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金曜日の夜。
飲み会もいいけれど、たまにはひとり映画という予定を入れてみませんか。

今年こそ叶えたいこと#ひとり作戦会議」がテーマの今月は、一年のはじまりに観たい映画をご紹介します。

 

エターナル・サンシャイン

消したいけれど忘れたくない記憶がある、そんな気分の夜に

主人公のジョエル(ジム・キャリー)は、ケンカして家を出て行ってしまった恋人のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と仲直りをしようとプレゼントを持って彼女の働く本屋を訪れますが、彼女は記憶除去手術を受けて、彼のことを記憶から消し去っていることを知ります。
ショックを受けたジョエルは自分も同じ手術を受けて彼女のことを忘れようとするけれど……、というストーリー。

一度でも失恋をした経験がある人なら、もうあんな人記憶から消し去りたい!なんて思ってしまうことがありますよね。
そんな記憶をテーマにした、悲しいけれど、最後は前向きな気持ちになれる、大好きな作品です。

全体を通して決して明るい作品ではないのですが(色が溢れていて撮り方もすごく凝っているので、ダークな作品というわけでもないのでご安心を)、誰かと恋をすると楽しいことばかりじゃなかったり、嫌な思い出があったとしても、また同じ人を好きになってしまったり、そういう人間らしさを受け入れた上で、前に進んでいく感じが、なんだか新年にふさわしいような気がして、選びました。

時間軸のズレが少しややこしいところがあるので、ケイト・ウィンスレット演じるクレメンタインの髪の毛の色を手がかりに観ていくと分かりやすいかもしれません。
浮遊感のある映像もとても美しいです。

『エターナル・サンシャイン』
監督/ミシェル・ゴンドリー
出演/ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット
※DVDは編集部私物

 

舟を編む

すがすがしい気分で眠りにつきたい夜に

玄武書房で働く馬締光也(松田龍平)は、まじめで人付き合いが苦手なことから、営業部から辞書編集部に異動することに。
徐々に辞書作りのとりこになっていく馬締は、新しい辞書「大渡海」の出版に向けての編集作業を通し、編集部の同僚とも心を通わせられるようになり……というストーリー。

主人公の馬締さんの、静かだけれど誰にも動かせないほど熱い情熱に触れると、いつも仕事がんばろう、と思える、栄養ドリンクみたいな作品です。
辞書の編集という途方のない作業を、ひとつのミスも許されない中で取り組む姿は純粋にかっこよくて、どうしてもわかりやすいアピール上手な人が評価されがちな世の中ですが、誰にでも得意不得意はあって、自分の得意なことを生かして情熱を持って働くって、素敵なことだなと実感できるはず。

決して派手さはない作品ですが、さわやかで温かい気持ちになれると思います。

『舟を編む』
監督/石井裕也
出演/松田龍平、宮崎あおい
Blu-ray:4,700円+税
DVD:3,800円+税
発売元:アスミック・エース
販売元:松竹株式会社
©2013「舟を編む」製作委員会

 

ガタカ

胸の中の静かな目標に火を灯したい夜に

産まれる前の遺伝子操作によって優秀な人間「適正者」が造られる近未来が舞台。
自然妊娠で産まれた「神の子」たちは、「適正者」に勉強、スポーツ、ビジネスなどあらゆる面で劣ると判断され、就職でも差別を受けていました。
「神の子」であるにも関わらず、「適正者」しかなれないとされる宇宙飛行士になる夢を持っていた主人公のヴィンセント(イーサンホーク)は、事故により身障者となった優秀な遺伝子を持つ元エリート、ジェロームに成りすます偽装の契約を結び、宇宙飛行施設“ガタカ”に潜リ込むことに。
偽者だとばれないように必死に努力するヴィンセント。ある日彼の正体に疑いを持っていた上司の殺人事件が起こり……、というストーリー。

産まれながらにできない、とされている夢を、必死の努力で実現していく主人公や、その主人公に感化されて手助けしてくれる仲間たち。
映画のトーンは全体的に低めで、もの悲しい雰囲気ですが、ラストは静かな希望に包まれて、前向きな気持ちになれる作品です。

大人になると理不尽な経験も重ねて、「まぁ、こんなもんだよね」と諦めてしまうことも多いかもしれませんが、そんな分かったつもりになっている自分に活を入れるためにも、新年に見ておいて損はないはずです。

『ガタカ』
監督/アンドリュー・ニコル
出演/イーサンホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ
Blu-ray 2,381円(税別)
発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 

おまけ:寒い夜は、眠る環境を少し工夫してみる

金曜日の夜、きちんと準備をして眠ると、土曜日の朝の寝起きのよさが全然違う!ということに気づいてから、私の眠りのお供になっている三種の神器をご紹介します。

1. おなかや足元に入れると安心して眠れる、ドイツのファシーというメーカーの子ども用湯たんぽ、
2. 大きめサイズとオーガニックコットンが優しいナナデコールのアイマスク、
3. 深い眠りにすとんと落ちる、SHIGETAのディフューザーオイル「Relax」。

みなさんも、これがあると安心!という眠りのお供はありますか?

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