイルダー
出演/ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン
ブルーレイ\1,905+税
発売・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

 

 

ラブ・アクチュアリー

心温まりたい寒い日の夜に

12月のロンドンを舞台に、秘書に恋してしまった英国首相、言葉の通じないポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家、義理の息子との関係に悩む父親、夫の浮気に気づきながらもやもやと過ごす熟年夫婦、起死回生を目論む落ちぶれたロック歌手とそのマネージャー、など、19人9組のそれぞれのクリスマス前後の愛の物語が同時並行で繰り広げられていきます。

日本ではまだなんとなく“クリスマス=恋人たちの日”、みたいなイメージがありますが、この映画では、男女の恋愛だけではない、いろんな愛の形に触れることができて、寒い日のホットココアのように、じんわりと心温まる作品です。
どんな普通の人の人生にもそれぞれいろんなドラマがあり、人生の主人公は自分なんだな、なんて気持ちにさせられるはずです。

それから大きなエピソードとは関係ないのですが、『Mr.ビーン』役で有名なローワン・アトキンソンがデパートの店員役でちらりと出演しているのですが、彼のプレゼントのラッピングの手さばきが素晴らしいので、そこにも注目していただけたら嬉しいです。

『ラブ・アクチュアリー』
監督/リチャード・カーティス
出演/ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン
DVD\1,500+税
発売元・販売元 株式会社KADOKAWA

 

おまけ:映画を観ながらしたい、ニットのお手入れ

ニットやコート。
できれば毎日お手入れしたいけれど、なかなかそんな余裕もなく……。

それなら月1回のひとり映画タイムに、同時に洋服のお手入れもしちゃおうと思い、ずっと気になっていたKENTの洋服ブラシと浅草アートブラシの毛玉取りブラシを先日手に入れました。

毛玉を取って、ブラシをささっとかけて、最後はスチームアイロンで仕上げて。
映画が終わる頃には一週間がんばってくれた洋服たちがきれいになっていて、気持ちよく週末を迎えられるので、習慣にできるようにしばらく続けてみたいと思っています。

雑誌の最新号でも洋服のお手入れを特集したページがあるので、よかったらそちらも見ていただけたら嬉しいです。