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大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、Weekender編集部のみなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、「嘘」について迷えるWeekenderさんのお悩みです。

アートボード 2 のコピーこんにちは。
今回は、「ついて良い嘘と悪い嘘」についてご相談したくメールを送らせて頂きました。
大人になると、相手を傷つけないために気を遣い、建前を言う機会やその場を円滑に進めるために必要な嘘を言う時もあると思います。
でも、最近なんだか、私自身それを重ねるに連れて、どこまでがついて良い嘘なんだっけ?逆にこの人はどこまで本心で話しているんだろう?私この人と嘘のない信頼関係を築けているかな?という思いが仕事だけでなく、プライベートでももくもくと湧いてしまって少し悩んでいます。
もし萌さん自身、こんな境界線や気をつけていることがある、ということがあれば教えて頂きたいです!
よろしくお願いします。
(20代・女性)アートボード 2 のコピー 3

こんにちは。
アスリートである夫のキャンプが終わってシーズンが開幕したので、長い長い東京での生活が終わって、ようやく札幌に戻ってきました。

生まれ育ったのは関東なのに、どうしてこんなに落ち着くんだろう。大自然の包容力かな…。なんて窓から見える雪景色を眺めつつ、いただくお悩みを見ていると、私と同世代の方もとても多く、学生時代にあったような「よくある悩み」とは違い、それぞれの生活に沿った深いお悩みが多いように感じます。

そりゃそうですよね。
もちろん個人差はありつつも、多くの方にとって「色々ある」のは、20代も半ばに差し掛かった頃くらいなのでしょうか…。
(私は24〜28くらいまでが、楽しい反面結構辛かったな…。ものすごく最近ですが笑)

今回は、他の方と比較すると短い文章ながらも、深いところで悩まれている方の投稿をピックアップしました。

アートボード 2 のコピー 2

さて。「ついていい嘘、悪い嘘」とのことですが、基本的に嘘はついちゃいけないというのは幼稚園から言われていることで、その上で、どこからが境界線なのか、という内容。

私は、自分の発した言葉(嘘)に責任をとれるかどうかが大事かなと思います。

もし、それを信じた人が何かしらの行動をとってしまったりして、責任がとれなくなるのであれば、それはついてはいけない嘘だと思います。
きっと更に嘘を塗り重ねていくことになります。

それと共に、ありかなしかで言うと「人を傷つけないための嘘」はありで「自分を守るための嘘」はなし、かなとも思っています。

もちろん、その2つが共存する場合もありますが、そこは長い目で見て、どちらが結果的に他人を傷つけないかを考えればいいと思います。

部下のモチベーションを高めるため、お誘いを断るため、病気の人を励ますためなど、人を傷つけないための嘘は、万が一バレてしまったとしても大きな問題にはなりません(むしろ、じんわりと優しさを実感されるかもしれません)が、その逆で自分を大きく見せるため、失敗を隠すため、など自分を守るためにつく嘘は、結果的に人を傷つけ、そして自分をも傷つけてしまいます。

アートボード 2 のコピー 2

なんだか正論風なことばかり並べてしまいましたが、私が何より辛かったのは、私に嘘をついた相手が、嘘をつき続けるのが辛くて告白してきた時でした。

相手は自分を守るために嘘をつき、そして更に、自分を守るためにそれを告白したのです。

懺悔という言葉がありますが、リセットして許してくれるのは神だけなのでは…と思うほど、一度事実になってしまったことは消えません。

「ごめん、みんなの前で嫌いって言ったのは嘘だよ。本当は君のことが好き」なんて少女漫画のように嘘を告白することで、誰かの傷が癒される内容ならともかく、私は、どちらかというと自分でしてしまった過ちは1人で墓場まで背負ってけ…!というタイプ。

それくらい、嘘をつくというのは重いことなんです。

まぁ、いずれにしても嘘をつかなくて済むのであればそれがベストなので、嘘で塗り重ねて爆発しないように、是非、小さな嘘から辞めてみましょう。

自分が本心で話していれば、きっと相手のことも疑うことが少なくなるはずです。

お互い健やかな人間関係が築けますように…!

 

アートボード 2 のコピー 4

NEXTWEEKEND編集長 村上萌が、Weekender編集部のみなさまから匿名で募集したお悩みに答えていく連載企画です。月に2回、10日と20日に更新予定です!

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