NEXT WEEKEND DATE

NEXTWEEKENDを運営している株式会社ガルテンの福利厚生の中には、月ごとに変わる「オリジナル福利厚生」という枠があります。

毎月マンスリーテーマを設けて企画をつくっているNEXTWEEKENDですが、ご提案させていただくからには自分たちだってしっかりそのテーマを楽しみながら一ヶ月を過ごすべき…!
そんなわけで社長が福利厚生もマンスリーテーマに基づいて決めています。

この連載では、そんな私たちの福利厚生をちょっぴりご紹介しています。

「気になるを、追いかける #ふかめる日」がテーマの5月はこちらでした。

今の自分に必要だと思う本の購入支援が出ることに!

自分を育ててくれる一冊として、各自が選んだ本をご紹介します。


▲今日、6月30日の季語は「富士の雪解」!

 

 選んだ本

『2018年版 夏井いつきの365日季語手帖 』
( 夏井いつき)

「某TV番組で夏井先生を知り、その教養の深さと明快な解説から一気に俳句の世界に魅了されました。
俳句はNWのコンセプトである『季節のたのしみと小さな工夫』が17音にぎゅっと込められたもの。
季語から学ぶことで、表現力・語彙力だけでなく季節を楽しむ力もUPすると感じ、この本に決めました!」

ふかまったこと

「“季節のたのしみ”です。
『更衣(ころもがえ)』は春から夏に変わる6月、『夕焼』は一番綺麗に見えるから8月、など 季語を知るだけでなく、その理由まで解説がきちんと書いてあるので、日本に四季があることへの有難みがぐっと深まります。
知らなかった漢字表記なんかも沢山知れて、日本語愛も増幅。」

こんな人におすすめ

「俳句に興味がある人はもちろんですが、17音で情景や感情を読み手に伝えるには、語彙力と表現力がとにかく重要なので、文章を書いたり編集する仕事の人には間違いなくおすすめです。
また、色々な俳人の句が例で載っていて、何を表現したいかという発想そのものも勉強になるので、企画力を鍛えたい人にも!」

 


▲ドッグイヤーがたくさんありました。

 

選んだ本

『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』
佐渡島 庸平)

「私は社内で、Weekender編集部やアンバサダー活動におけるコミュニティの管理を担当しています。
コミュニティマネジャーとして、コミュニティについての知識をもっと深めたくて今回この本を選びました。」

ふかまったこと

「会ったことがなくても、オンラインで仲良くなることが珍しくない時代。
Weekender編集部のメンバーでも、SNS上で仲良くなった子同士が、イベントでやっと初対面…!と言う現場を何度も目撃したことがあります。
この本を読んで改めて、同じ価値観の似た者同士が繋がりやすいありがたい時代なんだと実感しました。
私も、深い繋がりが築けるコミュニティを作っていきたいと、改めてコミュニティのあり方を考えて深めることができました。」

こんな人におすすめ

「情報が溢れている今の時代が、ちょっと生きづらいなと思っている人にぜひ読んでみて欲しいです。
時代に合わせた考え方や、やり方次第できっと新しい発見があるはず。」

 

選んだ本

『映像の原則』
(富野由悠季)

「NEXTWEEKENDで普段から映像を作っていますが、やりたいことに合わせて都度ピンポイントで学んできたところもあるので、もう少し体系的に映像制作に関する知識を深めたいと思って選びました。」

ふかまったこと

「企画を除いた映像を作るまでの考え方や取り組み方が全般的に載っているので、自分で考えてきたこととの違いや共通点が、映像を作る上で参考になります。
特に作者が『鉄腕アトム』や『ガンダム』の監督ということもあり、実写だけではないアニメなども踏まえた考え方も載っています。
それが漫画なども読む自分にとって、実写や漫画といったものの表現の違いが映像にどう活かせるかをより考えるきっかけにもなりました。」

こんな人におすすめ

「今から映像制作を始めたいと思っている人にとっては情報量の多い参考書として、また、独学で映像制作をやってきた人には考え方の補完や再認識のきっかけとして結構役に立つのではと思います。」


▲表紙を決める過程をこんなにオープンに!

 

選んだ本

『ATLANTIS zine 06号 表紙と覚悟を決める』
(加藤直徳)

「編集者として雑誌NEXTWEEKENDも担当し始めて3年。
雑誌をつくる理由や意味、そして雑誌だからできることはなんだろうとは常に考えてきました。
そんなときに、好きだった雑誌『TRANSIT』の編集長加藤直徳さんが、今年の夏に新雑誌『ATLANTIS』を創刊するにあたり、その創刊までの道のりを全6号に渡って綴った本があると知って、全力で編集に携わってきた方々の姿勢や雑誌作りの過程を垣間見てみたいと思い、選びました。」

ふかまったこと

「福利厚生の一冊として選んだのは、全6号中の『表紙と覚悟を決める』号(他の号は『名前とコンセプトを決める』『台割を完成させページラフを作る』など)。
表紙はもちろん、写真一枚にもテキスト一文字にも妥協しない姿や、安定や居心地のよさに甘えることなく常にいいものを追求し続ける姿に、自分が編集者として、そして働く人としてどうありたいか、改めて考えるきっかけになりました。」

こんな人におすすめ

「世に何かを出すということは、雑誌の編集者だけでなく働く人みんなに共通することだと思うので、本気で何かに向き合う人たちの姿には誰もが勇気をもらえるはず。
『最近仕事がおもしろくない』
『何かに本気で向き合ったのっていつだっけ…』
なんて思っている人にぜひおすすめしたいです!」

 

選んだ本

『全米は、泣かない。 伝え方のプロたちに聞いた刺さる言葉のつくり方』
(五明拓弥)

「イベントプランナーという仕事をしていく中、本当に『考えるって楽しい!』と思う一方、イベントへの想いをことばに乗せ、伝え、リアルの空間に落とし込むって、とても難しいことだなあと感じることが日々増えていきました。
そこでこの機会に、ことばの使い方や伝え方を学びたい!という欲に駆られ、コピーライターの巨匠たちの仕事ぶりを垣間見れるこの本を手に取りました。」

ふかまったこと

「伝え方の巨匠たち6人それぞれの思考の違いはあれど、彼らは1つのことをあらゆる方向から観察するプロ。
一方私は、『ここだ』と思ったものを深く掘り下げるタイプ。(谷山雅計さんの項参照)
芸術家の親に育てられたからこその思考タイプなのか、という気付きもありながら、今の自分から一皮剥けるには、捉え方の切り口を増やすことなんだ!と気付かせてくれました。」

こんな人におすすめ

「この本の面白いポイントは、6人の伝え方のプロが課題を出し、著者の五明さんが答え、それに対する添削まで載せているところ。
『こんな課題を出されたら、自分だったらどう答えるだろう…』という生徒の側にも『このコピーライティングに赤字を入れるとしたら』という添削側の立場にもなれる一石二鳥どころではない企画が盛り込まれています。
自分のアイディアを形にしたい、仕事にしたい、という人にとっては、脳の筋トレに最適なんじゃないかと思います。」

 

選んだ本

『本日は、お日柄もよく』(原田マハ)

「NEXTWEEKENDでは少人数ということもあり、社員全員で企画案を発表することもしばしば。
発表前、色々と考えてきたのに、いざ発表の場になると上手く伝えられなくて不完全燃焼で終わることが最近の課題でした。
そんな時にふと本屋で出会ったのがこの一冊。
普通のOLであった主人公が、素晴らしいスピーチとスピーチライターという職に出会い、自身もスピーチライターとして成長してく姿を描いたこの小説は、私の課題の一番大事なことを教えてくれているような気がして一気に読み終わりました。」

ふかまったこと

「『言葉には人の心を動かす力がある』。
この本の大きなテーマでもある言葉の力を実感しました。
どうせ私が話しても…とちょっとマイナス思考になっている部分もあったのですが、言葉の力を信じ、本書の中にもある「スピーチ十箇条」も頭に置きながら準備をして臨もうと思いました。」

こんな人におすすめ

「仕事などで人前で発表する機会がある人、結婚式など大事な人へのスピーチを担うことになった人にすすめたい一冊です。
『人に伝える』という部分では、普段の会話でも役に立つことがいっぱいなので、もっと会話を楽しみたいという方にもおすすめです。」

 


本を買う機会は少なくないと思いますが、いざ「自分をふかめよう」と思って向き合ってみると、同じ本屋さんの同じ棚でも、目に入る本が変わって来たりするもの。
雨の多い6月だからこそ、それぞれにそんな時間を作ってほしくてこのテーマにしてみました。

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