次の週末なにしたい?

    • 家糸プロジェクト
    • 家糸プロジェクト

      2014.12.19

    こんにちは。LETTERやFILMを毎月作っても、それでもやっぱり「日々書きたいことが色々あるね…!」ということで、

    ようやくNEXTWEEKEND編集部も、WEEKENDERに加わりました。

    毎週金曜日に、お当番制で交代しながらWEEKEND HINTとして編集部からの提案や情報を綴っていきます。

    スタートは、NEXTWEEKEND代表の村上萌よりお送りします。

    今週は、12月のLETTERでも少し書かせていただいた、この家についてです。

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    これまで私たちのつくる動画をご覧になってくださったかたには、既になじみの家になっているかもしれません。

     

    この家、実は私の祖母の家でした。約100年になるドイツ様式で建てられたというこの家で、

    私は四季を知り、冒険を知り、つくることの楽しさを知り、

    おそらく今の自分の元となっている、おてんばな感性が生まれました。

    ドイツ語で庭を意味する会社名のGarten(ガルテン)は、

    祖母の家の庭で感じたあの楽しさを、仕事の中でも見つけることができたら…という想いを込めて付けた名前です。

     

    そんな大好きな祖母の家が、春に彼女が他界したことで、ついに私たちのものではなくなってしまう日がやってきました。

    できることなら、風船をつけて家を飛ばしてあげたかったのに…
    力及ばず、気付けば最終日を迎えました。

     

    そこで、何かできないかと試行錯誤するなかで思い立ったのが祖母の家を、ストーリーや物で残すことで

    たとえそれが糸のように細くなっても紡いでいって、物語をここで終わらせない。とうことでした。

    この想いをプロジェクトにし、「家糸」と名付け、最後の日には最初で最後の「一般見学会」を開催しました。

    NEXTWEEKENDをご覧の皆様にも是非一度遊びに来ていただきたかったのですが、お呼びしたいかたを挙げたらキリがなく…

    リノベーション事業を手掛けるリビタさんにご協力いただき、

    建築に詳しいリビタの会員の皆様を主に御呼びし、家を見ていただきつつ「家が教えてくれたこと」をお話させていただきました。

    名称未設定

    当日お配りしたリーフレット。(細かくて読めないと思いますが…。雰囲気だけでも。。)

    田園調布リーフレット1

    田園調布リーフレット2

     

    気付けば60人近いお客様がいらしていて、本当はもっともっとおもてなしをしたかったけど

    なんせ家の最終日。もう家具は何もないし、トイレだって使えないし、まるで昔とは違う状態。

    だけど祖父母が大切にしていた言葉「一期一会」の気持ちで、せめてものお菓子とコーヒー。

    それから上の動画でご紹介した庭の梅でつくった梅酒でお迎えしました。

     

    お客様が大好きだった祖母。

    最後の最後に、こんなに沢山の方がいらしてくれて、みんなが家を好きになってくれて

    きっと喜んでいると思います。

     

    翌日はリビタさん率いるプロフェッショナル集団が、丁寧に建具を取り外してくれました。

    (悲しいだけの日になると思っていたのに、ポジティブな気持ちで皆さんが集まってくれたので

    希望に溢れた日になって、お昼はこれまでずっと親戚とそうしてきたように庭でピクニックができて

    すごく嬉しかった…)

    IMG_4789

    時間がかかることではありますが、たとえ家が取り壊されてしまっても…

    来てくださった多くのかたがこの家のことを語り継いでくれて、

    動画を見てくださったWEEKENDERの皆様がこの家を好きになってくれて、

    そして取り外した建具が今後どこかで新しい物語の一部となって取り入れられれば、

    それはもう、糸のように細くなってしまった家もしっかり後世に紡がれていくし、こんなに嬉しいことはありません。

    「家糸」って漢字にすると、少し「家系」に似てるなぁ…なんてことに後から気付き、

    今後長い時間をかけて祖母の家での糸が紡がれていけば、家族の家系図とはまた違う、ちょっと温かい「家糸図」が

    できあがるんじゃないかな。なんて思っています。

    ただ、今回家がなくなるのを目前に控え、唯一わかったこと、

    そもそも私が「何かを残したい…」と思った1番大きな理由は、
    この家に土地としての価値や文化的な事情があるからなんかじゃなくて、
    かけがえのない大切な人達と過ごした時間があるからでした。
    この家のお気に入りの場所を、といわれても、すべての扉のむこうが秘密基地で、

    すべての窓に沢山の想い出とストーリーがあって、語り尽くすことはできません。

    きっとこれは、私だけではなく、祖父母を始め、叔父や叔母、イトコ、

    すべての親戚が同じようにこの家に自分だけの物語を持っているはずです。
    外で疲れて戻ってきて、夜眠る場所が家。といえばそれもそうですが、

    四季や様々な人生のイベントを通して、家族と、自分の物語を紡いでいくのが家であってほしいと思います。

    この家は今日を最後に私たちの場所ではなくなりますが、

    今後も、みんなで集まる場所をつくって、物語を終わらせることなく暮らしていくのが、残された私たちの使命だと感じます。

    私はこの家の4番目の孫として、そしてガルテンという会社名をつけたからには会社の社長としても、しっかり糸の一部を紡いでいきます。

    みなさん、この家のことを知ってくださった1人として、是非糸の担い手として

    一緒に後世にこの想いを紡いでいっていただけたら嬉しいです。

    まず第一弾の家糸は、来週には発表できるかと思います。

    まずは、これまでこの家を一緒に見守ってきてくださり本当にありがとうございました。

    IMG_4790

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