NEXT WEEKEND DATE

ゆっくり長い休みは取れないけど、海外旅行に行きたい!
そんなときは、週末だけでも十分に楽しめる「台湾」に出かけてみませんか。

コラム「週末台湾のススメ」では、台湾のコーディネーターとしても活躍するフリーアナウンサーの平澤志帆さんに、週末に楽しめる台湾情報を教えていただきます。

気になる、を追いかける #ふかめる日」がテーマの今月は、ちょっと番外編。

台湾への理解をふかめる作品を3つご紹介します。

 

映画「天空からの招待状」

ドキュメンタリー映画「天空からの招待状」(中題「看見台灣」)は、台湾政府の航空写真家として台湾を上空から撮り続けてきた監督、齊柏林(チー・ボーリン)が全編空撮で台湾の“今”を見つめた作品。

撮影期間約3年、台湾のドキュメンタリー映画史上最高の製作費3億5000万円を投じて作られ、2013年には、台湾のアカデミー賞と言われている「金馬奨」でドキュメンタリー最優秀賞を受賞し、日本をはじめ世界各国で公開されました。

台湾は別名、ポルトガル語で「麗しの島」を意味する「フォルモサ」と呼ばれ、豊かで美しい自然と多様な文化が魅力ですが、この作品では壮麗な台湾の景色はもちろんのこと、人々の生活や抱えている環境問題についても理解をふかめることができます。

ドローンが普及している中、ヘリコプターに自ら搭乗し撮影することにこだわった空撮の映像は、観ているとどんどん引き込まれ、まるで自分が大きな翼を広げて優雅に台湾上空を飛びまわる鳥になったような気持ちに。
行ったことがある場所なのに、見たことない空からの景色に、あらためて魅力を発見すると同時にまた行きたくなる!

そして映像に合わせて流れる音楽は、どこまでも続く空へ私たちをいざなうと共に、原住民族の音楽など、より台湾を感じられるようにもなっています。

監督の台湾に対する愛情と伝えたい!という想いが、観終わった後、台湾だけでなく日本にも想いを馳せる深い感動に包んでくれます。

天空から台湾を見つめてみませんか。

 

ノンフィクション本「台湾人生」

ドキュメンタリー映画「台湾人生」の書き下ろし本。

台湾は1895年(明治28年)1945年(昭和20年)までの51年間、日本の統治下でした。
その時代に生き、日本語教育を受けた5人へのインタビューをまとめた作品です。

台湾を訪れた際に、レストランで、電車の中で、バス停で日本語を話していると、流暢な日本語で話しかけてくるお年寄りに出逢ったことがある人も多いのでは。

私も4月に訪れた台東の原住民族パイワン族の村で、おじいさんが日本語で話しかけてきてくれて、しかも日本語の歌を歌ってくれました。

私が台湾に通い始めた2000年はじめは、いろんな場所で1日何度も声をかけられることもありましたが、日本語教育を受けている人も多くは80歳を超え、最近では声をかけてもらえる機会も少なくなった気がします。

台湾という海外で現地の人から日本語を聞くうれしさの理由を知ってほしくて、台湾と日本の歴史をふかめてほしくて、今回この本を選びました。

著書の酒井充子さんも、初めて訪れた台湾のバス亭で流暢な日本語で話しかけられ、台湾と日本の歴史を知りたいと勉強を始め、日本人に伝えたいと映画を作ったそうです。

「台湾は親日なんだよね」とよく質問をされますが、「親日」という言葉では収まらないたくさんの想いがあることを忘れてはいけないと思っています。

この本を通して、台湾と日本の歴史に交差する人々の思いに触れて自分を見直すきっかけにもなるはず。

より台湾と日本の歴史、人々や文化のつながりを知りたい方は、酒井充子さんの台湾3部作の映画「台湾人生」「台湾アイデンティティー」「台湾萬歳」がオススメです。

 

小説「路(ルウ)」

航空会社の機内誌に掲載されていた短編やエッセイ(2011年に「あの空の下で」というタイトルで出版されています)を読んで、吉田修一さんは台湾が好きなんだろうなと勝手に思っていた矢先、2012年に発行された長編小説。

ハードカバーで約450ページあるのに、台湾新幹線をめぐる日本と台湾の人々のあたたかい絆を丁寧に描いた物語に、小説の中に出てくる地名や食べ物に自分の思い出を重ねたり、台湾の深い緑の景色やじわっと肌にはりつく空気や匂いを思いだしたり、あっという間に読んだのを覚えています。

新幹線輸出のために台湾への転勤を命じられた入社4年目の多田春香を中心に、受注から完成までにまつわるいくつかの人間模様が交差する作品。

台湾に行ったことがない人は、読み進める度に台湾に行きたくなり、しかも台湾新幹線に乗りたくなるはず。

取材やコーディネートの仕事で新幹線に乗って台北から台湾を南下することがよくありますが、その度に一面に広がるグァバ畑が見えてくると、この小説の登場人物がいるようにも感じます。

台湾へ旅行に行く前に、そして特に台湾新幹線に乗る前に、是非読んでもらいたい一冊です。
歴史や場所、時間を越えた人と人のつながりの大切さにも気づかされます。

コラムを書くために、また吉田修一さんの描く台湾の世界に触れたくて、もう何度目かわからないけど、今この本を読んでます。

 

東京で楽しむ週末台湾

長雨の季節ですが、梅雨が明けると暑い季節、夏!

音楽フェスティバルをはじめ、日本各地でいろんなイベントが開催されますが、東京で台湾の食や文化、音楽などを堪能できるイベントが行われます。

週末に東京で台湾を楽しみませんか。

台湾フェスティバル®TOKYO2018
【場所】上野恩賜公園噴水広場
【日程】2018年6月21日(木)-24日(日)
【時間】10:00-21:00(最終日は19:00まで)

台湾フェスタ2018
【場所】代々木公園広場
【日程】2018年7月28日(土)・29日(日)
【時間】10:00-20:00