NEXT WEEKEND DATE

ゆっくり長い休みは取れないけど、海外旅行に行きたい!
そんなときは、週末だけでも十分に楽しめる「台湾」に出かけてみませんか。

コラム「週末台湾のススメ」では、台湾のコーディネーターとしても活躍するフリーアナウンサーの平澤志帆さんに、週末に楽しめる台湾情報を教えていただきます。

夏の自由研究#週末野心を叶えてみた」 がテーマの今月は、台湾で一度は体験してみたいことをご紹介します。

 

緑島でシュノーケリングをする

緑島は、台湾の東部にある離島。
面積わずか約 16 平方キロメートルの小さな島で、手付かずの緑豊かな自然が多く残されており、「東部海岸国家風景特定区」に指定されています。

珊瑚礁の海岸が連なり、たくさんの熱帯魚や海洋生物が生息する場所。
特に4月から9月は、ダイビングやシュノーケリングを楽しむ人たちで賑わっているリゾート地です。

今年4月、はじめて緑島を訪れシュノーケリングをしましたが、最高でした!

緑島でのシュノーケリングは、スポットや案内してくれるインストラクター、内容によってスタイルが異なります。
私が行った時はウェットスーツとブーツ、そしてライフジャケットを着て行いました。

フィン(足ヒレ)を使わず、インストラクターの人が連なった救命用の浮き輪の先についたロープを引っ張ってくれるので、浮き輪に掴まり身体を浮かせ、波に身体をあずけ、たゆたいながら海の中を覗くだけ。

泳ぐのがあまり得意ではない人でも楽しむことができます。

海に顔を入れると目の前に広がる別世界!白い珊瑚礁にたくさんのカラフルな熱帯魚!

陸で見た海からは想像もできなかった、どこまでも広がる幻想的でとても綺麗な世界に見とれしまい、無心でずっと海の中に顔をつけていたらインストラクターの方に「大丈夫?」と聞かれてしまったほどでした。

もし⻯宮城があったら緑島の海の中にあるのではないかと、大げさかもしれませんが、そんなことすら感じる景色でした。


photo by Green lsland Airplane mode Hostel

緑島への交通手段は、台北・松山空港から台東空港へ行き(約50分)、そこから小型飛行機に乗り換え緑島空港に行く(約15分)か、もしくは台北駅から鉄道で台東駅へ行き(約3時間30分)、台東・富岡漁港からフェリー(約50分)で行く2通り。

ダイビングが趣味の友人達のFacebookやInstagramを見ては「行きたい!」と思っていましたが、日本からの向かうとほぼ1日がかりになってしまいます。

ですがこの景色を見ると、なかなか行動できずにいた自分に後悔したほどで、今すぐにでも飛んで行ってまたシュノーケリングをしたい!

ちなみにシュノーケリングは、⺠宿やHostelの予約の際にセットで申し込みをするのが一般的です。

ウェットスーツの貸し出しや集合場所までの送迎などをしてくれます。

綠島-飛航模室潛水旅宿 Green lsland Airplane mode Hostel
【住所】台東縣綠島郷南寮村205-1號
【営業時間】24時間
【FB】www.facebook.com/Airplanemodehostel
【料金】Free Diving 400-800 元/人 ※所要時間は変動
Discover Scuba Diving 2 時間 NT$2500/人

 

台東原生應用野生植物園で薬草火鍋を食べる

台東は、太平洋から吹く東北の季節風や黑潮に温暖な気候に恵まれ、自然破壊や汚染が少なく1000種類以上もの薬草が育つ、台湾の薬草の故郷と言われています。

太平洋が見渡せる丘の上にある台東原生應用野生植物園は、日本統治時代には薬草の研究が行われてきた場所。

園内には、今でも200種類を超える薬草が育てられ、その他にもダチョウやヤギなどが飼育されている牧場、そしてギフトショップなどがあります。

ここのオススメはなんと言っても、その日の朝採れた新鮮な薬草を食べることができる薬草鍋「養生汆燙鍋」。

ブッフェスタイルで食べる薬草鍋は、カウンターに用意された薬草の種類にまず驚きます。
カウンターをぐるりと一周取り囲むのは⻘々とした薬草!薬草!薬草!

その種類は10種類以上。
見たことがない食べたことがないものばかり。

ランチョンマットに、「最初はサラダで、次に15秒だけ煮て薬草本来の味を味わう」と書かれていたので、最初は自分のお気に入りの薬草を探すべく丁寧にオススメ通り食べていましたが、あまりに種類が多すぎて、結局全部一緒に煮込んで食べました。

薬草と聞くと苦いイメージを持っている人もいると思います。

もちろん苦いものもありましたが、酸味があるもの、甘いもの、さっぱりしたものなど口の中に広がる味が豊富で面白く、そして美味しかったです。

きのこやかぼちゃ、タロ芋などの野菜に、牛肉や豚肉、鶏肉などのお肉、そして白米の用意もあります。

おかずやデザートにも薬草を使っていて、薬草を使った薬草の天ぷらや薬草を食べさせて育てた鶏の蒸し鶏の冷菜「藥草戰鬥雞」は、特に美味しかったです。

お腹いっぱいになった後は、園内を散策。

園内の植物には名札や説明の札が付いているので、自分が食べた薬草を見つけるとうれしい気持ちに。
そして薬草の勉強にもなります。

薬草を食べて、感じて、勉強ができる場所です。

台東原生應用野生植物園
【住所】台東縣卑南鄉明峰村試驗場 8 號
【電話】+886-8-0038-5858
【営業時間】8:00-21:00
【HP】https://yuan-sen.com.tw/

 

伯朗大道で金城武になりきる

台湾の米どころ台東・池上郷。
どこまでも広がる田んぼの中を走る道「伯朗大道」に凛と立つ1本のアカギの木。

航空会社のCMで俳優の金城武さんがこの木の下でお茶を飲んだシーンが印象的だったことから「金城武樹(金城武の木)」と名付けられた、台東の有名な観光地です。

撮影で実際に使われた木は2014年台風によって根元から倒れてしまい、現在の木は植え直しをされた木ですが、それでも人気は衰えることなく、平日でも金城武さんのように撮影したい!とたくさんの人で賑わっている、写真映えスポットです。

CMでは、金城武さんが田んぼの真ん中の道を駆け抜けるシーンもあるのですが、なんと伯朗大道の入り口にはたくさんの自転車レンタルのお店があり、金城武さんと同じように田んぼの中を、風を感じながらサイクリングができます。

レンタル自転車は1人乗りの他、2人乗り、4〜5人乗りと種類も豊富。

私は友人たちと一緒に4〜5人乗りを借りましたが、これがまた楽しかったです!

そして何より田園風景の先に広がる雄大な山々、水車を流れるきれいな水、米どころの豊かな自然を感じ、澄み切った空気の中でのサイクリングは気持ちがよかったです。

伯朗大道
【住所】台東縣池上鄉伯朗大道

 

ちなみに、伯朗大道の近くには「池上弁当博物館」あります。

台湾のお弁当の歴史は日本統治時代から。

お弁当を通して台湾と日本のつながり、歴史を知ることができるし、実際にお弁当を購入することができるので、美味しいお米で作られたお弁当をお昼ごはんに是非!

池上弁当博物館
【住所】台東縣池上鄉忠孝路 259 號
【電話】+886-8-986-2326
【営業時間】8:00-21:00

 

台湾の 8 月は、⻤月!?

旧暦の7月は台湾では「⻤月」と言われています。

あの世から亡くなった人たちの霊がこの世に戻ってくる1ヶ月間。
家やお店の軒先にお香やご馳走を用意して⻤や霊を慰めるしきたりがあります。

まさに日本でいうお盆のような期間ですが、1ヶ月と期間が⻑く、しかもその期間にやってはいけない、タブーはことがたくさんあります。

例えば「結婚式・引越し・旅行は NG!」「夜に洗濯を干さない」「最終電車には乗ってはいけない」「深夜に写真や映像を撮ってはいけない」「お金を踏んではいけない」「壁沿いを歩いたり、寄りかからない」「豆腐や卵を食べていけない」など。

今年は8月11日から。
必ず守らないといけない!ということではないですが、この時期台湾に行く人は頭の片隅に入れて行くと文化や風習の違いを実際に感じられるかも。

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