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大切に使っている器も、ふとした時に割れてしまったり、欠けてしまったりすることはどうしてもあるもの。

そんな時には、金継ぎをしてまた使い続けるのも、ひとつの選択肢です。

最近では、ワークショップが各地で開催されていたり、簡易的なキットがいくつも売っていたりと、その存在が改めて見直されてきている金継ぎ。

新品の時とはひと味違う味わいが出て、また一層愛おしい器になるかもしれません。

 

そもそも、金継ぎとは

金継ぎとは、欠けた器を漆で接着させ、金や銀などの彩りを加える、昔ながらの器を修復する技法のことです。

茶の湯文化が栄えた頃、高価な茶器の欠けや割れを景色に見立てて修復したことが始まりなのだとか。

金継ぎには大きく分けて2つのやり方があり、ひとつが昔ながらの漆を使った技法、もうひとつが“合成うるし”という漆に似た塗料を使う簡易金継ぎです。

技術と時間が必要だけど仕上がりの美しい昔ながらの金継ぎと、セルフリペアに向いているけれど取扱いに注意が必要な簡易金継ぎ。

どちらが良いかは修復したい器によって選んでみてくださいね。

 

方法1:プロに頼んでみる


(こちらの金継ぎは全て器継ぎ 亜沙さんのもの。器に合わせた装飾も相談できます。)

割れがひどい器や、特に大事な器をリニューアルするなら、プロに頼むのがおすすめです。

お直しに出してから戻って来るまでに時間も長く掛かりますが、昔ながらの漆を使う技法で仕上げてもらうことができます。

仕上げの装飾も、器に合う色の素材を選ぶことができるのが嬉しいところ。

“金継ぎ”という名前から、欠けた部分を金色に仕上げるものなのかと思いきや、仕上げは金以外にも銀、真鍮(しんちゅう)、錫(すず)、色漆(いろうるし)と、たくさんの選択肢があるんです。

施した彩りがとれてきてしまっても、下地も自然素材しか使っていないので、安心して使うことができますよ。

 

方法2:自分でやってみる

少しだけ欠けた器や普段使いの器なら、ホームセンターや大型雑貨店でも売っているキットを使って、簡易金継ぎをするのもおすすめです。

自分でやるには難しそうな気がしますが、やってみると意外と簡単。

欠けた箇所を丁寧にパテで埋めて乾かしたあと、金粉や真鍮粉などと混ぜた“合成うるし”という塗料をのせるだけ。

思った以上にあっという間にできあがってしまうので、完成した後は制作欲が高まって物足りなくなってしまうほど。

注意したいのは、合成うるしには有害な成分が含まれているものもあること。

器の修復に使用されたごく少量の物質が、人体に影響を及ぼすことはほとんどないとのことですが、毎日口をつけるカップ類などは気をつけたほうが良いかもしれません。

 

金継ぎの器のコーディネート

金継ぎした器は、ゆるやかな金属の質感が加わることで、修繕前よりもアンティークの器との相性がぐっと良くなります。

金継ぎした和食器と洋のアンティーク食器とを組み合わせて楽しんでみるのも新鮮です。

もうすぐ年末。

大掃除と合わせてプロに頼んでみたり、おやすみのタイミングで金継ぎにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

捨てられずにとってある器も、とっておきの宝物に生まれ変わるかもしれません。

 


MYTABLE
不定期に店主が店番をする熱海のうつわ屋。
12月の店番日:今月の営業日は8日(土)、9日(日)、16日(日)、21日(金)、22日(土)です。
21日(金)、22日(土)は小さなマルシェを予定しています。